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第137回 「江戸三十三観音めぐり4」散策会(09/07/25)コース:陽運寺〜於岩稲荷田宮神社〜西念寺〜真成院(18番札所)〜東福院(豆腐地蔵)〜西迎寺〜太宗寺〜正受院〜成覚寺〜宝福寺(17番札所)〜東円寺(19番札所)〜大宮八幡宮参加者:日の出さん(幹事)、ゆかさん、みた八さん、ゆきみどさん、ちーさん、苦沙弥尼さん、ジャスミンさん、矢野さん ■江戸三十三観音めぐり 陽運寺ではお岩さんの像を拝観できるように予め電話で予約をしていました。お寺に到着して、予約していた旨を告げると本堂に上げて頂きました。陽運寺は日蓮宗のお寺ですので、本尊として日蓮上人像が祀られており、向かって右側にお岩さんの像が祀られていました。お堂の天井に「天」という字が書かれた紙が貼られてあり、一般のお寺とは少し違った雰囲気がありました。 於岩稲荷田宮神社は陽運寺の向かい側にあります。本殿の前には四谷怪談に関する新聞記事、田宮家お岩さんの歴史が書かれた印刷物、お言葉などがありました。 西念寺は服部半蔵ゆかりのお寺です。家康の長男・信康は織田信長から謀反の疑いをかけられ、半蔵は信康が切腹する際の介錯役を命じられました。しかし、その命を果たせず、晩年、西念と名乗り、仏門に入りました。西念寺には服部半蔵のお墓がありますが、槍も残されています。予め電話をして、槍の拝観を予約していました。 西念寺に到着するとお堂に上げて頂き、槍を拝観しました。全長258センチメートルのとても長い槍ですが、これでも一部が欠けているそうです。お寺の方から槍の説明だけではなく、お堂や本尊の説明もして貰いました。本堂を出た後、服部半蔵と岡崎信康のお墓をお参りしました。 真成院は外観は非常に近代的な建物です。観音堂は屋上にあり、頑丈な扉を開けて中に入ってお参りをしました。 東福院の境内には豆腐地蔵と呼ばれているお地蔵様が祀られています。案内板などはありませんので、何も知らない人はよくあるお地蔵さんの一つだと感じるかもしれません。 西迎寺の境内には立派な露仏の阿弥陀如来坐像が安置されています。青銅製で東京23区内の鋳像による阿弥陀如来坐像としては最も大きいものだそうです。 太宗寺は新宿という繁華街にあるにもかかわらず、境内は広いです。まずは江戸六地蔵の一つであるお地蔵様を拝観しました。そして、堂内に安置されている閻魔大王像と奪衣婆像を拝観しました。こちらの奪衣婆像は本当に迫力があります。 正受院も奪衣婆像が有名です。「綿のおばば」と呼ばれ、咳止めに霊験があるとして幕末の頃に参拝人で大変賑わったそうです。奪衣婆像は境内に入ってすぐのところに安置されていました。 成覚寺は正受院のすぐ隣にあります。江戸時代は内藤新宿で働く遊女の投げ込み寺で、境内には供養碑がありました。ちなみに「内藤新宿」という名前には以下のような由来があります。 甲州街道の一番目の宿場は高井戸宿でしたが日本橋からの距離が16キロと長く、旅人が難儀していました。1697年、幕府に大宗寺の南東に宿場を開設する願いが出されました。翌年、信州高遠藩内藤氏の下屋敷などが幕府に返上され、そこに新しい宿場が設けられました。大名の内藤家があった場所に作られた新しい宿の意味で「内藤新宿」と呼ばれました。 宝福寺は最近、放火事件に遭ったお寺です。お寺に着くと燃えてしまった観音堂が解体作業中でした。不幸中の幸いで観音像は無事だったそうです。 東円寺は観音堂の扉が少し開き、中に安置されている観音像を拝観することができました。御朱印を待っている間、お茶を出して頂き、とてもありがたかったです。 大宮八幡宮では本殿でお参りした後、清涼殿で茶話会を兼ね、和菓子とお茶を全員で頂きました。 (レポート:日の出さん) ■江戸三十三観音めぐり 今回は四谷界隈がスタート。四谷怪談で有名なお岩さんが奉られている陽運寺と、そのお隣にある於岩稲荷田宮神社に行きました。お話のお岩さんはまったくの虚像で、本当は貞女の鏡のような人だったのでビックリしました。 その後は西念寺へ。服部半蔵が所蔵していた槍が残されていました。本当に大きな槍で、今よりも小柄だったであろう戦国時代の人がこんなものを持って戦っていたのか、と思うと感慨深いものがありました。 四谷はお寺と坂道がたくさんあり、まさに寺町という風情でした。当日は気温30度超え、日差しが強くて、本当に暑い日でした。途中からは暑い・・・という意識しかなくなってしまい、拝観したお寺をあんまり覚えていません。申し訳ありません。 最後に行った大宮八幡宮は樹木が多く、木陰に吹く風が気持よいところでした。湧き水があり、自由に飲むことができます。このお水で沸かしたお茶とお菓子がいただける、ということでみんなで茶話会となりました。 いつものことながら、スケジューリング完璧の日の出さま、どうもありがとうございました。 (レポート:ゆきみどさん) |
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