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第99回 「尾張四観音」散策会 (08/11/08)

 コース:笠寺観音〜長楽寺〜荒子観音〜長栄寺〜大須観音

 参加者:shojiさん(幹事)、HappyAngelさん、あおぞらさん、みかんさん、マリベルさん

■尾張四観音

<笠寺観音>

 境内に6方向を向いた可愛い六地蔵がありました。参道は思ったより雰囲気のある商店街でした。あるのかないのか分からない程度の活気が、私好みです。

<長楽寺>

 境内には犬猫ちゃん達がいっぱい飼われていて、私達一同は相当あやしかったのか、ずっと吠えられていました。盲導犬の慰霊碑やサーブのお墓などもあり、動物供養に力を入れているようです。

 松の立木から彫られたという立木観音さまは、残念ながらお引越し(改装?)中のようで梱包されておりました;。

〜お昼〜

 お目当ての中華バイキングは長蛇の列!!! でしたので、近くのいわし料理のお店へ。さっぱりして、おいしゅうございました。

<荒子観音>

 円空さんの仁王像、楽しみにしていたのに、ガラス&異常に細かい格子に阻まれて、よく見えませんでした(泣) どうにかならないんでしょうか、あれ。

 さて、本日のメイン 円空仏ご開帳へ。

 最近、度々メディアにも紹介されているので思ったより人出が多く、観光バスも来ていました。霊宝館のようなものはなく、本坊の座敷の一間に展示されていました。ボランティアガイドさんに、じっくり丁寧に説明して頂けます。

 「千面菩薩」と書かれた箱が発見された時、千の顔がある観音さまかと思われましたが、開けてみると、実に千体の円空仏が納められていたそうです。

 もっとも小さいもので2.7cm〜。仁王像を作った際の、あまった木片で作られたものでした。これぞ、エコ? 小さな木片でも、決して無駄にしない、木々への畏敬の念と、無心に彫り続ける造仏作善の姿に心打たれます。

 円空仏拝観が終わると、なんとボランティアガイドさんに「良かったら、ちょっと彫ってみませんか?」とお誘いが! 境内に円空仏作成に励む教室があり、二つ返事で付いていった私達は、図々しく工房にあがり込みました。

 10〜20cmに荒く削った木片が用意されており、顔のバランスや彫刻刀の入れ方を指導していただき、私達は恐るおそる彫り始めました。

 削りすぎたら大変だ〜と思うと、なかなか思い切って削ることができず、細い目と薄い唇の順日本風な顔立ちになっていましたが、先生にちょっと手を入れて頂いたら、厚い唇で微笑を浮かべる円空仏になりました。

 作業が終わると自分で彫った木端仏に、荒子観音の印を押して頂きました(公認の仏像になった?) そして教室の先生が彫った木端仏も、おみやげに頂いちゃいました。何種類かあったのですが、持ち運べて(自慢できる)便利な5pほどの可愛いのを選びました。

 ちなみに、木片、指導、おみやげ = 全部無料! なんの勧誘すらありませんでした。本当に有難いことです。彼らこそ観音さまじゃないかと思いつつ、荒子を後にしました。

<長栄寺>

 すでに本堂が閉まっていましたが、私達が訪れると快く開けて頂けました。少し暗くて見えにくかったのですが、釈迦如来さまと十一面観音さまがいらっしゃいました。

<大須観音>

 この日唯一の観光地にして、尾張三十三所の一番札所。華やかな建物ですが、西国などを回ってみると、やっぱりちょっと物足りない雰囲気かな;。

〜懇親会〜

 HappyAngelさんは途中で帰られましたので、4人で名駅の居酒屋に入りました。散策会の方とお話するといつも、自分ももっと色んな寺社を参拝した〜い!! という気分になりますね。

(レポート:マリベルさん)



■尾張四観音

 10:00に名鉄名古屋駅に集合して、最初は名鉄・あおなみ線を利用するつもりでしたが、交通費を抑えるために市営地下鉄・バス一日乗り放題の土日エコ切符(\600)を利用。

○笠寺観音(笠覆寺)(尾張33観音第3番札所)

 下町の雰囲気の寺で、六道から人を救う六地蔵が六角形の意思の六面に、少しずつ違う六地蔵が彫られていました。寺名の由来は旅の途中で通りかかった藤原兼平(藤原基経の子・875-935)が、雨の日にこの観音像を笠で覆った娘を見初め、都へ連れ帰り玉照姫と名付け妻とした。この縁で兼平と姫により現在の場所に観音像を祀る寺が建立され、笠で覆う寺、即ち笠覆寺と名付けられた。

○長楽寺(尾張33観音第4番札所)

 立っている松の木から彫られた本尊の立木観音は、残念ながら観音堂が修復中のため拝見できませんでした。動物供養の寺として有名のようです。

--昼食--

 名駅に戻って中華バイキングの予定が、お客さんが並んで待っていたためあきらめ、予備にと用意していた「いわし料理」を食べました。

○荒子観音寺(尾張33観音第12番札所)

 本日のメインである荒子観音へ。毎月第2土曜日に円空物がご開帳。観光バスが今日2台入るとのことでしたが、私たちは丁度その間に拝観。本坊でボランティアの方の1体ずつの丁寧な説明、昭和47年に「千体菩薩」と書かれた箱が出てきて、そのなかから千対の小さな円空仏が出てきたとのこと。

 最小の仏様は2.7cm。仁王門にある仁王像を彫った切れ端を無駄にせず、千体もの仏様を彫った究極のエコ。その後、円空仏作成している部屋で体験。10〜20cmほどの削られた木に顔を彫り込むという作業。

 教えていただきながら切り込みを入れるのですが、なかなか思い切って彫刻刀を入れることができず、手伝っていただきながら完成。お土産として持ち帰りました。いい記念になりました。

○長栄寺(尾張33観音第2番札所)

 本堂が閉まっていましたがお願いしたところ、本堂を開けていただき、釈迦如来と十一面観音を拝観できました。

○大須観音(宝生院真福寺)(尾張33観音第1番札所)

 名古屋の下町にある寺で、老若男女で賑わっていました。何回も来ているので、いつも通りお参りを済ませました。

(レポート:shojiさん)



■尾張四観音

○笠寺観音

 本堂にお参り後、境内で六地蔵等を見学しました。ふと、門をみるとその屋根の上にシャチホコが! さすが、名古屋だな〜と思いました。

○長楽寺

 動物供養のお寺で有名なようです。境内には犬、猫などが飼われてもいるようです。

 昼食後、いよいよメインの荒子観音寺へ。

 円空さんの作った像の中で一番大きいという仁王さまを楽しみに門へ。なにやら、門の前に大勢の人が張り付いているような感じです。近づいてみると、板の格子とはめ込みガラスでがっちりガードされてます。わたしも門に張り付いてみましたが、ガラスで反射もありパーツは見えたのですが、全体像が? という感じです。

 円空仏は本当に表情が微笑んでいるものやら、いろいろ個性的なものが多くすばらしかったです。説明も一体、一体詳しく説明をしていただきました。その後、彫刻教室におじゃまし、体験。お顔を彫るということでしたが、なかなか思い切りが悪く、難しかったです。が、初めてで貴重な体験をさせていただきました。

 その後、長栄寺、大須観音へ

 大須観音はにぎやかなお寺さんで、大勢の人の集まる場みたいで、浅草に少し感じが似ているなと思いました。

 尾張4観音は徳川家康が名古屋城から東西南北に4観音寺を定めたそうです。地下鉄で移動中、何度も名古屋駅を通過しました。

(レポートみかんさん)



■尾張四観音

 ほかの参加の皆さんがお寺については詳細レポートされているので、利用交通機関などについて報告いたします。

 今回、交通費を節約するということで、名古屋市交通局の「ドニチエコきっぷ」(600円)を利用し、地下鉄と徒歩ですべての行程をまわりました。

 名古屋駅(10:00集合)

 名古屋駅から地下鉄で鶴里駅まで(通常290円)。鶴里駅から笠寺観音・長楽寺散策を経て桜本町駅まで、約3.5kmの道を歩きました。

 桜本町駅から地下鉄で名古屋駅へ(通常260円)。名古屋駅付近でいわし料理の昼食です。

 名古屋駅から地下鉄で高畑駅へ(通常230円)。高畑から今回の企画のメインである荒子観音へ行き、高畑駅へ戻りました。(約1.4km)

 高畑駅から地下鉄で東別院駅へ(通常260円)。東別院駅から長栄寺・大須観音散策を経て大須観音駅まで来ました。(約1.8km)

 大須観音駅から地下鉄で名古屋駅へ(通常200円)。名古屋駅付近の居酒屋で、茶話会で締めくくりました。

 普通にきっぷを買って乗ると1240円かかるところ、ドニチエコきっぷの600円のみが交通費でした。随分お得感がありました。このきっぷ、土日と祝日、毎月8日に利用できます。地下鉄だけでなくバスも利用できます。名古屋のお寺をまわるときは皆さんご利用ください。

(レポート:あおぞらさん)



■尾張四観音

 午前10時名鉄名古屋駅に集合

(1)第3番札所 笠寺観音

 ご本尊は十一面観世音菩薩様でした。内陣に入れなかったため、遠くからの拝観となりました。六角柱に彫られた六地蔵が珍しかったです。

(2)第4番札所 長楽寺

 ご本尊は境内にあった樹齢600年余りの松の木から造られた立木観世音菩薩様ですが、ちょうど観音堂が修復中で拝観できませんでした。その他に動物霊園があり、盲導犬慰霊碑や盲導犬サーブのお墓がありました。

(3)名古屋駅に戻り昼食

 いわし専門店「みしま」で、とても健康によいお膳をいただきました。

(4)第12番札所 荒子観音

 毎月第2土曜日は円空仏を拝観でき、今日のコースのメインです。ここには円空仏が1240体余りがあり、立派な仁王門の3メートルの仁王様は円空作です。その残りの木片で2.7センチ位の円空仏が1000体ほど造られたそうです。

 その後円空仏を彫らせていただけるとのことで、喜び勇んで制作室にうかがいました。そこにはもうすでに粗彫りをした円空仏が用意されており一つ選び、お顔の部分を自分で彫らせていただけました。

 私の彫ったものは「可愛いお顔だね」と言われてしまいました。無心で彫り「造物作善」の気分を味わえ幸せでした。

 以上ですが、楽しい一日を過ごさせていただき、ありがとうございました。皆様はその後、大須観音に向かわれたのですが、私はここで失礼いたしました。

(レポート:HappyAngelさん)







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