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第115回 「江戸三十三観音めぐり2」散策会(09/02/22)コース:北野神社(紅梅まつり)〜福聚院〜傳通院(12番札所)〜沢蔵司稲荷〜源覚寺〜林泉寺〜深光寺〜護国寺(13番札所)〜金乗院(14番札所)〜放生寺(15番札所)〜安養寺(16番札所)参加者:日の出(幹事)さん、ゆかさん、ゆきみどさん、ドイルさん、みた八さん、ぐりぐりさん、むらさん、水無月さん、百恵さん、mayaさん ■江戸三十三観音めぐり 皆さん遅刻することなしに集合場所の後楽園駅に到着しましたので、そこから徒歩で北野神社に向かいました。男坂を上って境内へ。拝殿でお参りした後、社務所で御朱印を頂きました。御朱印を頂いた方には、北野神社でとれた梅を使用して作られた梅酒も頂けました。紅梅まつりと言うことで、境内には紅梅が綺麗に咲いていました。 福聚院には、とうがらし地蔵と小石川七福神の大黒天が祀られています。とうがらし地蔵はお堂の外、大黒様は堂内に安置されており、堂内には自由に入れないので、福聚院の拝観には当初それほど時間がかからないと思っていました。しかし運良くお寺の方がおられ、堂内に上げて頂き、とうがらし地蔵の由来や三国伝来の大黒天の説明をして貰えました。また堂内には五本爪の龍が描かれており、五本爪の龍は古代中国において皇帝しか使用することができなかった格式の高いものだそうです。 傳通院は、徳川家康の母・於大の方の菩提寺です。よって、於大の方や千姫のお墓などがあり、徳川家と縁の深いお寺です。江戸観音の観音像は本堂に安置されており、本堂でお葬式等の仏事が行われていると観音様を拝見することができないので、当日はどうであろうか気にしていましたが、お堂に上がって観音様を間近に拝観することができました。本堂には涅槃図も掲げられていました。 御朱印を書いて貰っている間に墓域を散策し、於大の方のお墓や千姫のお墓などを拝観しました。そして、御朱印を頂いた後、葵の御紋が入った御供物を頂きました。 沢蔵司稲荷は、僅か3年で浄土教の奥義を修得した澤蔵司と名乗る僧(実は稲荷大明神)を祀るお寺です。こちらの見所は霊屈「お穴」です。都心にあるとは思えない雰囲気です。また個性的なお地蔵様もいらっしゃいました。 源覚寺は、こんにゃく閻魔様が祀られていることで有名です。他にも塩地蔵や小石川七福神の毘沙門天が祀られています。閻魔像は大きくりっぱでした。塩地蔵には江戸時代からの信仰を感じました。お供えする塩も売っていました。 林泉寺は、しばられ地蔵が祀られています。こちらも江戸時代からの信仰を感じました。しばられ地蔵以外にも江戸時代の年号が刻まれた石仏が多数あり、江戸文化を体感するという企画の目的に相応しいお寺でした。しばられ地蔵に使用する縄は売っていませんので、願掛けする人は自分で用意する必要があります。 当初、深光寺には訪れる予定がありませんでしたが、昼食の予定時間まで少し時間があったので、立ち寄りました。林泉寺のすぐ近くにあります。境内には、滝沢馬琴のお墓、キリシタン灯籠がありました。また小石川七福神の恵比寿神も祀られおり、福聚院で手に入れた七福神案内書にスタンプを押しました。 小石川七福神は八ヶ所から構成されており、散策当日は三寺を訪れました。江戸三十三観音めぐり企画のスピンオフ企画として、小石川七福神スタンプラリー企画も楽しそうだなと思います。 昼食はベトナム料理を頂きました。その後、桂昌院ゆかりの護国寺へ。当日訪れたお寺の中では一番大きなお寺でした。堂内に上がり、大きな絵馬やりっぱな仏像などを拝観しました。訪れる度に護国寺は良いお寺だと感じます。 金乗院は江戸観音の観音様も祀られていますが、目白不動尊が祀られているお寺としての方が知られていると思います。散策時もまず目白不動尊にお参りし、本堂で観音様にお参りしてから寺務所で御朱印を頂きました。 放生寺には、早稲田大学の前を通って行きました。当日は入学試験の真っ最中で、早稲田大学のWのマークが描かれた合格お守りが売っていたのは驚きました。放生寺の境内には修験道の開祖である役行者像が安置されていました。修験道は山に籠もって修行をするので、都心で役行者像を見ると不思議な気がします。 安養寺は観音堂に自由に上がってお参りできますので、全員が上がって観音様にお参りをしました。そして御朱印を頂いた後、薬師如来像にお参りしたいとお寺の方に伝えると、二階の扉を開けて頂きました。そして、お寺の方から薬師如来像などの説明を受けました。 安養寺を訪れるのは今回で二度目でしたが、前回同様、親切な説明を受けることができ、今回も良い印象を受けました。 江戸三十三観音めぐりですので、観音様にお会いできたのはもちろんですが、とうがらし地蔵、塩地蔵、しばられ地蔵などの個性的なお地蔵様にも会うことが出来ました。今後の江戸観音めぐりにおいても、現代の東京に祀られている素敵な仏様に出会えるよう企画しますので、ご一緒にお江戸散策を楽しみましょう。 (レポート:日の出さん) ■江戸三十三観音めぐり 昨年(08年11月8日)に引き続き、今回は13番〜16番までの観音巡り。9時に「後楽園駅」に集合。さっそく徒歩で北野神社へ。 ◆牛天神北野神社 「つんつくつくつん♪・・」と音楽が聞こえる中、梅祭り(〜25日迄)が開催中。境内の梅は盛りを過ぎてしまいましたが、境内脇の紅梅はこれからの様子。ご朱印をお願いすると、神社の梅の実で作った梅酒をいただきました。源頼朝が腰掛けた岩(牛石)をなでると願いが叶うそうな・・ ◆福聚院(とうがらし地蔵) 庭にとうがらしのネックレスをしたお地蔵様がいらっしゃいました。「とうがらし好きなおばあさんが、喘息にもかかわらずとうがらしを食べつづけて、あの世へ・・・」 本尊の大黒天は遣唐使時代のもので、切れ長の目元がりりしい”シュッ”とした大黒様でした。 ◆傳通院【12番】 福聚院と目と鼻の先。ここでもご朱印をお願いすると”あかちゃんせんべい”みたいな甘いおせんべいをいただけます(食べ物とおまけには弱いんです・・)。徳川家康の生母お大の方の法名”傳通院殿×××・・・”からお寺の名前がついたそうです(知らなかったぁ〜) ◆澤蔵司稲荷(霊窟 お穴) 「たくぞうすいなり」と読むそうです(無学)。石段下には霊場にふさわしい雰囲気の鳥居や祠、お狐さんが・・。フュ〜どろどろ・・・・。 ◆源覚寺(こんにゃく閻魔、塩地蔵) 塩どっぶりにうもれたお地蔵様。見た目、お地蔵さんの「塩釜焼き」です。ごちらのご朱印は「蒟蒻!」の文字に力が入っています。文字がページに溢れんばかり、迫力のあるご朱印です。 ◆林泉寺(縛られ地蔵) ビニール紐が痛々しいお地蔵様と、本堂階段でまったりとしていたワンちゃん(ゴールデンレトリバー)がいたお寺。こちらは曹洞宗。坐禅会もあるので、今度参加してみようと思いました。 ◇昼食(ベトナムあじあ酒家インドシナ) 各自カレーやフォーなどを注文。黙々と食べました。結構歩いているので、お腹がすいたんですよね。ベトナム料理をセレクトする日の出さんのセンスに感心しました・・・・ お腹がいっぱいになるとボーっとしちゃって、以下のレポートは簡単に・・ ◆護国寺【13番】 本堂で「厄除け祈願」の方がいらっしゃってご朱印を少し待ちましたが、おかげで節のついたお経をきくことができました。これも声明というのでしょうか? ◆金乗院【14番】 お不動様がご本尊のようです。 ◆放生寺【15番】 昔、隣接する「穴八幡」と一緒だったお寺。そのせいか境内が手狭でした。 ◆安養寺【16番】 ご朱印をいただいた後、お寺の奥様がお薬師様を拝ませてくださいました。とても丁寧なご説明を受けて、お薬師様のご利益がありそうな気がしました。先の大戦の後修復したので、金箔のきれいなお薬師様でした。 今回の観音巡りは以上です。私はここで失礼しましたが、その後有志で茶話会(甘味屋)をされたようです。 (レポート:ドイルさん) ■江戸三十三観音めぐり 日の出さん幹事の元、江戸三十三観音巡りその二に参加してきました。午前9時に後楽園の駅に集合しました。 最初に北野神社に行きました。階段を登っていく両脇には梅の花が咲いていました。ちょうど紅梅祭りが行われていました。境内には“なで牛”が祭られていて、心をこめてさすると願いが叶うそうです。御朱印をお願いすると、神社で取れた梅の実で漬けた梅酒を頂きました。 次に福聚院。とうがらし地蔵に向かいました。幼稚園の門をくぐった横に祭られていました。首に唐辛子を掛けていました。こちらのお寺は大黒天を祭っています(秘仏)。七福神で知っている大黒天ではなく、強面の大黒天の写真がおかれていました。 次は傳通院です。江戸観音十二番のお寺で、無量観音さまです。背の高い観音様でした。こちらのお寺には於大の方、千姫など、徳川家所縁の人の墓所がありました。 次は澤蔵司稲荷です。境内に沢山のキツネの置物がありました。本堂の脇に霊屈“お穴”があります。沢山の鳥居をくぐって奥に進むと“お穴”ありました。とても渋い“お穴”でした。ここにも沢山のキツネの置物がありました。石仏もだいぶ崩れていて、長い時間を過してきたのだと思いました。 次は源覚寺。こんにゃく閻魔、塩地蔵です。眼病治癒の閻魔様です。昔目の病気になったおばあさんが閻魔様に願掛けをしたところ、閻魔様の右目をおばあさんにあげたそうです。塩地蔵は2体あって、体の悪いところに塩をつけるそうです。 次は林泉寺。しばられ地蔵です。確かに縛られていたのですが、梱包用のビニールテープで縛られているのがビミョーでした。 ここで昼食になりました。 次は護国寺です。江戸観音十三番で如意輪観音さまです。週末よく行くお寺です。本堂に入ってゆっくりと過すと、また1週間頑張ろうと思えるお寺です。 桂昌院が乗っていた籠があり、髪の毛を入れた仏像などもあります。天井絵は龍と迦陵頻迦が書かれていました。 次は金乗院です。江戸観音十四番で聖観世音さま。目白不動。目白不動は弘法大師作だそうです。 次は放生寺です。江戸観音十五番で聖観世音です。境内に放生会の塚がありました。生きていくうえで食べなくてはいけません。最近は感謝の気持ちを忘れがちになるので、体育の日にご開帳をして池に放魚をするそうです。 最後に安養寺です。江戸観音十六番で十一面観音です。ご本尊の薬師如来は戦争の時にお寺は全焼したが、ご本尊様のお顔、薬壷、手首は無傷で残ったため、修復をしてもらい元通りになったそうです。お写経で書かれたお薬師様が飾られていました。西国・坂東・秩父の観音霊場の納経軸があり見事でした。 (レポート:ゆかさん) ■江戸三十三観音めぐり 最初に伺った北野神社では、ちょうど紅梅祭りの最中とあって、きれいな梅を観ることができました。さほど広い境内ではありませんでしたが、境内のあちこちで梅が咲いていました。また、その梅でつくられたという梅酒をいただきました。昼食時にいただきましたが、甘くてまろやかなお味でした。 とうがらし地蔵では、たまたま境内におられたご住職さんにお堂にあげてもらったうえ、お話もきかせていただけました。散策会ならではの出来事だなと思いました。きっと一人でうかがっても、そこまでのことはなかっただろうと思います。 最後にお邪魔した安養寺でも、御本尊のお薬師様にお参りさせていただいた上に、飾られている絵のエピソードもきかせていただくことができました。また、お話をしていただいた奥さまは、湖東三山から嫁がれたとのことで、偶然にもその場で数名が湖東三山の御開帳にうかがっていたことが判明し、不思議な御縁を感じました。 一人でふらっと出かけることが多いのですが、散策会ではそれとは違った体験も多くでき、参加するのが楽しいですね。また次回の企画を楽しみにしております。 追伸 当日、「切絵図・現代図で歩く もち歩き 江戸東京散歩」(人文社)という本を持って行ったのですが、古地図と現代の地図が対照できて、歩きながら江戸を感じることができる、なかなか良い本でした。家でめくっているより、実際に歩いて使うのが楽しい本です。おすすめです。 (レポート:むらさん) |
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