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第122回 「観心寺、葛井寺、道明寺ご開帳」散策会(09/04/18)

 コース:天王寺駅前⇒観心寺⇒楠妣庵観音寺⇒天野山金剛寺⇒古市長円寺⇒道明寺⇒葛井寺⇒天王寺駅前

 参加者:noyesidoさん(幹事)、アベールさん、Everysunさん、あいすさん、日の出さん、みかんさん、遊子さん、JUNEさん、SI−KNTさん

■観心寺、葛井寺、道明寺ご開帳

 4月18日は観心寺・道明寺・葛井寺の秘仏三観音が、すべて拝観できる年に一度の日です。5年ほど前にも廻りましたが、もう一度お会いしたくて参加しました。

●観心寺

 言わずと知れた、官能的な国宝如意輪観音様を本尊とする真言宗の寺です。さすがに年一度のご開帳とあって、参拝者が長い列を作っていました。

 ご本尊の魅力的なことは勿論ですが、その横に公開されていた大随求菩薩図像を間近にじっくりと見られたことは、私にとって一番の収穫でした。鎌倉時代に描かれた現存する唯一の大随求像で、色も良く残り、伸びやかで強い線描、ひきしまった眼差しが印象的な仏画でした。

 楠正成由来の建掛けの塔も開扉されており、大日如来が見られました。

●楠妣庵観音寺

 楠正成の夫人が余生を過ごした場所。緑に包まれた静寂な空気。簡素な草庵。そして95歳のご住職は明るく矍鑠として在り。

●天野山金剛寺

 巨大な大日如来が特別拝観中というので、予定を変更して立ち寄りました。せせらぎに沿って八重桜の咲き匂う小道を歩いてゆくと、立派な楼門に至ります。境内は広々として明るく伸びやかな印象。金堂にはなるほど堂々たる大きさの大日如来坐像と、脇侍には不動明王と降三世明王という珍しい配置です。

 後日、仏画の資料を調べていたところ、まったく同じ配列の仏画を見つけました。見ると「金剛寺 尊勝曼荼羅図」とあり、説明文には「尊勝曼荼羅図は息災増益の修法本尊であり、金堂にはその彫刻が安置されている。」まさにどんぴしゃ、疑問が一気に解けました。あれは立体曼荼羅だったんですね〜。東寺以外にもあったんですね〜、立体曼荼羅。

 ただし一般の尊勝曼荼羅図はもっと複雑で、もっと多くの仏や上方には雲上の飛天が配されていたりするのが決まりの形なのですが、この三体のみのものは円珍請来の図像によるもの(岩波 仏教辞典より)だそうです。

●古市長円寺

 古市の町中に溶け込むように、うっかりすると見逃してしまいそうな小さなお寺。門の前に「大楠公守護佛 国宝観世音菩薩安置」の標識が。旧国宝で今は重文だそうです。

 普段は開けていないのですが、noyesidoさんがあらかじめ手配しておいてくれたおかげで、その十一面観音さまを拝めました。ふっくらと親しみやすい感じの愛らしい仏様でした。それにしても傾いた本堂の柱(修理されてはいるが)の痛々しいこと。

●道明寺

 国宝の十一面観音を本尊とする真言宗の尼寺。すぐ目の前で観音様を見せていただけます。ご朱印に桜やイチゴの絵の印刷された散華がついていて、なんだかほっこりとした気分に。尼寺ならではの心遣いというところでしょうか。受付の前の巨大な丸い石の正体が謎・・・お寺の人もわからないそうです。

●葛井寺

 実際に千本の手を持つ国宝の十一面千手千眼観音像は毎月18日ご開帳。細長い手がわさわさと密集して伸びる様は異様ではあるが、尊顔は整っていてあくまで静か・・・なかなかの美男子でおわします。

 藤の花満開の境内はたくさんの人で賑わい、4時からの餅まきをお目当ての子供たちがビニール袋片手に続々と集まってきていました。

 終日暑いくらいのお天気に恵まれて、お寺めぐりを満喫できました。

(レポート:游子さん)



■観心寺、葛井寺、道明寺ご開帳

 参拝したお寺は、観心寺・楠妣庵観音寺・天野金剛寺・長円寺・道明寺・葛井寺です。ちなみに観心寺・天野金剛寺・道明寺・葛井寺はご開帳日でした。印象深かったお寺をレポートします。

(1)観心寺

 観心寺は701年に役小角によって雲心寺として開かれ、815年に弘法大師空海が境内に北斗七星を勧請し、如意輪観世音菩薩を刻まれて寺号を観心寺と改称された高野山真言宗遺跡本山のお寺です。

 金堂は大阪府下最古の国宝建造物です。また本尊の如意輪観世音菩薩も国宝に指定されています。六臂如意輪観世音菩薩の代表作で、6本の手のうち、右第1手は頬に当てて思惟相を示し、右第2手は胸前で如意宝珠を持ち、右第3手は外方に垂らして数珠を持ち、左第1手は掌を広げて地に触れ、左第2手は未開敷蓮華を持ち、左第3手は指先で法輪を支えています。

 以前から一度、国宝の如意輪観世音菩薩を拝観したいと思っていましたが、写真で見るよりも優しさの溢れた顔立ちをしており心が和みました。

(2)天野金剛寺

 天平年間に行基により創建され、その後女性が弘法大師に御縁を結ぶ霊場として女人高野とよばれ、女性の宗教的修養の道場になっています。

 木造降三世明王坐像・木造大日如来坐像・木造不動明王坐像の三体が安置されていました。三体とも重要文化財に指定されています(伝運慶作)。三体のなかで、木造大日如来坐像が良かったです。

(レポート:アベール&Everysunさん)



■観心寺、葛井寺、道明寺ご開帳

 この日4/18は葛井寺・道明寺・観心寺の年に1回の同時ご開帳日。去年か一昨年にも行きましたが、観心寺如意輪観音様にあいたくて、企画してみました。天王寺からチャーターしてあったジャンボタクシーで順に周ります。

 まずは観心寺

 年に2日だったでしょうか。4/17・18のはず。間違っていたらすいません。しかご開帳がありません。この前行った時も思ったのですが、私目が悪くて、そのとき次は眼鏡を持ってこようと心に思いましたが、今回もアルツのせいで、また同じことを思いました。次は持って行こうと・・・。しかし、なんとも官能という言葉が似合う観音様であります。まさに傑作かと思います。行かれたことのない方は是非行ってみてください。

 引き続き、近い順と言うことで楠妣庵観音寺へ。結構山の中にあります。新緑が大変美しく、山のパワー? をいただけます。秋のころは更に宜しいかと思います。九十いくつのご住職様自ら相対していただけます。御朱印もいただけます。本堂内の北斗七星の灯篭が珍しく思いました。住職様お元気で!

 次はイレギュラー? 一応手持ちには入っていたのですが、ご開帳してるからと観心寺でいわれたので行ってみました。いざいくと、巨大大日様。ただただ、驚くばかり。前から行ってみたいと思ってはおりましたが・・・。縁とは大事なものだと実感いたしました。

 昼食後、古市・藤井寺方面へ。ちなみに昼食は運転手さん紹介の道頓堀・ラーメン神座

 古市長円寺。こちらは近鉄古市駅近くの小さいお寺。日ごろは非公開。住宅街の中にひっそりとあります。収蔵庫を開けてもらい、十一面観音様とご対面。丸山尚一氏の本にも出ていますが、少しぷっくりしたお姿で、どこか愛嬌のある可愛いといったら如何なものかと思いますが、十一面様にもいろいろあるのだという印象を持たせていただきました、仏像でありました(拝観は向こう様の都合で、要予約)。

  道明寺。尼寺三十六箇所札所。国宝十一面観音様とご対面。真近で見ることが出来るので、はっきりと仏様の彫りとか表情をまじまじと見れます。またここは道明寺餅発祥の地。桜餅には向島長命寺餅と上方道明寺餅があるようでして、その根源地らしいです。当日もその話が出ました。仏の後は食のような^^ ちなみに当日はお寺で売っている道明寺糒(ほしい)だったか、お菓子は売り切れておりました。残念。

 葛井寺。西国札所5番。本当に千の手を持つ珍しい観音様。毎月18日にご開帳。ただこの日は人人人。4時からの餅まきでそれにつられて更に人人人。良い仏像も雑のなかで忙しく見るとそれなりになるようでして。次はこっそり何時かの18日にゆっくり見に行きます。そのなかでやはり類は友を呼ぶなんでしょうか? 吉田さらささんとお会いしました。またどこかで会うことでしょう。

(レポート:noyesidoさん)







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