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第54回 「光明寺精進料理」散策会(07/07/21)

 コース:光明寺(精進料理)〜普陀洛寺〜鶴岡八幡宮

 参加者:美山さん(幹事)、高橋政靭さん(幹事)、アベールさん(幹事)、オレンジさん、さえさん、ぴっころさん、みた八さん

■光明寺精進料理

 光明寺に着いて本堂でお参りをすませから、蓮の花が咲いている「記主庭園」に行きました。

 そこで観蓮会のイベントとして、お茶会と象鼻杯が行なわれていました。

 象鼻杯とは、大賀ハスの葉の部分にお酒を注いで、茎の部分からそのお酒を飲む催しです。飲んでいる姿が象の鼻のように見えるので、「象鼻杯」と名付けられたそうです。普段はお酒を飲まないのですが、経験と思い挑戦して見ました。喉あたりが良く、スーと入って胃がびっくりしていました。

 それから本堂の横にある三尊五祖石庭をゆっくり見学してから、記主庭園の見える食事する場所に行きました。赤い毛繊がしかれたところで頂いた記主御膳は、朱のお膳に朱のお椀で統一されていて鮮やかでした。お料理のなかでは、さつま汁と天ぷらが揚げたてでさくさくして美味しかったです。

 そこから裏道(墓地の横)を通って普陀洛寺に仏像鑑賞に行きました。法事の最中だったのでしばらく材木座海岸で海を見てから、また戻って本堂の中を見学させて頂きました。仏像もさることながら、庭のさるすべりの木が印象に残りました。樹齢200年以上だそうですが、京都には樹齢350年以上の木があるようです。

 それからまた鎌倉駅に戻り、鶴岡八幡宮源氏池に行きました。白とピンクの蓮が見事に咲いていました。人も沢山見学に来ていました。光明寺・普陀洛寺で普段経験できないことをしたり、見れない物を見られたり楽しい一日でした。

(レポート:アベールさん)



■光明寺精進料理

 光明寺は材木海岸からほど近く、背後には小さな山を控える、鎌倉ならではのロケーションの美しいお寺でした。普段は公開されていませんが、山門に登ると海に登る朝日が絶景だそうです。

 蓮は残念ながらほとんど咲いていませんでしたが、高橋さんのご好意で体験できた象鼻杯は、珍しい体験でした。お坊様が蓮の葉に日本酒を注いで下さると、茎の中を伝ってお酒が落ちて来て、それを飲む仕組みです。蓮の香りも一緒に楽しめるというわけです。

 精進料理は奇をてらわないおいしいお料理ばかりで、中でも具沢山のさつま汁がおいしかったです。これも珍しいことに、お食事の間、部屋から見渡せる蓮池で、法師様が琵琶の演奏をして下さいました。ちょっと浮世離れした、美しい光景でした。

 食後には法師様が部屋まで来て下さり、目の前でまた演奏してくださいました。踊りを交えた御詠歌もご披露くださり、とても芸達者な楽しい法師様です。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や小泉八雲の「耳なし芳一」を演奏されることもあるとかで、近くに住んでいたらちょくちょく伺えるのにと思いました。

 補陀落寺は源頼朝ゆかりのお寺です。建物自体は新しめで小さいのですが、昔は壮大な敷地を持っていたそうです。僧侶の方のお話下さる仏様の説明が良かったです。お庭には樹齢200年を超えるといわれる、見事なサルスベリの樹が大きく枝を広げていました。お花はまだでしたが、開花すると燃え立つようで圧巻だそうです。お写真を拝見しました。

 鶴岡八幡宮の蓮は、今が見頃で見事でした。美山さんが帰りのお茶所まで下調べして下さっていて、最後は甘味を食べながらのおしゃべりで締めくくり。充実した一日でした。

(レポート:オレンジさん)



■光明寺精進料理

 JR横須賀線 鎌倉駅東口 7番乗り場よりバスに乗る事10数分(鎌40系統)、材木座沿岸に光明寺は位置します。寛永期の総門(外門)、美しく雄大で見事な山門、国の重要文化財で鎌倉一の木造古建築大堂の大殿、石庭など、見所が沢山あるお寺でした。

 そして記主庭園の蓮池。鎌倉の蓮の名所の一つなので期待大で行ったのですが…“アレッ!? ショボイ…何故!?”が正直な感想。葉の茂り方もいささか寂しい感じ。後で聞いた法師様のお話によると、「池に増えた亀が蓮をかじってしまうため、今年は勢いが弱い」とのこと。でも、蕾が一杯あったのでこれからに期待できそうでした。

 この日はちょうど観蓮会が行われてました。有料でお茶席や象鼻杯体験が出来、今回の参加メンバーも高橋さんのご好意で象鼻杯を体験。蓮の葉に薬水(お酒)をためて茎をすって飲む、というもの。少量だったのに、食事前にすでにほろ酔い気分になってしまいました。

 精進料理はコースが二種あって、私は蓮月御前を頂きました。庭園の見えるお部屋でのお食事、外ではちょうど法師様の琵琶生演奏が始まりました。 大賀蓮を眺めつつ、琵琶を聞きつつ、精進料理を味わう、という渋〜いスペシャルな状況に、古都鎌倉にいる実感倍増。

 お味はどれも美味しく、中でも広島コンニャクと胡麻のコクのきいた白和えが最高でした。精進しぐれはあさりの佃煮みたいな風味で、黒米ご飯にぴったり。箸が進みます。こちらはお土産で買えるようです。甘味の光明寺万頭はアツアツホカホカで登場。もちもちの皮とこしあんが絶品。

 食後には、お部屋で法師様の琵琶演奏がありました。お寺にまつわるお話などの後に、‘弁財天様の唄’を演奏してくださいました。談話の流れで、平家物語冒頭のさわりをちょこっとやってくださったり、と和やかな雰囲気。10月に山門に登れる日があるそうで、また来たいな〜、と思いました。

 補陀洛寺は小さいですが、頼朝の祈願所だった密教系のお寺です。はじめの印象、仏像も黒々としたお姿ばかり。「これは…皆さんガッカリしたのでは…(汗)」と、初幹事として、少々焦ったのですが、結果としてはコースに入れて良かった場所でした。

 副住職様が一体一体丁寧に解説してくださいました。秘鍵大師〔ヒケンタイシ〕像は、確認されているだけで日本に2体しかない珍しい像だとか。 平安時代のもので、般若心経の教えを説くお姿だそうです。個人的には、頼朝像が気になりました。水面に写った自分の姿を彫った、と伝わる像。その目元はおなじみの‘あの顔’に、確かに似ているような…

 バス移動で最終スポット、鶴岡八幡宮へ。源平池の蓮はちょうど見ごろで、それはそれは本当に見事でした。観光客がひしめく中、極楽浄土の趣の景観を楽しみました。池のほとりでひとまず解散し、オレンジさん、ぴっころさん、みた八さんと本宮参拝。

 最後は二の鳥居そばにある「山里」というお店で茶話会。甘味をとり、一日の疲れを癒してからそれぞれの家路へ。充実した鎌倉散策の一日でした。

(レポート:美山さん)



■光明寺 観蓮&精進料理

 バスの乗客が光明寺前でほとんど降りた時は、観蓮が混んでいるのかと思いましたが、それほどではなかったです。池の蓮が寂しかったのが残念でした。

 まず境内で日本酒を「象鼻杯」で味わっているところを見られ、食事後には住職の「振り付け付きのご詠歌」そして、最後には住職による「琵琶の生演奏」まで、普段見れないものが見られてラッキーでした。記主御膳のなかでは、黒豆とさつま汁が美味しかったです。

 10月13日・14日のお十夜の時には三門に登れるとのことですので、時間が合えば「普賢菩薩」を見に行きたいと思っています。

■普陀洛寺 仏像鑑賞

 それほど大きくないお寺に入ったときはあまり期待をしませんでしたが、住職の解説付きで本堂にある14体の仏像を拝見して、「秘鍵大師」像(弘法大師が剣を持っている姿)を初めて知りました。他では殆ど見られないそうです。

 昔は大きなお寺で、14体が別々に安置されていたそうです。入り口の庭にある樹齢200年以上経った「さるすべり」は8月が身頃だそうです。

■鶴岡八幡宮 観蓮

 源氏池には、白とピンクの蓮がきれいに咲いていました。光明寺が期待はずれでしたので感激倍増でした。

(レポート:高橋政靭さん)



■光明寺精進料理

 東京駅から横須賀線で1時間、古都鎌倉に到着しました。光明寺まではバスで出発です。

 海岸からも程近く、サーファーも普通に歩いている町の中に、渋いお寺がありました。本堂は法事が行われていたのでそっとのぞいて、それから蓮池の見える渡り廊下を通る途中で、象鼻杯の催しをしていました。

 実は私、ずっと前からこれをやってみたかったのです。高橋さんのご厚意で体験できることになりました。ハスの葉っぱの上にお酒を注いで茎をストローの様にして頂くお酒は、普通に飲むよりもじーんと酔いがまわりました。若い修行中のお坊さんに、いける口ですか? と聞かれ、はい、と答えたばっかりに、多少多めに注がれたようで、飲み終わるまでに時間がかかってしまいました。

 精進料理は、私は「蓮月御前」というメニューでした。光明寺精進しぐれが本当にアサリの佃煮みたいな歯ごたえで、一体何からできているのだろう? と思ってましたが、麩のグルテン? を利用したもののようでした。これは帰りにお土産として購入しました。

 精進料理の代表といえば胡麻豆腐です。こちらももっちりとした胡麻の風味が口の中でとろけて美味でした。

 食事中、蓮池の前の特設ステージ? でご住職の琵琶の演奏がありました。びよよ〜〜んという琵琶の弦の音がなんとも不思議な幽玄な気分にさせてくれました。こちらのご住職、多才多芸の方らしく、舞も踊ってくれました。なんだか時間の経つのも忘れてしまうくらい、(お酒も手伝ってか)ボーっと見とれていました。

 普陀洛寺ではいくつもの仏像を鑑賞しました。どなたかもおっしゃっていましたが、大日如来がいませんでしたね。不動明王、童子、とくれば大日如来も・・・と思ったのですが、ありませんでした。源頼朝の象もありました。やっぱり鎌倉なんだなあーと頭の中でタッキーと中井貴一を思い出していました。

 鶴岡八幡宮では蓮を鑑賞しました。光明寺の蓮池が今ひとつだったので(亀が蓮を齧ってしまったそうです)、こちらは素敵なくらい白い蓮とピンクの蓮が咲いていました。時折風が吹くと、蓮の香り? がして、ぼんやりしてました(お酒がまだ抜けてなくて)。

(レポート:ぴっころさん)



■光明寺精進料理

 光明寺は実家は浄土宗なので、いつかは訪ねてみたいと思っていました。どこかに出かける時は事前に調べてから行くことが多いのですが、今回は時間をあまりとることができずに当日がきてしまいました。

 大賀蓮は、眠りからさめた種より、あちこちに栽培されるようになりましたが、鑑賞するのは初めてでした。お寺の中というのも、また趣きがあると思います。琵琶もたぶん近くで見たのは初めてで、ちょっと感激しました。精進料理は、おいしくいただきました。

 九品寺のばら科の植物は、マルメロかと思ったのですが木瓜のようです。補陀落寺は建物は新しいですが、歴史をしのばせるところがありました。鶴岡八幡宮は何度も訪れているのですが、久しぶりでした。

 15、16日に京都に行き、21日は鎌倉と朝早くから出かけ、先週は忙しかったのですが、楽しくすごせました。

(レポート:さえさん)



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