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第104回 「京都(赤山禅院 禅華院 詩仙堂)」散策会 (08/11/29)コース:出町柳駅〜叡山電鉄一乗寺駅〜赤山禅院〜(修学院離宮)〜禅華院〜曼殊院〜鷺森神社〜昼食〜圓光寺〜詩仙堂〜金福寺〜叡山電鉄修学院駅〜出町柳駅〜茶話会〜貴船神社参加者:大和人さん(幹事)、ちーちゃんさん、ドイルさん ■京都(赤山禅院 禅華院 詩仙堂など) 今回のオフ会は、喧騒を避けて京都の紅葉を楽しもうという企画です(・・で、よかったですよね、大和人さん)。最初に謝っちゃいます。私のボキャブラリィでは、紅葉の美しさ、感動を言葉で伝えるなんて無理です・・。何度皆さんに見て頂きたいと思ったことか。今年のこの時期の紅葉はもう二度と見ることができないんですよ〜。 10時に京阪出町柳駅に集合。その後貴船神社を参拝するので、叡山電鉄1日乗車券「えぇきっぷ(1,000円)」を購入して、叡電・一乗寺駅へ。 【赤山禅院】 比叡山西麓にある赤山禅院は京都の表鬼門にあり、方位除けの神様を祀っています。ここはお不動様の前に神棚があったり、御鏡が祀ってある社殿でお坊様がお経を唱えていたりと、神仏混同していて興味深かったです。「紅葉祭り」が行なわれていましたが、参拝客は少なく、じっくり紅葉を堪能できました。 天気がよかったので、空の青・松の緑・紅葉した黄・赤の配色がまぁ素晴らしく、「ここだけで満足だね」と言い合いました。門前ではなぜか秋刀魚の丸干し(100円)やからすみ(1万円!)が売っていていましたが、ここで買うお客はいるんでしょうか? 【修学院離宮】 門が開いていたので覗きました! 品の良さが感じられ、せめてこの時期だけでも自由に見学できたらなぁと思いました。 【禅華院】 紅葉がなかったら見過ごしてしまうような小さなお寺です。かわいい三門兼鐘楼の屋根には真っ赤な紅葉が。ステキ! かわいい!! でも、山号が「解脱山」なんです。解脱・・なんかすごい・・・ お寺の向いには比叡山の山並みや田畑が広がっていて、ほっこりする場所です。ここ好きになりました。 【曼殊院】 2006年の「そうだ京都、行こう」のポスターになったお寺。きれいでしたよ、それなりに・・。だって撮影禁止、座るのも禁止、壁にはパネルやカレンダーがこれでもかってぐらい飾ってあって、順路の最後には幽霊画とお約束の売店があったら、門跡寺院の気高さをぷんぷんさせる割には、「なんだかなぁ〜」って思うじゃないですか。 【鷺森神社】 ほどんど人がいません。でも参道の紅葉がすごくきれい。穴場です。 このあたりで天気が急転して雨が少し降ってきました。昼食のお店を探しに一旦駅の方へ戻ります。これが、結果的にはいい判断でした。昼は中華(ラーメン、ちゃんぽん)を食べ、お守りがてらにコンビニで傘を購入。すると雨があっというまに本降りになり、「大和人さんの判断で助かりました〜」このあたりコンビニがないんです。他の観光客はずぶぬれになっていたり、軒先で雨宿りしていたり・・・。すごくついてる、私たち。 【圓光寺】 こちらの散り紅葉は見事でした。雨宿りを兼ねて部屋・縁側を陣取っていた他の参拝者がいなくると、すりすりと縁側へ移動。竹林の緑と紅葉の朱色、目線を下にする散り紅葉の圧倒される赤! これで抹茶とお菓子があれば言うことなし!! 【詩仙堂】 ここも言わずと知れた紅葉の名所。ここの庭園は見事の一言です。だいだい色の紅葉はときどき日に当たり、きらきら光って見えます。もう言葉が出ません。時間がたつのを忘れるほど無言のまま見とれていました。 さぁそろそろ腰をあげようと振り返ると、客間にはあふれるほどの観光客。いつのまにか団体さんが後ろにいたのです。全く気がつかなかった・・・・。長い時間縁側を陣取っていてごめんなさい。 【金福寺】 ちっちゃな本堂にちっちゃな庭園。かわいいお寺なのに、寺名『金福寺:こんぷくじ』が損している感がします。芭蕉ゆかりのお寺らしく、ご朱印には芭蕉の句「憂き我をさびしがらせよかんこどり 」とありますが、「か」が「う」にみえます。われら三人、『どう見ても「憂き我をさびしがらせよ 〇んこどり」だよ〜』 出町柳に戻り、ジャズ喫茶店で茶話会。その後ちーちゃんさんと別れ、5時すぎに叡電で貴船神社へ向いました。 【貴船神社】 貴船は11/30まで『貴船もみじ灯篭』が開催され、貴船口駅の途中のライトアップ”もみじのトンネル”では、車内が真っ暗になり徐行運転してくれます。この時期はすでに紅葉の盛りを過ぎていて寂しいトンネルでした。紅葉のライトアップと灯篭は、貴船臨時バス停から神社までを照らします。 ちーちゃんさん、雨が降ってラッキーだったんですよ。街道が雨にぬれていたせいで、灯篭が街道を幻想的に写し出し、紅葉もまだ残っていて、もうロマンチックでした。 貴船神社は縁結びの神様です。ライトアップのキャッチコピーも『もみじが誘う恋の道』。大和人さんと二人、「むすび文」をして貴船の神様に”しっかり”とお願いしてきました。 その後、料理旅館街の高級料理を尻目に、リーズナブルな「にしんそばセット」を食べ、出町柳まで戻り、散会となりました。 (レポート:ドイルさん) ■京都(赤山禅院 禅華院 詩仙堂など) (赤山禅院) 参道を少し行くともう紅葉の世界でした。ここは「京の都の表鬼門」で「方位除け」として知られていますが、方位除けよりも「1つで七福神のすべてがお参りできる」印象が強かったです。ここの紅葉は美しく、オフのスタートにして正解でしたが、もみじまつりはいまひとつ盛り上がっていませんでした。 (曼殊院) 混雑をさばくことに必死で、規制だらけという印象です。「写真撮影禁止」「立ち止まらないでください」の看板を何度も見ました。赤山禅院の印象がよかっただけに残念でした。有名になると・・・。ただ、こんなところですがおすすめがあり、それは「幽霊画」。「写真撮影するとあとで何が起こるか分かりませんよ」という警告がぴったり。 (鷺宮神社) 自称「かくれた紅葉の名所」ですが、本当に「隠れた紅葉の名所」でした。お社も小さいながらも立派なたたずまいでしたし、神楽殿もしつらえてあって「古い神社の趣」を感じさせられました。特に印象に残ったのは白川通へと続く参道。知る人ぞ知る京の紅葉の名所として、心にとどめておきたいところです。 (圓光寺) ここは庭園が美しいお寺でした。鷺宮神社を出た頃から雨が降り出し、圓光寺では雨宿りがてら庭園を見るような感じになりました。赤、オレンジ、黄色の葉が織りなす景観はまさに「錦なりけり」で、木々に目をやり、落ち葉に目を移しと上も下も紅葉づくしでした。 (詩仙堂) 圓光寺に並んで庭の美しいお寺でした。訪れる人が多い中、私たち3人はご本堂から庭園を眺め、色とりどりの庭を眺めていました。庭を眺めているうちに時の経過を忘れてしまうぐらいのめり込みました。 (金福寺) 小さいお寺でしたが、よくまとまったところという印象を持ちました。松尾芭蕉が訪れ、与謝蕪村が気に入ったというのがよくわかる気がしました。じっくりと庭を楽しみながら、ゆっくりと時は流れていく感じがしました。 その後出町柳駅へと戻り、ジャズが流れる小さなカフェでしばし歓談。夜の部・貴船神社は山の中で紅葉が終わりかけていましたが、ライトアップに映し出される紅葉と雨にぬれた道が情緒たっぷりでした。貴船神社では「水占」を楽しみ、「結び文」に思いを書いて祈りました。 (レポート:大和人さん) ■京都(赤山禅院 禅華院 詩仙堂など) 詳しいレポートはドイルさんにまかせて、わたしのお気に入りの「解脱山禅華院」を紹介します。 ★ぜんげいん 禅華院:臨済宗大徳寺派 修学院離宮の参観受付の門をちょっと南に下がったところにあリます。のどかな農園風景の中、紅葉の赤がなければ通り過ごしてしまうほど小さなお寺です。風雅な鐘楼門を入った右側に、修学院離宮の田園の中にあったといわれる鎌倉時代の釈迦如来像、地蔵菩薩像の石仏二体対のほか、多くの石仏が並んでいます。石仏好きのわたしには久しぶりに心が逸りました。 一日紅葉を楽しんだ後、出町柳駅前のジャズ喫茶でコーヒーとケーキ。最高の一日となりました。 (レポート:ちーちゃんさん) |
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