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第166回 「奈良1300年祭 秘仏めぐり」散策会(10/03/27)

 コース:法華寺〜海龍王寺〜不退寺〜伝香寺〜大安寺

 参加者:JUNEさん(幹事)、青丹吉さん、游子さん

■奈良1300年祭 秘仏めぐり

 咲き始めた桜の薄紅、れんぎょうの黄色、ゆきやなぎの白、椿、水仙、・・・。行く先々で花々の歓待を受けながら、美しい仏さま達にお会いできた奈良のお寺めぐりでした。

● 法華寺

 有名な国宝十一面観音様は、光明皇后がモデルとの伝承はともあれ、よく妖艶とか官能的とか言われますが、私個人の受けた印象は、もっと親しみやすく温かみのあるやさしいお姿に感じました。いずれにせよ心に深い印象を残す美しい観音さまであることは間違いありません。境内東側にあるお庭では様々な花を愛でながら散策できます。空の広さが気持ちいい!

● 海龍王寺

 まず山門と築地塀の風情に(というか、今にも崩れそうで・・・)ある意味、感動。唐に渡った僧、玄ぼう(日へんに方)が帰国の途で嵐に見舞われた時、一心に海龍王経を唱えて無事に日本に戻ることができたとのことです(もうすぐNHKで放映される「大仏開眼」の中にもこの場面が出てくるみたいですよ。ちなみに玄ぼう役は市川亀治郎さんです)。ご本尊の十一面観音様は鎌倉時代らしい整ったお顔立ち。衣には截金がよく残っていました。和服姿の女性を多く見かけました。着物でお寺参りってステキですね。

● 不退寺

 まるで周りの木々や草花に埋もれるようにして本堂が建っています。ご本尊の聖観音さまは大きな宝冠帯(宝冠を留める白いリボン)と切れ長の目が特徴的な色白の観音様です。ご住職の説明付きでした。ここもゆったりした時間の流れる良いお寺でした。

● 伝香寺

 門をくぐってじきに見事な椿に出迎えられます。「伝香寺散り椿(別名:武士(もののふ)椿)」と呼ばれ、奈良の三名椿のひとつだそうです。見上げるような高さの木に、砂糖菓子のようなピンクの小ぶりの花がびっしりとついていて、すごいです。本堂の南面の蔀戸が開け放たれた自然光の中に、橙色の着物に黄色の袈裟を着けたお地蔵様が立っていらっしゃいました。珍しい裸形のお地蔵様に実際の着物を着せているのです。可愛らしい子供のようなお顔です。その後ろにご本尊のお釈迦さまが鎮座しておられます。写真撮影OKでした。

● 大安寺

 ガン封じのお寺として知られますが、おりしも本堂からはご祈祷の声が。まずはご本尊様に(十一面観音。秘仏。このたびは見られず)ご挨拶をしてから嘶(いななき)堂へ。こちらの馬頭観音様は頭上に馬を頂かず、また胸飾や足首には蛇が巻きついています。なんとも不思議なお姿です。

 宝物殿には天平の御仏がズラリ勢ぞろい。そして、これまた特異なお姿の楊柳観音さま。なんで忿怒相なの? もともとは観音像ではなかったとも言われますが、だったらいつ、なんで、観音様と呼ばれるようになったの? 疑問はつきません。空海以前の原初密教のほとけさまたちに独特の空気を感じました。また、小子坊では写経や阿字観もできるようですよ。

 暖かい春の陽射しの中、よく歩いて、ゆっくり拝観して、奈良を満喫できた、とても幸せな一日でした。

(レポート:游子さん)



■奈良1300年祭 秘仏めぐり

 法華寺 仏像好きの私が皆さんに絶対に見てもらいたいおすすめの仏像です。本によく載っている仏像ですが、これは実際に見ると写真などより人間らしい顔をしたものです。光明皇后を写したとも言われるが、女性の顔を写したのは間違いない魅力ある仏像です。

 海龍王寺(十一面観音) 大寺だったんだが、今ではみすぼらしい寺と言う感じなのだが、ご開帳される仏像は古さを感じない仏像です。好みがあるので人それぞれですが、私は綺麗と感じます。

 不退寺(正観音) 他には無い大きな冠を留めるためのリボン、塗装は剥げているがそれも趣と感じる仏像です。五明王はみんな憤怒だが、怖くないお顔で他の寺の明王像とは違います。

 伝香寺(裸形菩薩) 小さな仏像だが明るい衣を着ていてなんか「なまめかしい」仏像です。これも見てもらいたい仏像です。

 大安寺 馬頭観音 等身大の仏像 馬頭だが頭に馬が乗っていない古いタイプとのこと。憤怒で顔に筋が立ち上歯で下唇をかみしめる天平物だが新しく感じる仏像です。写真で見た見ていましたが、すばらしい仏像です。楊柳観音と不空羂索観音及び四天王を讃仰堂で見学しました。

(レポート:JUNEさん)



■奈良1300年祭 秘仏めぐり

 ●法華寺

 本尊もいいですが四天王像も立派な像でした。本堂前の池沿いの花がきれいでした。

●海龍王寺

 本尊十一面観音像は、最近修復したかのように金箔がきれいに残っています。脇侍の不動・愛染明王像もいいですね。小さな五重塔が金堂に祀られています。もともと金堂の本尊? だそうです。

●不退寺

 五大明王像は東寺に似た感じです。大きな石棺がありました。

●伝香寺

 初めて入りました。裸地蔵像の拝観は普段は電話予約がいるということですが、その場合収蔵庫でということになるんでしょうか。今日は本堂に祀られています。でも本尊は後ろの釈迦如来です。

●大安寺

 嘶堂の馬頭観音像は日本人離れして面長です。各所の桜は三分咲きぐらいでした。

(レポート:青丹吉さん)







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