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第6回 「高野山恵光院でお籠もり」散策会 (05/03/20〜21)

 コース:恵光院(宿坊)〜奥の院
 参加者:熊湯さん(幹事)、めぐさん、ぎんぺ〜さん

高野山恵光院 ■1日目

 チェックイン予定の15時に少し遅れて到着すると、お部屋に案内されて、先に到着していた同室の方達と一緒に翌日までの予定の説明を受けました。説明後、同室のおひとりが「ぎんぺ〜さんですか?」と声をかけてくださり、めぐさんであることが判明。恵光院のお籠りプランは相部屋で、この日は3部屋を15人ほどで使用したので、別々に申し込んだめぐさんと同室になれたのはラッキーでした。

 その後、別室でしたが熊湯さんが御家族と到着。前日に品川で阿字観を御一緒したのに、翌日に高野山で御一緒するのがなんとも不思議な感じでした。私が食べたことないと言っていた「豚まん」をわざわざ買ってきてくださり(前日の阿字観の後で、熊湯さんとhijiriさんが『大阪行くなら、蓬莱の豚まん食べなきゃ!』という話になっていたんです^^;)、早速めぐさんと、同室のもうお一方と三人で美味しくいただきました。熊湯さん、ありがとう♪

 同室の方が千葉から見えていたので、早速宿坊研究会に勧誘する私。これを機に、MLにも参加してくださるといいなぁ。 その後、お写経のため場所を移動。書く前に「南無大師遍照金剛」をお唱えするのは違和感なかったのですが、書き終わった後に「南無大明神」をお唱えするのは初めてだったのでとまどいました。

 早めの夕食をいただき、次は阿字観。一人にひとつではなく、全員でひとつの阿字観本尊を観るのですが、その位置が微妙に高いため、ややあごを上げ気味になってしまいます。にもかかわらず「半眼で・・・」と言われたので『見上げながら半眼って無理だからっ!』と心の中で激しく突っ込んだ私でありました。

 そして夜7時半。いよいよお待ちかね(?)の「奥の院の夜まいり」です。少し降っていた雨は上がっていたのですが、傘をお借りしてゾロゾロと奥の院に向けて出発。暗くてしんとして、雰囲気ある〜^^;;; 結局、道中誰にも会うことなく、恵光院お籠りプラン一行は奥の院にたどり着きました。

 案内してくださった僧侶のかたの理趣経を聞きながら、合掌。帰路は緊張も解け、墓碑の見学(?)などしてみたり。その後は修学旅行状態で、話も弾み・・・と言いたいところですが、さすがに疲れて入浴後、早々に寝入ってしまいました。

■2日目

 朝7時からのおつとめを意識していたせいか、6時少し前に目覚める。寒い^^;;;;; ゆえにギリギリまで布団の中。寒さ対策に、ミニホカロンを背中に貼っていたため熟睡できたのだが、めぐさんは寒くてよく眠れなかったそう。ヒーターを点けた際に表示されていた室温は3度だったらしい。

 本堂に移動すると、「お籠りプラン」以外にも宿泊客がいる事が判明。相部屋であることと、食事の品数が少ないことが金額設定の差のはず。昨夜の奥の院と同じく理趣経が始まる。やがて、お焼香。一般プランでは外国の方が二人いらして、みんなの焼香を興味深げに観察。その後、見よう見まねという感じで、おそるおそる焼香されていた。実は私も正式なお焼香の作法は知らないので、同じく観察していたのですが、回数、手の動きなど、各自バラバラなので面白かったです。

 おつとめが終わり、御本尊の前を通らせていただく。足がしびれてヘロヘロ^^;

 その後、毘沙門堂に移動して、お護摩。通常は二人のお坊さんが観音経を読経されたりしてのお護摩らしいのに、なぜかこの日はお一人だけ。それもずーっと小声だったので、まったく聞き取ることができないまま終了〜。お護摩の煙をいただいた後、毘沙門さまの前を通らせていただいたのですが、再び足がしびれてヘロヘロ^^;;

 よたよたしながら広間に行って、朝食。ごはんをお代わりしたのは私です。今日も元気♪ 参拝記念ということで、お箸をいただき、これでトータル5000円だなんて本当にありがたいです。感謝、感謝。

 この日(3月21日)は弘法大師のご入定された日ということで、9時から奥の院にて法会があるそうな。というわけで、チェックアウト後は再び奥の院へ。昨夜と違い、朝の奥の院というのもまた不思議な雰囲気がありました。

 タイミング良く、御廟の橋の手前あたりで法会に向かう僧侶の一行と出会う。一番偉い人?(どなたなんでしょう・・・)は、昔ながらの駕籠に乗っておられました。ご詠歌を詠う方達が道の両側に並び、その中をゆっくりと進んで行く昔ながらの装束の一団。タイムスリップか、はたまた日光江戸村か(ん?)という光景でした。

 御廟へ向かう僧侶の一団に続き、燈籠堂へと向かう宿坊散策会一行。法要が始まり、中は人がいっぱい。ここで熊湯さんファミリーとはお別れ。お授戒に行かれたのかな? 色々とありがとうございました。残ったのはぎんぺ〜と、めぐさん、そして同室のよしみでここまで御一緒することになったメンバーではない(が、勧誘中 笑)千葉のN嬢。この三人の次なる目的は・・・マスクマンに会う事なのであった。

 説明しよう。マスクマンとはお大師さまにお膳を運ぶ僧侶のことなのである。って、すみません、すごい命名しちゃったのは、めぐさんだったかN嬢だったか。複数なのでマスク隊という噂も。実はめぐさんはテレビで、私は高野山のガイドブックでそれぞれ「マスクをして一日二回お膳を運ぶ僧侶」を見かけて、ぜひ本物を見ようという話になっていたのである。失礼な。

 納経所の方に尋ねたところ、あと30分でお膳が運ばれるとのこと。これはもう待つしかないでしょう。納経所の横に「あじみ地蔵」のお堂があり、このお地蔵様がお大師様の食事の毒見をされるとのこと。果たしてどのような儀式があるのか。そして、マスクマンはどんな感じでお膳を運んでいくのか。


 わくわく。


 そして、待つこと30分超。

 地蔵堂の前に小型の台が運ばれてきた。そしてついにマスクマンが、じゃなかった、マスクをした二人の僧侶がお大師様のお膳を運んできたのである。とはいえ、お膳は運搬用の入れ物(名前がわからない・・・おかもちの、横に長いヤツでも想像してください)に入っているので、中を見ることはできない。今日のメニューはなんだろう。特別な日だから、一品多かったりするのだろうか。などなど我々の妄想はふくらむ。

 そしてマスクマンの親玉・・・じゃなくて少し偉い感じの僧侶(料理長・・・じゃなくて典座長?)もあらわれ、三人で地蔵菩薩の真言を7回お唱えしたあと、お膳は静かに御廟へと運ばれて行ったのだった。

 ひょんなことから「マスクマンの出待ち」をしてしまった我々が深い満足感に包まれたことは言うまでもない。時節柄、お大師さまに失礼がないように、というよりは単に花粉症にしか見えないマスクマンたちではあったが、「お大師様のお膳が通ります。道を開けてください。お大師様のお膳が通ります。道を開けてください」と静かに声をかけながら進んでいく様子は、今も確かに奥の院にお大師様がいらっしゃることを感じさせる光景であった。

 そして宿坊散策会一行は中の橋まで戻り、今回の散策会は終了となったのでありました。めぐさん、熊湯さん、そして高野山で出会った全ての方に、感謝。本当にありがとうございました。

(レポート:ぎんぺ〜さん)



■お籠もり散策会

 熊湯さん、ぎんぺ〜さんお疲れさまでした。高野山班より恵光院にてお籠り体験ルポはお二人にお任せし、(逃げたりして^^;)私は思った事を書きますネ。

 恵光院に入る前に、大師教本部でお授戒を受けました。お授戒とはなんぞや!? と思っていた私は、ドキドキしながらドアを叩きました。自動ドアでしたが。案内され本堂で始まります。暗がりで阿闍梨利様の顔や菩薩戒牒を受け取る時に周りが見えないから恐かったです。外に出ると雨が降っていて山の天気は変わるの早いなぁと、急に寒くなりました。やっぱり〜まだ雪がドカッと残ってました。根本大塔に入り、仏像や絵画を見上げながら、デカイなぁーと圧倒されました。

 今朝はお大師様ご入定の日で遠方からたくさんの僧侶が来られ、奥の院のご廟前で式がありました。その場に居れた事を、ありがたいと思いました。沿道にいた私は、籠に乗り、飛脚のような衣装に運ばれていらした方が、どなたなのか気になってました。そして、日に二度お大師様にお供えする食事係が出発する風景を見届ける迄、待ち伏せしてました。何してんのって気もしながら、違う意味で楽しかったですね。ぎんぺ〜さん?

 その後は大門から先にある「お助け地蔵」に行き、ひとつお願いしてきました。なかなかたったひとつだけって緊張しますね〜欲張りは、、、。

(レポート:めぐさん)



■3月20日(日) 曇り時々雨

 13:24発の南海電車・極楽橋行きに乗り、母・伯母・妹・私の4名は高野山に向かいました。

 紅葉の時期だと電車の中からの景色が最高なんですが、この時期は寂しいものです。極楽橋、15:02着。ここで、ケーブルカーに乗り換えて高野山へ。高野山からは、奥の院行きのバスに乗り、苅萱堂前で下車。私は『かさ国』の生菓子が好きなので、皆さまと食べれば・・・と思い、かさ国に寄ってから恵光院へ。お口に合ったのかしら?ってか、食べる機会なかったような・・・

 私が恵光院に到着した時にはすでに、めぐさん、ぎんぺ〜さんがおられました。その後、阿字観の部屋で写経。筆ペンなので、書き易いです。今回使用した、くれ竹24号極細はえぇ感じですわ〜♪

 写経が終わり、先にお風呂を頂くことにしました。今回のお籠りプランの方が女性15名、男性4名の19名で、通常のプランの方も合わせると30名程と大人数。恵光院の女性風呂は、カランの数が6〜7個ぐらいなので、夜半参りの後だと混むと思ったからです。今までのお籠りは部屋食だったのですが、今回は人数が多いので大広間で頂きました。一汁一菜の質素なものですが、美味しいですよ〜♪ その後、阿字観。夜半参り。

■3月21日(月) 晴れ

 朝のお勤め、護摩から始まる一日は素晴らしいものでした。宿泊者数が多かったので、高校生のお坊さんは朝の支度に忙しく読経できなかったそうです。ちょっと残念。その後、朝食。朝食のひろうすは、本当に美味でした。

 奥の院で盛大な法要があるので、私たちも参加させて頂きました。めぐさんが、お大師様が隠れ絵のようになっている不思議な部分を見つけられました。きっと、見守って下さっているのですね。

 私の家族は、その後つくも食堂で釜飯を食べて、御授戒に行きました。法話の内容は、南正文さんとその師である大石順教尼のことを語られ、とても感動しました。私の母は、泣いていたぐらいですから・・・

 最後に、奥の院は杉だらけなのですが、その割には花粉症は楽でした。都会のアスファルトは土ではない為、花粉を吸収せず舞い散るのみですが、 高野山は、舗装されていない所が多いので、花粉を土が吸収してくれるからでしょうか?やはり、霊山である高野山は、参拝者に優しい土地だからでしょうか?

(レポート:熊湯さん)



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