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第178回 「矢田丘陵」散策会(10/06/05)

 コース:霊山寺〜東明寺〜矢田寺(金剛山寺)〜松尾寺〜法隆寺

 参加者:青丹吉さん(幹事)、ちーちゃんさん、shojiさん、seseさん

■矢田丘陵

■霊山寺

 門前の広い駐車場は車やバスで一杯です。温泉・食堂など営業意欲の旺盛なお寺です。本堂の本尊は薬師三尊、十二神将が脇を固めています。菩提遷那像はアーリア-系の彫りの深い顔です。当寺にはこの人のお墓もあります。

 今回の特別開帳は三重の塔の初重内陣です。南面は涅槃図、以降は扉絵で、東面は帝釈天・伊舎那天、北面は毘沙門天・風天、そして西面は水天・羅利天です。お寺経営のゴルフ場横を抜けて、こどもの森へ向かいました。

■東明寺

 こどもの森で15分で昼食をかき込み、山道を上って下ると大きな屋根が現れます。下見の時は山中に取り残された廃墟のように見えましたが、今日は数人の参拝者で賑やかです。

 お堂に入ると詳しく説明をしていただきました。本尊の薬師如来は体の軸が傾いている、腰がくびれているなどの特徴があるとのこと。やはり十二神将が囲んでいます。外陣は古い木で折上小組格天井、内陣は朱色が鮮やかで小組なしの格天井です。建造時期は案内の方も要領を得ません。

 居合わせた年配のご夫婦は車で来られたようですが、子供の森まで30分位ですよ、というと歩いて行かれました。

■矢田寺(金剛山寺)

 正面からだと長い石段があるのですが、ハイキングコースからだと本堂のすぐ脇に出ます。もちろん臨時の関所があります。

 本尊の地蔵像は今日は内陣に入って拝観できます。矢田寺型の像は頭が大きく子どものようです。裏に回ると「試みの像」がありますがあまり似ていません。またこちらの方が時代的には後のようです。

 アジサイ園はまだ緑一色です。

■松尾寺

 本格的な?山道をあえぎながら上って稜線に出ると奈良〜桜井が見渡せる展望台があり暫時休憩しました。サイクリストやランナーが通過していきます。

 長い石段を上り、七福神堂の大黒天と、行者堂の役行者像を拝観しました。役行者は半丈六ぐらいの巨大な像です。本堂は外陣から祈祷の声を聞くだけです。

 法隆寺に向かう南の門の、本来仁王さんのいそうな所は風神雷神の透かし彫りです。

■法隆寺

 ゴルフ場を抜けアスファルトの道に出ると、都会へ来た感じです。太陽が暑いです。

 夢殿、西院伽藍、大宝蔵院と拝観しました。金堂の内部はいつもより明るく照明されています。多聞天と広目天が南面せず東西を向いているのは法隆寺のみだそうです。

■夢殿に着いた頃にどっと疲れと空腹感が出ました。

 皆さん平気な顔で歩いてこられたようでしたが、やはり同様だったようです。法隆寺前の食堂で軽く夕食をとって乾杯しました。法隆寺駅までの総歩行距離はGPSによると14kmです。その後私とshojiさんはなぜかJUNEさん、日の出さんと合流することとなりました。

 参加の皆様お疲れ様でした。9月に葛城古道を企画せよとの要望もありますので検討したいと思います。

(レポート:青丹吉さん)



■矢田丘陵

 6月5日(土)。すっかり夏の日差しになった晴天の休日、青丹吉さんの案内で奈良矢田丘陵を歩いて来ました。青丹吉さん、shoujiさん、seseさん。当日はお世話になりありがとうございました。

 わたしは青丹吉さんのアドバイスを受け、企画参加前に長久寺に立ち寄りました。真弓山、長久寺は本堂が国宝です。大和十三仏霊場の一つで、ご本尊は一周忌の守り仏、勢至菩薩です。この13の霊場に今行くと「十三仏守護屏風台紙」が無料でいただけます。

 この台紙に13の仏さまのご朱印をいただくのです。わたしはこの日初めて手にしましたが、青丹吉さんもshojiさんも既に満願されていました。さすが〜・・・のお二人です。その後集合場所の近鉄冨雄駅まで約4キロの道をテクテクと歩いて行きました。

 そこからバスで霊山寺へ。境内に入らず、いきなりMORIKINさんおすすめの薔薇アイスでのエネルギー補給です。薄ピンクの薔薇の花に見せかけたアイスクリームはほんのりと薔薇の香りがしてとても美味でした(MORIKINさん情報をありがとうございました)。霊山寺で薬師三尊像、三重塔を拝観した後、お寺の裏手からいよいよ本日のウオーキングの始まりです。

 しばらく舗装道路を歩いた後、矢田丘陵の山道に入って行きます。日差しを遮る林の中の道は新緑も美しく、鶯の鳴き声を聞きながらの歩きはとても気持ちの良いものでした。

 子供の森付近でお弁当を食べ、しばらく歩くと東明寺の裏手に着きました。東明寺ではほの暗い本堂の中で薬師如来坐像、吉祥天立像などを説明付きで拝観することが出来ました。いきなり素晴らしい仏さまに出会え幸せ気分は上昇です。雷さまの大きなへそのゴマも保管されてありましたが、はてさて???

 そこから30分ほどで矢田寺です。あじさいのお寺矢田寺の名前が有名で、後で朱印帳の金剛山寺を見てどこだったけと首をかしげてしまいました。参道右手のみそなめ地蔵に手を合わせ、本堂の中のお地蔵さまに拝観です。矢田のお地蔵さんは錫杖を持っておられません。左脇侍の十一面観音立像と右脇侍の吉祥天立像に挟まれて右手の親指と人差し指を結んだ独特の形で静かに立っておられました。

 少しきつい登り坂を越えしばらく行くと日本最古の厄除け霊場松尾寺の裏手に出ました。ここでは眉をひそめ怒りの表情をした大黒天立像、驚くほど立派な役行者さまを拝観することが出来ました。

 その後3キロ余りの道のりを歩き続け、やっと最後の目的地法隆寺に着きました。疲れきった脚で広い法隆寺を拝観後、軽く夕食を済ませ解散となりました。

 これだけのコースを下見して案内して下さった青丹吉さんに大感謝です。そして次なるハードな?企画を楽しみに待っています。

(レポート:ちーちゃんさん)







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