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第143回 「常栄寺ぼたもち供養」散策会(09/09/12)コース:常栄寺(ぼたもち供養)〜妙本寺〜薬王寺〜龍口寺参加者:アベールさん(幹事)、Everysunさん(幹事) ■鎌倉・江ノ島 常栄寺(通称ぼた餅寺)では日蓮龍口法難の日にちなんで「ぼた餅供養」が行なわれていました。「ぼた餅供養」は、文永8年(1271)9月12日に幕府に反抗して捕らえられた日蓮が、龍ノ口の刑場に連れて行かれる際、ここに住んでいて桟敷尼といわれていた尼が、ごまのぼた餅をさしあげたことの謂われから、毎年行なわれています。 境内には「これやこの 法難の祖師に萩のもち ささげし尼が すみしところ」の碑があり、ご朱印にもその和歌を書いて頂きました。広くない境内にテントが用意されており、参拝者にぼた餅が振舞われていました。以前にお参りに行った時には本堂にあがれませんでしたが、今回は本堂の中でお参りすることができました。また「ぼた餅」が箱詰めされて販売されていましたので、お土産に買ってきました。 妙本寺も日蓮龍口法難にちなみ、日蓮像が特別にご開帳されていました。妙本寺は、身延山久遠寺、池上本門寺と並ぶ日蓮宗最古の寺院です。ご開帳されている日蓮像は一本の木から三体の日蓮像が作成され、久遠寺、本門寺、妙本寺にそれぞれ祭られたものの一体が、いまも現存しているとのことです。非常に迫力にある日蓮像でした。久遠寺の像は焼失してしまったそうですが、本門寺の像は現存しているとのことですので是非お参りしたいと思います。毎朝五時に行なわれている朝勤の時に参加すると、お参りできるそうです。 薬王寺はもとは真言宗に属し、梅嶺山夜光寺と称していたそうです。しかし永仁元年(1293)に日像上人がこの寺に逗留した折、住職と宗教論議に及び数日間の論争の末、日蓮宗に改宗され大乗山薬王寺となったそうです。日蓮像は、口を開いて説法をされている様子がリアルに彫られていました。 白鳳時代初期のものとされる観音像は、目元・口元とも優しそうで良かったです。お参りに行った時に、吉田さらささんが率いるカルチャースクールの人々が説明を聞いておられましたので、便乗させて頂きました。薬王寺さんは事前に予約をすればお参りできるそうです。 龍口寺はかつての刑場跡で、日蓮が処刑されかかった場所に創建されています。18時から行なわれた「ぼた餅法要」に参加してきました。終了後、参拝者に袋に入れられた「ぼた餅」が撒かれました。運良く手にすることができましたので、家に帰って頂きました。本堂には、この日だけかもしれませんが日蓮が刑場で座らされたという「敷皮石」がありました。「ぼた餅法要」の内容は百聞は一見にしかずです。 ちなみに来年の9月12日は日曜日です。是非、鎌倉と江ノ島へ如何ですか。 (レポート:アベールさん&Everysunさん) |
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