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第93回 「西国三十三観音霊場(紀州)」散策会 (08/10/19)

 コース:報恩寺〜慈光円福寺〜ランチ〜紀三井寺〜粉河寺〜十禅律院

 参加者:noyesidoさん(幹事)、あいすさん、みた八さん、高橋政靭さん、アベールさん、わくぼんさん、たかさん、hiroさん、shojiさん、juneさん、sanさん、福助さん、ほえさん、マリベルさん、おかむさん

■西国三十三観音霊場(紀州)

 大阪・天王寺駅に集合し、チャーターしたバスに乗り込みました。フロントに「宿坊研究会様」と書いてあるのを見て、なんだか誇らしく?、ワクワクしました。

・報恩寺

 住職がお留守のようでしたが、わざわざ代理の方がいらして対応して頂けたようでした。感謝です。

 とてもきれいで、近代的な本堂でした。紀州徳川家の菩提寺とのことで、徳川家ゆかりの女性たちのお墓がありました。りっぱなお墓で間近で見ることができました。

・慈光円福院

 庭にはきれいなお花が咲いていました。本尊の十一面観音様は、長い歴史の中、戦火を逃れ転々として、ここに縁あって流れ着いたそうです。

 住職曰く、人によって、又その人の気分によって観音様の表情が違って見えるようだ。とのこと。私には、長い間人間を見守ってきた厳しくも暖かい表情に見えました。noyesidoさんには、名取裕子に見えたそうです。

・丸長ランチ

 豪華ランチを取りながら、いつも通り自己紹介。初めてお会いする方が多く、覚えるのは大変でしたが楽しかったです。

・紀三井寺

 とても華やかなお寺でした。鮮やかな楼門と、山の中腹に見える仏殿の構図がカッコよいですね。

 ご本尊の十一面観音さまと千手観音さまがご開帳でした。とてもスラリとしなやかで、美しい観音さまでした。並び立つ2体のご本尊の由来を説明されていましたが、時間の余裕がなかったので、後ろ髪を引かれつつ退場。

 仏殿には今年5月に落慶法要が営まれたばかりの、松本明慶師による千手観音様がいらっしゃいました。金箔張りで、日本最大の観音様は下から見上げるとピカーとまばゆい感じですが、なんとここは、仏殿を3階まで登って観音様と同じ目線の高さで鑑賞できるのです。

 外から階段を登ってきて、遮光の窓ガラスを覗き込むと、もう真正面から千手さまとご対面。あまりの迫力に心臓がドキドキしました。

 しかし、もっと感動したのはその横顔です。見たことがないくらい穏やかで優しい表情でした。大仏様というのは、こんなに優しい表情と視線でもって私たちを見下ろしていたのか、と。新たな発見と感動で、胸がいっぱいでした。

・粉河寺

 紀三井寺で感動いっぱいの私たちは予定時間オーバーし(申し訳ありませんでした;)、道路もかなり渋滞して、到着したのは閉門4時半を少し過ぎた頃!! 

 しかし功徳の高い? 当散策会には奇跡が起こります。特別開帳の時間には間に合わなかったものの、今日は特別に閉門を30分遅らせている、とのことですべり込みセーフ。参拝をすませ、西国巡礼のご朱印を頂きました。

・十禅律院

 もうかなり日が傾きかけていましたが、幹事さまの努力もあり入れて頂き、お庭やお部屋の案内もして頂きました。紀州徳川家のお殿様、お気に入りという立派なお庭でした。

 由来はよくわかりませんが、阿弥陀三尊が、3ユニットいらっしゃいました。

 最後は新大阪駅で解散しました。時間に余裕のある人だけ駅地下の居酒屋で夕食。私はあまり時間がなく慌しく、お別れしました。今回初対面の方が多かったのですが、全体の人数も多くあまりお話できなかった方も何名かいらして、ちょっと心残りでした。またの機会にゆっくり関東のお話など伺えたら、と思います。

(レポート:マリベルさん)



■西国三十三観音霊場(紀州)

■報恩寺

 紀州徳川家の菩提寺ということで、葵の御紋があちこちに。本堂には日蓮聖人が祀られており、その頭に防災頭巾のような綿が乗せられていたのが気になっていたのですが、小松原の法難で受けた眉間の傷が冬の寒さで痛まないようにと、お会式にかけるようになったということを教えていただきました。

 お寺を出てバスに乗ってから、吉宗誕生の石碑を見忘れていたのに気づきました…。

■慈光円福院

 こちらでは、重文の十一面観音を拝観しました。お寺の方が、人によって、またその日の気分などによって仏像の表情は違って見えるとおっしゃっていましたが、それは見る人の心がそのまま仏像の表情に映されるからかもしれないと思いました。

 私の感じた表情は、とても静かで優しいお顔。そしてnoyesidoさんは、名取裕子(笑)

■紀三井寺

 さすが西国三十三所の一つとあって、参拝客がたくさんいました。今回御開帳の秘仏、為光上人が彫ったという十一面観音と千手観音は、とても個性的なお顔をしていました。別のお堂には、今年完成した巨大な十一面観音が祀られていました。総漆箔の金ピカ仏像は、高さ12メートル、重さ30トンあるそうで圧巻です。

■粉河寺

 渋滞に巻き込まれ(といっても車内で爆睡しておりましたが)、残念ながら217年ぶりの御開帳を拝むことはできませんでした。でも、あの特徴的な重厚感のある屋根の本殿や、その中の御前立ちと思われる千手観音を堪能できたので良かったです。

■十禅律院

 粉河寺の奥にある、紀州徳川家ゆかりのお寺。随分と到着が遅くなってしまったのに、雨戸を開けてお庭も見せてくださいました。阿弥陀三尊が3セットいらっしゃる部屋に入ったところでサンセット。電気のないところだったので、みんなで少ない灯りをたよりに眼を凝らして拝観しました。

 初めての参加で少し緊張しましたが、皆さんのおかげで充実した一日を過ごすことができました。

(レポート:sanさん)



■西国三十三観音霊場(紀州)

 今回参拝したお寺は報恩寺・慈光円福寺・紀三井寺・粉河寺・十禅律院です。

 報恩寺は紀州徳川家の奥方達等の菩提寺で、本堂から3分程歩いた所に紀伊徳川家の御廟がありました。本堂は平成11年に大改修されたとのことで、グランドピアノが有り近代的なのが印象的でした。

 慈光円福寺は、円福寺と慈光寺がが昭和27年に合併してできたお寺です。本尊は十一面観音立像で重要文化財に指定されています。その顔立ちをはじめ、独特の地方色豊な立像で、和やかな気持ちになりました。

 紀三井寺は、西国三十三観音霊場の二番札所です。長い長い階段を登り本堂に着くと、団体が多く混雑していました。当日が、秘仏ご開帳の最後の日曜日であった為だと思います。秘仏も団体向けの説明がなされていて、近くで見れなかったのが残念です。

 秘仏拝観料、一人千円は観光寺? ゆえなのでしょうか。以前に参拝した時には無かった仏殿が出来ており、異常に大きい仏像が安置されていました。仏殿の三階からは、なかには観音さまのお顔が見え、そとには和歌山市の景色が見れました。

 粉河寺は、西国三十三観音霊場の三番札所です。途中の道路が非常に混んでいて、着いたのが16時過ぎでしたので、秘仏拝観は出来ませんでしたが、本堂内部は色々な仏像が安置されていて良かったです。

 特に本殿の裏側に安置されていた仏像は素朴で良かったです。私達には翌日、時間がありましたので、今回御開帳された千手堂の秘仏を拝観して来ましたが、その秘仏より印象的でした。

 ちなみに本堂のご本尊は永久秘仏でご開帳はされないそうです。本堂前の庭園も良かったです。

 十禅律寺は、天台宗の寺院で滋賀県坂本にある安楽律寺の末寺で、檀家は無いそうです。

 17時近くの参拝になりましたが、心地よい対応をして頂き感謝をしております。ひとえに、幹事noyesidoさんのお寺さんに対する心配りの結果だと思います。本堂には、阿弥陀三尊が三体安置されており、珍しいと思いました。和泉山脈や紀伊山脈を借景にしている枯山水の庭園も良かったです。

(レポート:アベールさん&高橋政靭さん)



■西国三十三観音霊場(紀州)

 集合はJR天王寺駅中央コンコース。早めに着いたにもかかわらず、皆さんとなかなか合流できませんでした。全員集合の後、バスは一路紀州へ。

◆報恩寺

 紀州徳川の菩提寺です。夫人のお墓が並びます。墓所まで行くのには緩やかな階段を登ります。日蓮宗のお寺で、御朱印は御題目でした。お留守だったので、ピンチヒッターのお坊さんが待っていてくださいました。ありがとうございます。

◆慈光円福寺

 「地方の仏たち」(中日新聞社)に載っていた隠れ寺です。観音様はふっくら顔でした。

◆昼食

 お日柄のせいか法事が多かったようで、料理がなかなか運ばれてきません。生け簀には様々な魚が泳いでいました。シマシマはうつぼでしょうか?

◆紀三井寺

 200段の階段を登ります。本尊拝観は入山料(200円)の他に1000円徴収されます。個人的な意見としては、1000円払うほどのことはなかったと思います。でもまぁ記念ということで。

 新しくできた金ぴかの長特大観音様は下から覗いただけで出てきました。どうも金ぴかは成金趣味のようで好きではなくて。そのお堂の壁面にはピンクリボンが掲げられているし、ちょっと変。「集合は3時ちょっと過ぎ」だったのですが、全員が揃ったのは3時半。いったいどういうこと??

◆粉河寺

 出発が遅れた上、渋滞も重なりなかなか進みません。到着したのは4時40分頃。バスから降りると一目散で走っていきます。御開帳は4時まで。しかし今日は大変な人出だったので、4時半過ぎまで開いていたそうです。しかしすんでのところでタイムアウト! 217年ぶりの観音様には会えませんでした。

 御開帳は本堂ではなく隣の千手堂だったのですね。行ってみて初めて知りました。ご本尊は永久秘仏だそうです。その上の粉河産土神社に行きました。(なかなか商売気がある)お子さんが二人応対に出てくれましたが、御朱印はいただけませんでした。

◆十禅律院

 幹事さんの連絡の前に、ずかずかと上がり込み、お殿様の部屋、借景の庭を見せていただきました。説明もしていただきました。天井や壁の傷み具合がひどく、檀家のないお寺だそうなので、紀州徳川の末裔の方々に何とかしていただきたいと思います。廊下もかなり歪んでましたし‥‥。

 バスは一路、新大阪へ。阪和道も空いていたので、1時間半くらいで到着しました。駅前で解散となり、時間のある方達だけ、居酒屋に入り食事をしました。私は最終の新幹線に乗ったので、午前様になってしまいました。

(レポート:わくぼんさん)



■西国三十三観音霊場(紀州)

 宿坊の企画に参加するようになって3回目! なんと和歌山です、遠い! と思ったら参加者は関東・中部勢が多く関西勢が少ないという・・・!

 個人的にはこの企画では、円福寺で見た観音様が一番好きでした。あんな目の前でじっくりたっぷり・・・京都では考えられない贅沢なひとときです。人それぞれの心の状態で観音様の印象が違うんですって。実は私には観音様が少し悲しそうなお顔に見えたので、住職さまの言葉にドキッとしました。

 何かあったのかな、私・・・全く心当たりがありません(ノ∀`)タハー

 観音様が立ってる土台? みたいなところが蓮の葉みたいなやつで、その葉の1枚1枚に小さなかわいい狛犬が色々なポーズをとってたんですが、これが超ラブリー! 狛犬って神社で見るものだと思ってたんですが関係ないのかな? 今度大学時代のゼミ同窓会で教授に聞いてみよう!

(レポート:福助さん)



■西国三十三観音霊場(紀州)

 慈光円福院の十一面観音像が一番印象に残りました。なぜならば、美を感じ、和だけではなく、洋、洋だけでもなく、中世の時代の洋文化と和文化が混ざったような? ややこしいですが・・・。感じ=妖艶=人間美を感じました。

 名取裕子氏に見えて仕方がありませんでした(笑) 実際にお会いしていただくとわかるかと思います。近年まれにみる感動を覚えました。また訪れてお目にかかりたい仏像のひとつになりました。場所は和歌山市北新金屋丁です。皆様行ってみては如何でしょうか?

(レポート:noyesidoさん)







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