宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
宿坊
座禅・阿字観
写経・写仏
精進料理
寺修行体験
 
滝行
神道・巫女体験
人生相談
寺社カフェ・バー
お寺ヨガ
 



第112回 「出雲大社初詣」散策会(08/12/31〜09/01/01)

 コース:<1日目> 松江:東林寺〜月照寺〜清光院〜大雄寺〜八重垣神社 出雲:出雲大社
<2日目> 津和野:永明寺〜光明寺 下関:赤間神社〜亀山八幡宮

 参加者:noyesidoさん(幹事)、あいすさん

出雲大社
出雲大社


■出雲大社初詣

 まずは、新神戸駅より新幹線で岡山へ。岡山からは特急「やくも」に乗り換えて、まずは松江へ向かいました。

 行く前から天気予報で山陰地方は雪と聞いてましたが、トンネルを抜けると雪国ならぬ、目が覚めてみると雪国で、山間の村も田畑も一面真っ白の雪化粧でした。幸い、都市部は山間部ほど積雪はないのか、松江に到着すると積雪はありませんでしたが、みぞれ交じりの小雨模様でかなり寒く感じました。

<1日目>

【東林寺】

 松江駅よりバスにのり、月照寺方面へ。バス停から徒歩数分で、月照寺と並ぶ東林寺に到着。たまたま、境内に出てきておられたお坊さんにお願いすると、快く本堂を開けてくださいました。聞けば隣の月照寺もこちらの住職が一緒に管理されているとの事。ご朱印もあわせて頂けるということで、こちらのお参りをすませて、早速となりの月照寺へ向かいました。

【月照寺】

 歴代松江藩主松平家の菩提寺。境内には松平家九代の御廟がありますが、本堂などの建物は残っておらず、見事な彫刻のある廟門が建つのみです。杉木立の中にひっそりと御廟所がたちならぶ景色は、どことなく高野山の奥の院を彷彿とさせられました。

 我々のあとからすぐにさきほどのお坊さんも来て下さったので、ご朱印をお願いがてら宝物館も見せていただきました。こちらには、代々藩主が寄贈した品が納められていました。

【清光院】

 月照寺から清光院までは徒歩でも歩けそうな距離でしたが、みぞれの降る中でしたので、あまりの寒さに1駅だけバスで移動。長い階段を登ってたどり着いた境内は、ひっそりとして人気もありませんでしたが、庫裏を訪ねるとご朱印は頂けるとの事で、寡黙な住職に書いて頂きました。

 が、ここでご朱印の御代を払おうとすると「ではこれで」とおっしゃられて其のまま立ち去ってしまわれまして、noyesidoさんと2人して、しばし、「どうしたものかな?」と迷いました(結局、御代を置いて出てきましたが・・・)。なんとも禅寺な感じで、印象的なお寺でした。

【大雄寺】

 天候も次第に悪くなり、寒さに負けて、ここでそろそろ駅に一旦戻ろうか? ということになり、バス停を探して歩いていると、偶然のようにたどり着きました(笑) 小泉八雲の怪談の飴買い幽霊の話があったお寺だそうですが、本堂は近年建て直されたようで、大変きれいになっていました。

 こちらではご朱印を頂く間に、親切に暖房まで入れていただき、冷え切った体を温めることができて大変ありがたかったです。聞けばこの地方ではご朱印を書く習慣はあまりないそうで、断っている寺も多いとか。そんな中でも今まで回ったお寺ではご朱印を書いて頂けたのは、幸運だったのだなと思いました。

【八重垣神社】

 駅の反対方向へ今度はバスで20分ほど移動して、八重垣神社に到着。大晦日とは言えまだ3時過ぎなのに、ちらほらと訪れる人があるので「?」と思っていると、こちらは縁結びで有名な神社でスサノオノミコトが稲田姫と住んだ場所だそうです。

 社の裏の森の中にある「鏡の池」に占いの紙にコインを載せて沈め、沈む速さと岸からの距離で婚期を占うとか。鏡の池も占いをする人で一杯でしたが、なかなか沈まない紙もあり・・・。悲喜こもごもな感じでした。

【出雲大社】

 0時に新年のお参りを出雲大社でする! ということで、22時まえにホテルを出て、夕食をとってから一畑電鉄に乗り出雲大社へ。「人一杯だよ〜」とあちことでは聞いてたものの、予想以上でした。。

 予定より1本遅い電車に乗った為、出雲大社駅に着くと23時半を廻っており、新年まであと20分ほど・・という時間だったせいもありますが、すでに本殿への参拝は数100メートルもの長蛇の列・・・・。さすが出雲大社だなという感じでした。

 あまりの長蛇の列に、これに並んで本殿へ参拝していると、帰りの電車に間に合わなくなるということで、とりあえず列には並ばず境内へ向かうことに。丁度、タイミングよく新年のカウントダウンはライトアップされた本殿を目の前に迎えることが出来、一生で一度きりかもしれない貴重な新年体験でした。

 出雲大社へはまた「神有月」にでもゆっくりと訪れたいと思いました。

 <2日目>

 朝起きると出雲市内も雪景色の元旦でした。ホテルが駅の目の前だったことに感謝しつつ、JR出雲市駅から津和野へ。

【永明寺】

 津和野駅より山側へ線路を渡って徒歩10分ほど。森鴎外のお墓もあります。室町時代から続く由緒ある禅寺でわらぶきの堂々とした本堂や回廊など、どこをとっても素晴らしい趣のあるお寺でした。またひっそりとした雪景色がこれほど似合うお寺もなかなかないと思うほど。

 お年を召された住職ご夫妻が管理しておられるようでしたが、正月早々、0度を下回るほどの寒さの中にもかかわらず、丁寧に応対してくださいました。部屋数も一体いくつあるのか? と思うほどの広さで、あちこちの板戸に描かれた絵も見事なものばかり。残念なことに、建物ごとかなり老朽化しているようですが、あまりの規模に建て直しもままならず・・ということのようでした。

 次に訪れる機会があれば、また、同じ佇まいに出会えるかどうか。今回の旅の中で、個人的に一番気に入ったお寺でした。

 永明寺を出ると、雪がまた降り初めてましたので、傘も持たずに駅から歩いてきたため、途中目に付いたお寺によりながら駅に引返しました。その後も雪がどんどん積もり・・見る見る間に一面の雪景色に。津和野でのこれ以上の散策はあきらめて、雪の無い土地を求めて(笑)、予定を早めて下関へ南下することにしました。

【赤間神社】

 下関駅からバスで10分ほど? 境内からは関門海峡大橋の橋脚も見えます。神社にもかかわらず、水天門と呼ばれる赤い竜宮門が特徴的。耳なし芳一がお祭りされている神社だそうですが、子供のころ読んだ雨月物語か何かでは、耳なし芳一は確かお寺にいたはず? と疑問が・・・。どうやら明治の廃仏毀釈の際に、ここにあった阿弥陀寺という寺がなくなったようでした。

 ここは平家物語で有名な安徳天皇入水の地でもあり、平家一門の墓所もありましたが、なかなかに近寄りがたい雰囲気の漂う場所でした。中国地方唯一の天皇陵だそうです。

【亀山八幡宮】

 赤間神社から徒歩数分の場所にある、こちらも関門海峡を見下ろす見晴らしの良い神社でした。

 この後、亀山八幡宮の近所に元英国領事館を改装した、下関ではちょっと有名な喫茶店「下関異人館」にも無事に立ち寄ることが出来、旅の最後に、ちょっと贅沢な英国気分を満喫しつつ、今回の企画は終了となりました。

 余談ですが、ここの珈琲は感動的に美味しかったです。秋葉原などとは格の違う感じの執事? さんやらメイドさんにもお目にかかれます(執事というのは見た目だけの話で、コーヒーマスターさんなのですが・・)。下関を訪れた際には是非とお勧めしておきます(笑)

(レポート:あいすさん)



■出雲大社初詣

○1日目

 今回はJR西日本の正月切符2日用を使っての周遊。何せ移動時間と列車の時間を調整するのに苦労しました。

 はじめての島根、ずっといきたいと思いながらも行けずじまいだったので、念願叶い喜んで出発。行きは岡山までは新幹線、岡山から各地は在来線特急と一部普通を利用。帰りは新幹線利用。列車の出発の時間差で、各地を周る形になりました。

 雪混じるお天気の中の参拝。まずは月照寺に参拝の予定が真隣のお寺、東林寺に。このお寺もともと離れたところにあったようですが、市の区画整理か何かで、月照寺さんと縁もあり隣に引っ越してきたそうです。わざわざ本堂を開けてくださり、ありがとうございました。と思ったら、月照寺さんと兼務? みたいな感じで、引き続き案内してくれました。

 お目当ての月照寺。松平家の菩提寺。古いお墓が立ち並びます。その丘からの風景が良いそうですが、今は色々なものが立ち並び、お城どころか他の建物や木が邪魔になったりして、あまり良い景色とは行かないようです。宝物館はお宝満載、見所満載でした。

 さてここは出雲神仏霊場会の札所。また新たな巡礼が始まってしまいました。授与品が護縁数(数珠20組全札所分)を貰えるのもいいかも。

 このあたりから雪が吹雪いてきました。寒い中、次は清光院に。いかにも禅寺という雰囲気を出した良いお寺でした。

 その後さらに雪が吹雪いてきたのでウロウロして元の所に戻ろうとしていますと、偶然目指していたお寺に到着。小泉八雲ゆかりのお寺 大雄寺。怪談 飴を買う女の舞台だそうです。なかなか広い境内で、過去には伝 名工竹内有兵衛作の堂宇があったようです。火災で焼失。残念です。本堂参拝の後、寺外へ。

 時刻をふと見ると、13時ぐらいだったか。急いでバスに乗り込み、一畑電車の松江宍道湖温泉駅横の喫茶で昼食を食べて、一路、八重垣神社へ。こちらは恋のおみくじで有名な神社。事前に神籤を買い求め、神社奥の鏡の池に重石となる硬貨を置いて水に浮かべ、文字が浮き出てきますからそれを読んで、そこから沈む速さと沈んだ場所にて恋の行方を判断するといった感じの所です。

 ちなみに私は吉ですぐ近くですぐに沈んだので、近くにとある人がいて且つ早くにいいことがあるでしょうという結果でした。

 夕方ホテルにチェックイン。そして明ける前に出雲大社を目指します!


○2日目

   一畑電車に揺られて2、30分。いよいよ出雲大社へ・・・が人だらけ。正面参拝は2時間〜待ちの模様。さすが出雲と思いました。ただカウントダウンに参加できて良かったな〜という感じでした。次回はゆっくりと出来たら神有月に訪れたいです。

 お参りもそこそこにしてホテルに戻り、今後の予定に備えます。JR特急や普通車を乗り継いでの津和野&下関の旅。

 まずは津和野。津和野に降り立つと細かい雪の吹雪。その中いざ永明寺へ。ここは森鴎外ゆかりのお寺。境内に彼の墓所あり。今回の旅のメインに等しいぐらいのところであります。境内はかなり広く、言い表すことの出来ない魅力を放ってございます。何せ広い。また全てが立派。少々傷みがきてはおりますが・・・。

 1度いや3度どころか何度でも訪れる価値が十分あるかと思います。また室内0℃の中、案内に、御朱印、お話を頂き、ありがとうございました。

 このころから目に見えて雪が積もりだします。まだ時間が少々残っておりましたが天候不順で御稲荷様をあきらめ、駅前のお寺めぐりに・・・。

 光明寺は津和野駅山側裏すぐにあり、中国地蔵尊の札所であります。そちらでお参り&御朱印を頂き、急ぎ足で駅に向かいます。今度は雪の無い下関へ。

 が、下関は雪交じりの雨のような霰の様な・・・。実は去年も下関はきましたが、天候まで同じとは。バスにて赤間神宮を目指します。

 赤間神宮は平家一門の神社。赤い竜宮門が一際、目立っています。さて去年、見損ねた耳なし芳一像を見て、その横の平家一門のお墓を見た瞬間、背中が凍りつきました。天候ですが、なんと驚き。去年とまた同じ、帰る頃にはぴたっと降っていたものが止み、なんだかまた背中がぞくっときました。

 徒歩にて亀山八幡へ。ここからの眺めは抜群。関門海峡を望めます。気分が良くなる所?

 この後、下関異人館へ。ここはこだわりもこだわり、全てにこだわったコーヒーマイスターの金ヶ江氏のお店。本物の執事とメイドさんに会える?! コーヒー、紅茶、、カフェオレ、などがいただけます。一度1日20杯限定カフェオレを飲みたいものです。ちなみに私は去年、今年とも紅茶のケーキセットでした。大変美味でありました。また来年?!

 そして、下関を後に、小倉経由で関西へ戻りました。これにて無事企画終了でした。

(レポート:noyesidoさん)







BACKNEXT
HOME