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第164回 「フリスタトークライブ」散策会(10/02/27)コース:フリースタイルな僧侶達 トークライブ in 京都 featuring 露の団姫(落語家)参加者:ほーりー(幹事)、ちーちゃん、Tadashiさん ■フリスタトークライブ フリスタトークライブ企画「法話と落語と日本酒と〜悩みなんて笑い飛ばせ〜」に参加して来ました。 北大路駅近くのボンズクラブトークハウスは赤い暖簾を頼りに探すも、少しわかりにくく、最後はリュックをしょったただしさんらしき人が目印になりました。 民家の二階の二間続きの小ぢんまりした和室が落語の会場です。「フリースタイルな僧呂たち」の主催者の池口さんは、最近パパになられたばかりの知恩院にお勤めされている若い僧呂さん。NHKの連ドラ「ちりとてちん」のモデルになった「露の団姫さん」は、上方落語で最年少の若手落語家です。まずはこの二人のフリートークから始まり、その後団姫さんの落語会でした。 生の落語を聴くのは初めてでしたが、団姫さんの元気な声と笑顔、会場の皆さんの笑い声に包まれ、とても心地よい時間を過ごす事が出来ました。 その後は一階でわたしたち参加者も交えて、お酒を飲みながら正にフリーなトークの時間です。参加者の中には僧呂の方も数名おられ、無知なわたしにとってはとても勉強になる仏教話を聞かせていただく事が出来ました。 ボンズクラブのオーナー、亀岡市の法華寺の住職による「つきいちボンサンと語ろう会」が毎月月末の土曜日もしくは日曜日の午後6時半から開催されています。とても気さくなご住職です。説法でなく「自分も迷えるお坊さん」というスタンスで語りあいたいとこのクラブを立ち上げられたとのことです。興味のある方は是非参加してみてはいかがですか。 (レポート:ちーちゃん) ■フリスタトークライブ 会場は月に一回お坊さんと語る会が行われている「ボンズクラブトークライブハウス」で、平心低頭ののれんが目印の民家風の建物です。場所がちょっと分かりにくく、タクシーの運転手さんと一緒に迷ってしまいましたが、最後は「油小路通」という名前を頼りにタクシーを降りてダッシュすると、ちーちゃん、Tadashiさんが見つかり、どうにか着くことができました。 のれんをくぐって受付をして、まずはライブ会場の二階へ。和室に座布団が並べられ、前には落語の舞台が整えられています。しばらくして時間になると、フリスタ代表の池口さんと、落語家の露の団姫さんが登場。 露の団姫さんは上方落語最年少の若手落語家であり、キリスト教一家の師匠の家に、定期購読で大法輪を取り寄せていたほどの仏教好きとのこと。落語家になるか尼さんになるかを悩んだ末に、落語の門を叩いたという、かなりすごい人生の選択をされた方です。 そして池口さんとの出会いはある精進料理屋で偶然に席が隣になり、いきなり仏教トークで盛り上がったのが始まりとのこと。そもそも落語はお坊さんの説法から生まれたもの。意気投合したとたん、あっという間にフリスタでの落語会が企画されてしまったそうです。 そしてトークに続いて、仏教落語「松山鏡」が演じられました。鏡のなかった松山村に住んでいた正助が鏡を渡され、中を覗くと亡き父親(実際には自分ですが)がいた。 「おっとさん〜、ずいぶん若くなったな〜」 それ以来正助が毎日鏡を見ているので、あるとき正助の妻が覗くとそこには夫の愛人(実際には自分ですが)がいた。 「こんなところに女を隠していたのか〜」 そして始まる、夫婦喧嘩。 ……というような、お話です。 私も落語は初めて聞きましたが、露の団姫さんの人を引き込む間の取り方など、プロの技が目の前で見られるってのは感激。特に正助の妻が夫に詰め寄る口調とか、せりふとか、最高でした! トークライブが終わると、一階に降りてみんなでお酒を飲みながらの懇親会。私はフリスタが活動を始めた頃から池口さんとは一度お話をしてみたかったので、早速お話をさせて頂きました。 フリスタ活動の中で新しいことを始めていると、人からいろいろ言われることもあるけれど、自分が矢面に立っても仏教を伝える活動をしていきたいとのこと。そうした想いがあるからこそ、人がこうして楽しそうに集えるんだろうなと思いました。 そしてもう一人、出会って本当に嬉しかったのはボンズクラブの杉若さん。月一でお坊さんと語る「ボンズクラブ」の活動はお聞きしていましたが、フィリピンでの海外戦死者の遺骨収集を行うNPO「空援隊」は初めて聞きました。 その際の活動アルバムや資料を見せて頂いたのですが、正直、頭蓋骨が山のように置かれた写真は衝撃でした。現地の方は日本人はいつまでたっても骨を取りにこないと話されていたり、また遺骨収集活動の中で対面した様々な問題など、こんなにも深いお坊さんの話は初めて聞いたと思ったほどです。世界は本当に広くて、自分はまだまだ無知で、このお話が聞けただけでも足を運んで良かったと思いました。 最後は流れ解散となりましたが、私も後ろ髪を引かれながら、予約していた宿坊へと向かいました。 (レポート:ほーりー) |
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