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第128回 「江戸三十三観音めぐり3」散策会(09/05/17)コース:観音寺(3番札所)〜回向院(4番札所)〜湯島天神、心城院(7番札所)〜高岩寺(とげぬき地蔵)〜円乗寺(11番札所)〜清林寺(8番札所)〜光源寺(駒込大観音)〜浄心寺(10番札所)〜大円寺(23番札所)〜定泉寺(9番札所)〜南谷寺(目赤不動)〜吉祥寺参加者:日の出さん(幹事)、ゆかさん、みた八さん、如月さん、ちーさん、じいさん、kenbishiさん、あねこさん ■江戸三十三観音めぐり 9時に人形町駅に集合。雨の中散策を開始しました。 初めに行ったのが三番札所の大観音寺。こちらはその1で訪れたのですが御朱印が頂けず、ご開帳に合わせて日の出さんがスケジュールを組んで下さいました。おかげ様で、本堂でご住職の詳しいお話を聞くことが出来ました。 ご本尊様は聖観音菩薩で、鉄で出来ていています。祀られているのは大きな顔だけです。北条政子が帰依していた清水観音を鎌倉にもと思って新清水寺を作った時に祀った観音様だそうです。胴体があったのかは不明だそうです。 その後の火事で焼失したと思っていたのが、井戸の中から発見されたそうです。明治に入ってから廃仏毀釈で由比ガ浜に捨てられていたのを、人形町に住む人が今の所に祀ったそうです。全国でも鉄で出来ている仏像は珍しいみたいです。年に1度のすす払いをする時に、一緒に鉄もポロポロと崩れることがあると仰っていました。 次に四番回向院。近代的なお寺でした。ご本尊様は馬頭観世音菩薩です。本堂の銅造阿弥陀如来坐像に圧倒されました。境内にはねずみ小僧次郎吉のお墓と、前立ち? 次郎吉のお墓がありました。何をする為か分からないのですが、次郎吉のお墓を削って持っていくそうです。削る石が用意されていました。 次に湯島天神。受験や梅の時期は凄く混むのですが、空いている湯島天神は初めてでした。梅の木が沢山あるのですが、実を付けている木がありませんでした。 次に七番心城院。湯島天神の階段を降りた所にあります。ご本尊様は十一面観世音菩薩です。同時に大聖歓喜天も祀られています。境内にある柳の井は、女性の髪を洗えばどんなにきつく結ばれた髪も解けると言われている水だそうです。関東大震災の時、湯島天神に逃れた人たちの唯一の水として命を守った水でもあるそうです。 次に高岩寺(巣鴨のお地蔵様)。境内にはお線香の煙が漂っていました。午前中雨が降っていたせいか、いつもよりは人が少なかったように感じました。 次に十一番円乗寺。ご本尊様は聖観世音菩薩です。同時に釈迦牟尼如来が祀られています。八百屋お七のお墓がありました。 次に八番清林寺。ご本尊様は聖観世音菩薩です。本堂の脇でガラスごしに観音様を拝見することが出来ます。境内に大きな塔? を建てているのが気になってホームページを見てみたら、25年かけて三重の塔を建てているそうです。 次に光源寺(駒込観音)。太平洋戦争の時、本堂は焼けてしまったそうです。戦後、高さ6mの十一面観音像が祀られるようになったそうです。 次に十番浄心寺。ご本尊様は阿弥陀如来さまです。門の所に大きな布袋様のお出迎えがあります。本堂の中に大きな木魚がありました。叩くのも両手を使わないと無理な感です。中曽根元首相が送られた鐘が境内にありました。 次に二十三番大円寺。ご本尊様は聖観世音菩薩です。赤い門が印象的です。八百屋お七に所縁のある焙烙地蔵が祀られています。 次に九番定泉院です。ご本尊様は十一面観世音菩薩です。御朱印を書いて頂く間に本堂に入ることが出来ました。お数珠が置いてあり、浄土宗の数珠の持ち方が絵付の説明書きでありました。帰り際に半月状の、定泉寺と書かれた瓦せんべいを頂きました。 次に南谷寺(赤目不動)。本堂にお参りをした後に、お不動様をお参りしました。扉を開け、赤い火炎を背負ったお不動様を拝見しました。お守りも有り、白いお守り袋に赤い火炎の真ん中に赤目不動と書かれていました。 最後に吉祥寺。長い参道に広い境内。東京の真ん中に居るのが不思議な思いをしました。大きな栴檀の木があり、花を咲かせて良い香りが漂っていました。御朱印は駒澤大学の全身となった僧侶の学校の名称、栴檀林と書かれていました。 (レポート:ゆかさん) ■江戸三十三観音めぐり まず、今まで何度か企画に参加させていただいたことはありましたが、今回のように一日で多くの寺社をめぐる企画には、初参加でした。しかも、全部で12の寺社をまわりましたが、これだけまわっても、一つ一つの寺社でじっくりゆっくり拝観できたことに、なによりもびっくりでした。貴重な仏さまにお会いできたことはもちろんですが、日の出さんのスケジューリングのあまりの完璧さには感動しました。 特に印象に残ったお寺は、一番最初におとずれた大観音寺でしょうか。ご開帳にあわせて企画してくださったおかげで、貴重なお姿を拝観させていただけました。さらには住職さまが観音さまについてお話してくださり、とてもありがたかったです。 観音さまの縁起と文化的な価値についてもご説明いただきましたが、個人的に特に印象に残ったのは、長い年月の中で多くの人の信仰を集めてきたということや、鉄で作られているという文化的価値ということで考えれば特別な観音さまだけど、決して新しい仏さまよりすごいってことではない。新しい仏さまも古い仏様も、みんな同じようにありがたい存在であり、仏様は仏様であるというようなことをおっしゃられていて、当たり前のことなのに、はっとさせられた自分がいて。。。 散策のはじめにお話しいただけたことで、その日一日気を引き締めて、各寺社にお参りさせていただけたと思っています。あと、おうちの仏様にもちゃんとお参りしようと改めて思いました。。。(なんか家だと、習慣としてお参りしてるため、真摯な気持ちが足りなかったなと反省・・・) 後半にまわった白山・駒込近辺は近所ということもあり、何度も前を通ったことはあるものの、足を踏み入れたことはなく(入りづらいので。。。)今回、拝観できて非常にうれしかったです。 いろんな知識・見識をお持ちの先輩方といっしょに巡る散策は、非常に実りの多い体験であり、とても勉強になりました。 (レポート:あねこさん) ■江戸三十三観音めぐり メインである観音様はもちろん素晴らしいものばかりでしたが、今回特に感銘を受けたのは、各お寺の境内のあちこちにひっそりと置かれていた小さな石仏の数々です。今までどちらかといえば古い時代の仏像ばかりに目が向けられていたので、あまり触れたことがなかった江戸期の仏像や民間信仰との新たな出会いは本当に刺激的でした。 個性的で存在感のある様々な石仏は、文化財指定を受けている仏像のような華やかさはなくても、それに全く劣らない不思議な魅力がありました。企画が終わった後もわくわくした気分は止まず、本やネットで石仏を眺める毎日を送っています。すっかりその魅力にはまりつつあるようです。このような滅多にない機会を与えてくださった幹事の日の出様に、心から感謝しています。 今回は初めて参加した企画ということもあり、かなり緊張していましたが、同行していただいた皆様のおかけでとても有意義な一日を過ごすことができました。ありがとうございました。 (レポート:ちーさん) ■江戸三十三観音めぐり 当日は待ち合わせの時点で風雨が激しく、雨が降ったりやんだりと生憎のお天気でした。しかしながら、雨の中のお寺巡りもそれはまた風情があるものです。 まず人形町駅から歩いて五分ほどの大観音寺から、今回の散策は始まりました。開帳されている観音様は、現在、頭部のみしか保存されておりませんが、かなり大きい。170センチ近くあるのではないでしょうか。火事にあって紛失したと思われていたものの、井戸の中から発見され、その後は鎌倉の方(だったと思います。)の海岸に打ち捨てられていたりと、大事にはされていない観音様だったようですが、明治時代に「それではあんまりだ」ということでこちらのお寺にお祀りされ、現在に至るそうです。 鉄で出来ているため、近年とくに劣化が激しいようですが、ご住職によりますと保存のための作業をしようかどうしようか、躊躇われているようでした。 ちょうど春場所が行われている最中であり、お相撲さんが雪駄をからころいわせながら歩いています。我々は国技館へ向かう、お相撲さんの後を歩くこととなり、彼らの鬢づけ油の匂いを嗅ぎながら、次の目的地である回向院へ。 当日、本堂では催事が行われていたのですが、すんでの差でお参りすることが出来ました。祀られている馬頭観音の周囲にはペットの墓がずらり。有名な鼠小僧次郎吉の墓は、墓石を削っていく不心得者がいるため、「こちらの石を削ってください」という身代わりの石が建ててあります。振袖火事の犠牲者を弔っているお寺であり、相撲関係では力塚という、見上げるばかりの大きな塚があって下町風情はたっぷりでした。 次の目的地は心城院ですが、日の出さんのご高配により(毎回、ルートを下見してくださっているそうです。頭が下がります。ありがとうございます)近くの湯島天神へ。当日は生憎の天気でしたが、挙式を行っている方が数組。少し時間が空いたので絵馬を見ていましたが、おそらく兄弟なのでしょう、兄が弟の志望校合格を祈っている掲げている絵馬を見て、日本人の心の美しさを感じました。 急な男坂を下って心城院へ。お祀りしている観音様はガラス面の反射で見ることが叶いませんでした。が、小さな落ち着いたお寺で、こういったお寺が好きです。柳の井戸といって、髪の毛が綺麗になる井戸がありました。 午前中の〆である、高岩寺(とげぬき地蔵)へ・・・。通称:おばあちゃんの原宿であっていつもなら結構な人出ですが、当日は雨風がひどかったため、人は少なめ。有名な洗い観音も、十分ぐらい(?)並べば、洗えるようでした。確か、たわしで擦っていたのですが、劣化が激しくて綿のタオルになったのでしたっけね・・・。 昼食の後、発達した低気圧が関東を抜けるため、午後から風が強くなってくるという予報が出たため、急遽、中座することと相成りました。 (レポート:kenbishiさん) ■江戸三十三観音めぐり はじまりは雨でしたが、日ごろの行いのおかげか? すぐに雨があがってくれて、涼しくいい散策日和になりました。大観音寺では、観音様の頭部の由来を住職から直々に聞くことができました。この会に参加したおかげです。 回向院は午前の参詣でしたが、大相撲の五月場所の開催中で賑やかでした。午後は相撲見学のついでに大勢の人が訪れたのではないでしょうか。5月10日(日)の日経新聞に「相撲と落語ー金原亭馬生師匠に聞く」で、回向院と相撲の関係の記事が掲載されていました。今はこじんまりとした寺院ですが、昔は境内で相撲が行われていたそうです。 圓乗寺。落語「八百屋お七」で聞いたことがありましたが、思いがけずにお墓参りでき、びっくりしました。合掌。 合計いくつの寺社を巡ったんだろう・・・? なかなかハードなスケジュールでしたが、日の出さまと参加したみなさまのおかげで何とか回れました。どうもありがとうございました。 (レポート:じいさん) ■江戸三十三観音めぐり 当日はあいにくの雨。その1企画の時も雨でしたので、奇数回の企画の時には雨が降るのかも知れません。最初に訪れる大観音寺はその1企画の時に訪れましたが、お寺の方がいらっしゃいませんでした。これは「御開帳日の17日に来なさい」ということだと解釈し、その3企画は17日に設定しました。 大観音寺に着くと本堂に上がり、御開帳している観音様を拝観。お堂を出た後、御朱印を受け取る際にお寺の方に色々質問をすると「説明しましょう」ということで、改めてお堂に入り、ご住職のお話を聞きました。 回向院では本堂で法事が始まる少し前でしたので、急いで本堂の阿弥陀如来像を拝観。その後、境内に祀られている馬頭観音像にお参りをしました。馬頭観音は一般には忿怒の表情ですが、こちらの観音像は忿怒の表情ではなく、優しいお顔をしています。 心城院は湯島天神の隣にありますので、まずは湯島天神でお参りをしました。心城院の境内には江戸名水の一つ「柳の井戸」があり、水を髪の毛につけるとよいそうです。 円乗寺には八百屋お七のお墓があります。高いビルに囲まれた目立たないお寺ですが、お七の芝居をする方々の奉納旗がたくさんありました。 清林寺では堂内に入ることなく、観音様を間近に拝観することができます。また、飛鳥時代様式の三重塔を建設中であり、完成が楽しみです。 光源寺には駒込大観音と呼ばれる大きな長谷寺式観音像が祀られています。江戸時代に造られた観音像は戦争で焼失しましたが、金色に輝く大きな観音像を拝観することができました。芝居小屋(?)を建てているらしく、境内で工事をしていました。 浄心寺は入口に大きな布袋さんの像があります。本堂から扉から中を覗くと、遠くに札所本尊の観音様を拝観できました。また堂内には大きな大きな木魚もありました。 大円寺には境内に入ってすぐのところに、ほうろく地蔵が祀られています。こちらのお地蔵さんも八百屋お七と関係のある仏様です。 定泉寺では堂内に入って観音様を拝観することができました。お菓子も頂きました。その後、近くにある目赤不動で有名な南谷寺、駅名としては有名ですが、お寺がどこにあるか知らない人が多い吉祥寺を訪れました。 (レポート:日の出さん) |
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