宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
宿坊
座禅・阿字観
写経・写仏
精進料理
寺修行体験
 
滝行
神道・巫女体験
人生相談
寺社カフェ・バー
お寺ヨガ
 



第5回 「戸隠クロスカントリースキー」雪上散策会 (05/03/20〜21)

 コース:越志旅館(宿坊)〜宝光社〜随神門〜鏡池〜中社(天井絵拝観)
 参加者:廣善院さん(幹事)、ぴっぴさん

戸隠クロスカントリースキー ■戸隠神社参拝

 宝光社、中社、奥社(雪が深く途中の随神門まで)にお参りしました。付き添いは神職さま(廣善院さん)です。参拝のお作法に始まり、社殿建築の解説など、それはもう神道事典を携帯したような便利さ、おかげさまで戸隠の神々を身近に感じさせていただいたように思います。明治維新まで戸隠山顕光寺という比叡山の末寺であったため、社殿の建築も寺社に近い独特の様式です。

■特別講義〜戸隠の歴史について〜

 夕食のおり、廣善院さんのお父上(元長野県史編纂委員で戸隠神社代表役員)が戸隠の歴史のお話をしてくださいました。築250年の茅葺屋根の神殿の間で、聞き手は私ひとり。厳かで人が人なら御進講に見えたでしょうに、私のことです追試前の補習という感じでした。テキストとして戸隠の写真集や資料コピーまでいただいてしまいました。

 特に心に残ったのは、明治維新になり神仏分離政策により戸隠山顕光寺から戸隠神社に変えなければならなかった、その過程の混乱と当事者の困惑についてです。日本史で「廃仏毀釈」という言葉を習いましたが、そんなにも痛みを伴うものだったとは・・。近年、その時に山から離れた仏像をお里帰りとして戸隠に迎える行事が6年毎に行われているそうです。

■宿坊体験〜越志旅館(旧廣善院)〜

 雲海の間に泊まりました。8畳和室床の間付き、窓側に板の間、入り口に控えの間付き。コタツと暖房機で寒さ知らず。眺めも最高。食事はお寺の宿坊のように精進ではなく、肉魚も出ます。春の山菜が添えられた手作りの美味しい品々でした。戸隠ならではの手打ち蕎麦もおいしかったです。 朝拝は6時半から神殿でありましたが、太鼓の音にも気づかず出そびれ、残念! 越志家の皆さんの温かい雰囲気と、宿坊としての伝統と格式とがあいまって、とても居心地のよいお宿でした。

■散策会

 幹事の廣善院さんは戸隠(それも宿泊所越志旅館に)在住です。つまり、行って来たのは私ひとりだったというわけでして (*^^)v 我ながら、おばさん力の強さに感動しています。散策会ML特典を独り占めしたVIP待遇、夢の2日間ツアーでした。廣善院さんのご家族とスキーをご一緒した ご家族のおかげで、いつも賑やかな会話が弾む楽しい会になりました。このたびも、人のご縁というものに感謝です。ありがとうございました。

■戸隠散策会〜トリビア編〜

・神様は動じない

 宝光社参拝には正面の200段階段が雪で覆われており、わきの道を車で登りました。老杉の林の中、参拝者が通れるほどには雪かきがしてありますが、雪に埋もれたお社! とまず驚きました。

 と、突然廣善院さんの「うわ〜、たいへんだ〜」の声。見れば神殿の屋根の一部が剥がれ落ちています。積もった雪が滑り落ちるとき、屋根に張ってある銅版まで道連れにしてしまったのです。今年の雪の重さが半端でない証拠でしょう。さりとて神様を踏んづけるかたちで屋根に登って雪降ろしというわけにもいかないのでしょうね。積もるまま、滑り落ちるまま、なにごとにも動ぜず、さすが神様と感動しました。奥社にいたっては過去何度か雪崩のために崩壊し、現在のお社は鉄筋コンクリート造とか(壊れない!)。

・仁王さまリストラに遭う

 奥社参道の中ほどに隋神門があり、右大臣と左大臣がこの門をお守りしています。
 廣善院:「むかし、ここが顕光寺だった頃はこの門には仁王像があったのですよ」
 ぴっぴ:「なるほど〜、お寺から神社に代わったので、セキュリティスタッフが交代したということですね」
  廣善院:「そうです、トップが代わったのでセキュリティスタッフも代わったのです」
 ぴっぴ心のなかで:仁王さまたち、転職先が見つかったかしら・・・・

・鏡池で忍者気分のクロカン歩き

 無事に鏡池に着きました。越志旅館特製のおにぎりと熱々のトン汁(登山用携帯コンロで加熱)と信州りんごのランチに舌鼓を打ち、6人はお腹いっぱい。見れば池の上をスキーで走っている人がたくさん居るじゃないですか。乗っても大丈夫みたいね、せっかくだから池の上まで行ってみましょうよ。(しばらく廣善院さんの姿が消える・・池の凍りぐあいを確認に)残り5人は神様を信じて疑いません、すっかり凍った池に乗る気でGO!
 自分の目しか信じない廣善院さんが「大丈夫です。行きましょう」と戻って来られ、めでたく「忍法池乗り」の記念写真となったしだいです。

・宿坊は元祖webサイト

 むかしむかし、全国各地の「戸隠講」から講中の人々が戸隠神社に参拝に来ました。それらの人々は宿坊に泊まり、農業について、景気について、薬草や民間療法について、もしかすると孫や子の縁談について、さまざまな情報交換をしていたようです。また宿坊では、夜には蕎麦とお神酒が振舞われて楽しい交流の場になっていたようです。あれ〜、まるで宿坊研究会と宿坊散策会ML? 以上、長々と失礼しました。

(レポート:ぴっぴさん)



■戸隠雪上散策(クロスカントリースキー)

 雪深い信州戸隠で行われたミニオフ会「戸隠雪上散策会」の御報告をいたします。

 参加者はぴっぴさんと私、廣善院の2名でしたが、たまたま当館に御宿泊の静岡のご家族4名が御一緒しました。

 20日の夜戸隠は雪が降り、翌日の散策会の実施が危ぶまれましたが、朝起きると雲ひとつ無い上天気で絶好の散策日和となりました。一行6名は奥社参道をひたすら随神門に向けてクロカンスキーで新雪を踏みしめ、北上しました。ぴっぴさんはクロカンの御経験者で、順調に滑ってらっしゃいました。

 随神門(ほぼ参道の中間点)まで行きまして、その後、飯縄社へ登る予定にしておりましたが、杉並木の着雪が大きな塊で落ちる危険がありましたので、随神門にて奥社を遥拝し、鏡池に向け出発いたしました。途中、小鳥の声を聞きながらクロカンで林の中を歩きました。昼食は鏡池で持参のおにぎりを食べ、全面結氷した鏡池の中心で記念撮影をいたしました。

 帰路はコースを変えて夏季バリヤフリー歩道となっている植物園の木道の上を戻り、ここで雪上散策は終了となりました。その後、中社まで戻り、中社天井絵を見学いたしました。戸隠神社5社めぐりは今回は宝光社、中社の2社の参拝できませんでしたが、今後季節の良い時期に改めて企画を立てるつもりでおりますので、その節は皆様ふるってご参加下さい。

 というわけで、戸隠雪上散策(クロスカントリースキー編)のご報告でした。

(レポート:廣善院さん)



■関連リンク

旧廣善院 越志旅館






BACKNEXT
HOME