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第38回 紹太寺「しだれ桜と普茶料理の会」散策会(06/03/26)

 コース:紹太寺(普茶料理)〜しだれ桜

 参加者:わくぼんさん(幹事)、ねいさん、みた八さん、ぱらいそ堂さん、shojiさん、高橋政靱さん夫妻、ほーりー
普茶料理
■紹太寺普茶料理

 箱根登山鉄道・入生田駅に集合。急行(途中から各駅)で新宿から2時間かかります。ちょっとした小旅行です。開始時間が11時半と決まっているので、早起きしてやってきました。

 無事に皆さんと合流して、紹太寺に向かう。歩いて5分くらいです。まず本堂へ行き、お参りしました。それから茶室のような新しい部屋に案内され、食事が始まります。我々の他にもう1組おりました。お天気も良く、お庭の桜も満開でした。

 料理が運ばれるたびに、写真撮影に勤しんでいました。料理の説明にメモする方も。次から次へと運ばれるお料理に驚かされます。中華風の精進料理なので、胡麻油が沢山使われているようで、ボリュームを感じました。

 Shojiさんと私は冷酒をいただきました。ガラスの徳利? にも菜の花が添えられ、趣が感じられました。だいたい2時間半くらい和気藹々といただきました。

 しだれ桜まではお寺から700m。石段を登っていきます。酒の入った私には、心臓破りの階段でした。(ぜーはー)遠く相模湾も望めました。

 当初は桜の開花に少々不安がありましたが、ちょうどいい日和で決行できて、満足いただけたと思います。ただ一つ反省すべきは、自己紹介をすっかり忘れており、と申し訳ありませんでした。そんなことを忘れてしまう、会えば10年来のお友達、「和気藹々」さがあったと思います。

(レポート:わくぼんさん)



■紹太寺普茶料理

 初めての参加で内心どきどきしていたのですが、皆様温かく話し掛けてくださって、食事も喉を・・・どころではなく、初めての普茶料理をたっぷり堪能する事ができました(笑)

 黄檗宗の紹太寺ではお経なども中国風の発音で読まれているとのことでしたが、食事にも中華テイストが溢れていました。

 胡麻油や胡麻和えの多用で腹持ちがし、ビーフンや中華丼のあんの様な、馴染みの味もありで楽しめました。もちろん筍などの地元の山菜もたっぷりで山の春を堪能です。そして窓から見える満開の桜!!

 食後に向かった山上のしだれ桜もベストタイミングで、これは幹事のわくぼんさんのご人徳でしょうか!

(レポート:みた八さん)



■紹太寺普茶料理

 朝5時半に千葉県を出発して車で一路神奈川県に向かいました。途中の飯山観音・長谷寺では桜がやっとほころび始めたところ。せめて梅の残り香と思い小田原に向かいましたが花が数輪残っているだけ。不安を胸にして紹太寺に車を置き、待ち合わせ場所の入生田駅に着きました。駅前に「紹太寺のしだれ桜八分咲き」の看板が。わくぼん様に感謝・感謝です。

 皆様の到着をお待ちして紹太寺へ。本堂でお参りを済ませ、いよいよ待望の普茶料理。いままで食べたことがないので期待を胸いっぱいにして部屋に。席について最初に目にしたのがガラス越しにみえる桜。満開で私達を迎えてくれました。最高の情景です。

 料理は手間をかけたメニューに感動の一言です。普茶料理は「残さないで和気藹々に食べる」のが基本とのことで、一人一人にだされるのではなく4人分が大皿に盛られたものをみんなで食べるのも味わいがありました。

 併せて料理が運ばれるたびに至れり尽くせりの説明も感動??? 二時間ぐらいの食事が終わり、階段を登りみかん畑をすぎるとお目当ての「しだれ桜」が待っていてくれました。天気にも恵まれ、桜日和の一日になりました。

(レポート:高橋政靭さん)



■紹太寺普茶料理

 普茶料理は一卓四人で座り、和気あいあいと食事をするのが作法です。料理は大皿、取り箸もなし。上下身分の関係もなく食事をして下さいとの説明がありました。窓の外には桜が咲き、薄ピンクの光が花びらを透かして入ってくるようで、料理と共に素晴らしい風情も堪能できました。

 食事はまず、柚の甘露煮がお茶菓子として出され、甘みを感じながら一服します。そこからはもう中国風精進料理のオンパレード。箏羹(しゅんかん)、唐揚(とうやん)、掩菜(つぁーさい)など、かっこがきの読み方も正しいのかあやふやな料理が続きます。

 特に印象に残った料理は3品

○麻腐(まふ)=胡麻豆腐。

 こちらの胡麻豆腐は白ごまを深煎りしてから摺るとのことで、見た目は褐色です。このお寺の自慢の一品とのことですが、口に含むと何かコーヒーのような香りが漂って、今までに食べたことのない衝撃の胡麻豆腐でした。

○油茲(ゆじ)=味付け天ぷら

 遊び心があり、一番食べていて面白かったのが精進天ぷらでした。まず具が独創的で、最高です。かりかりの昆布、つけもの、こんにゃく、べにしょうが、桜の葉でくるんだお饅頭、梅干しなど。(あと一つありましたが、なんでしたっけ? どなたかフォローお願いします ←たらの芽 by わくぼんさん)

 特に梅干しは1週間ほど塩出ししてあり、ちっとも酸っぱくありません。むしろ甘い味がします。

○味噌煮(みそに)=みそ汁

 みそ汁という説明がありましたが、甘くてみそ汁と言う感じではありませんでした。むしろみそ煮込みうどんみたいな感じです。でも具は豆腐となめこなので、なかなか不思議な感じがしました。

 そして竹の子ご飯が最後に出てきますが、こちらは行堂(ひんたん)と呼ばれる、取っ手のついた桶に入っています。この取っ手は周りに迷惑をかけないように、自分で引き寄せてご飯を盛ることができるようにとのことです。

 食事の途中には小指大のとっくりに入った般若湯も出てきます。これを同じく極小おちょこに注ぐのですが、これがまた難しい。あっという間に満杯になってしまうので、こぼさないためには技がいります。こちらは飲むためのお酒ではなく調味料なので、一滴一滴口に入れてくださいとのことでした。

 食事のあとは有名なしだれ桜の見物。樹勢が衰えてきているとのことで、枝の末端は少し元気がなさそうでしたが、高さは13Mもあり、大きく枝を伸ばした姿は圧巻でした。またそのあとは春日局のお墓などもお参りしてきました。

 境内からは相模湾が見渡せ、ずいぶん遠くまで来たな〜などと感慨に耽ったり、食事中や散策中に話で盛り上がったり。今回も楽しい時間を過ごすことができました。

(レポート:ほーりー)



■紹太寺普茶料理

 当初は3月26日に花見って早いかしら? と危ぶんでいたにもかかわらず、どんぴしゃに枝垂桜の満開の花傘の中でのお食事会となりました。何よりもまず幹事のわくぼんさんの読みとご手配に大感謝!

 初めての普茶料理は中華の精進? と最初は想像もつきませんでしたが、肉・魚は使われていなくても、腹持ちも良くしっかりとおなか一杯食べた感がやはり中華。味付けはほんのり甘めの味付けが多く、卵焼きは甘い派の方はきっと好みに合うと思います(私好みの味でした〜♪)。とはいえ、薄いだしのきいたもの。暖かいもの、冷たいものと変化がついて、飾り切りや、花を添えた料理は彩りもあでやか。緩急つけて飽きる事はありません。

 印象的な料理の数々を以下つまみ書き。

 凍み豆腐の炊いたのに極薄レモンを挟んだものが爽やか〜。初めての味覚!

 豆腐の御椀に咲いた八重桜と野甘草の花。モズクの様に細く漂っていた生姜はどう刻んだのか謎。

 饅頭を塩漬桜の葉で巻いて胡麻油で揚げたもの。塩気と餡子の甘みが天麩羅にマッチ。

 同じく天麩羅の中に一掴み位の華やかな赤い掻揚げが・・・と思っていたら正体はまさかの紅生姜! なのに天麩羅にされると油のマジックかマイルドで乙な味になっているから不思議。「こんなに一度に紅生姜食べるの初めてかも」とおとなりのねいさんがつぶやいてらしたけど、同感です!

 特筆すべきは名物 胡麻豆腐。深緑の小鉢の中にチョコレートプディング状の茶色い四角い物体。添えたワサビの緑が鮮やか。箸の先でもちもち逃げる豆腐をつまんで口に入れますと・・・鼻の両穴から「焙煎→」と二筋溜め息が出て行くのが良く判ります。香ばしい〜! 食感が「ぷにぷに」というか「にょきにょき」というかこれまた絶品でした。

 料理を堪能した後は有名な長興山の枝垂桜を見に行く事に。昔はここ一帯広大な寺域だったものが、火災や衰退で今は跡形も無くのどかなみかん山になっていました。

 予想していたより、たくさん、たくさん、たくさんの階段を上り、林を抜けてふっと開けたところに、主役の樹齢320年以上といわれる枝垂桜が現れました。

 間近から見上げるとちょっと枝先が力なく心ともない印象が、少し高台から見下ろすと正に大きな傘のよう。堂々と広がった姿はまだまだ迫力十分です。頭上にぴょこっとでた子傘がお茶目。周りの見物客も皆宴会でなく、三々五々と景色の良いところに陣取ってそれぞれ桜を愛でている様子が感じがよかった。

 山あいの桜の向こうには青い海。目も幸せ。おなかは満ちて口も幸せ。言う事無しの春の日でした。

 実は自分は歴史に疎いので、しおりを読んでみても一族の栄枯盛衰や人間相関は良く分からないのです。しかし一族が栄えていて、先ほどの桜がまだ若かった頃建てられた石碑に「瓔珞桜」と名前が刻まれていたのが、何百年も愛されてきた桜の長い歴史を物語るようで、ちょっとじんとしたのでした。

(レポート:ぱらいそ堂さん)



■紹太寺普茶料理

 普茶料理は万福寺と海宝寺と3箇所目でした。料理は量もあり、大変美味しかったです。海宝寺での普茶料理の説明では、豚肉、鯉、牛乳は使用していいと聞きましたが、完全な中国風精進料理でした。

 しだれ桜は時期的に少し早いと思いましたが、あにはからんやちょうど見ごろでした。

(レポート:shojiさんさん)



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