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第90回 「西国三十三観音霊場(丹後)」散策会 (08/10/11〜12)

 コース:10/11:金剛院〜松尾寺(29番)〜多禰寺〜お宿つるのや〜佛性寺〜国松寺

10/12:成相寺(28番)〜籠神社〜真名井神社〜智恩寺

 参加者:noyesidoさん(幹事)、shojiさん、たかさん、日の出さん、JUNEさん、高橋さん、アベールさん、みた八さん、あいすさん

■西国三十三観音霊場(丹後)

 朝、京都より出発。ジャンボタクシーにて二日間丹後を周りました。今回もそれなりに良かったのではないでしょうか?

●金剛院

 実は2回目の訪問です。関西花の寺の第3番札所。

 紅葉の季節は素晴らしいことでありましょう! 今回は宝物庫も滝も全て拝観。つい近頃買った本にもここの深沙大将が載っており、縁を感じました。波きり不動様は秘仏で、ある日のある時間という限られた時しか会えないようです。会えるのかな?

●松尾寺

 西国29番札所。秘仏御開帳。西国で唯一馬頭観音をお祭りするお寺。

 怖いお顔を想像しておりましたが、なんと優しい表情。佛の表情は見る人にもよりけりとありますが、参加されました皆様はいかがでしたでしょうか? ここは交通の便が非常に悪く、タクシーか徒歩しかない場所であります。参加されました皆様のお陰で参拝と相成った訳であります。ありがとうございました。

●多禰寺

 西国薬師の第30番札所。普段はよっぽどのことが無い限り来ないお寺の1つ。隠れ寺の極みと呼ぶにふさわしいお寺でありました。

 残念ながら、宝物庫が時間の関係上拝観できませんでしたのが心残りであります。本堂は上がりましたが・・・。しかし地方佛の良さをしっかりと味わう事ができました。

●つるのや

 おもてなしの宿。こちらの無理難題をお聞き届けいただき、また夜の宮津寺町への搬送ありがとうございました。温泉・眺め・ご飯も美味しく最良の宿でありました。

●国清寺・佛性寺

 年に3日間だけの宮津寺町の夜祭り:和火。お寺と竹・ペットボトル灯・音楽などで活気あふれるお祭りでありました。その中で時間内に回れたお寺。

 夜にもかかわらず丁寧な説明。またご朱印もいただき、ありがとうございました。来年も行きたいです。

●成相寺

 西国28番。秘仏御開帳。

 前回は大阪発、朝5:55の電車に乗り、慌しく来て慌しく帰ったので、ほとんどぱっと見て帰りましたが・・・。

 今回は隅の隅まで見ることができました。ここのお寺は秘仏を間近で拝むことができて、大変良かったです。

●籠神社

 元伊勢宮。事前の交渉により、無理元々で神社が所蔵しておられます宮司家の家系図(国宝)但しレプリカを条件付で見せていただくことができました。ありがとうございます。

 次に行った時に見れるかどうかという代物。宮司様自らがご説明され、ありがたいお勉強のお時間でありました。ここで登場する神社側の先祖の真名井姫と空海の関係とか、神代の時代のこととか、畿内を自領としていた摂津根子などのお話を聞けて大変勉強になりました。

 宮司様の勉強会? に入ろうか真剣に悩みます。しかしみた八さんの学識には驚かされました。天晴れ!

●真名井神社

 籠神社より北側ちょっと東にある奥宮の神社。水が沸き出でているようで、たくさんの汲み人が訪れていました。ここが神代の時代での元伊勢宮の起こりの場所。神聖な何かをひしひしと感じました。一度訪れてみてください。

●智恩寺

 日本三大文殊の1つ。いつ来ても人で一杯。本堂はある日を除いて非公開。開く日に訪れましょう。というのを心に誓って帰ってきました。

(レポート:noyesidoさん)



■西国三十三観音霊場(丹後)

 初日は東舞鶴の駅前で昼食を済ませて、ジャンボタクシーで出発。松尾寺(西国33観音霊場の29番)・金剛院・多禰寺を参拝して、宮津湾に面した旅館つるのやに到着。

 松尾寺の馬頭観音は、想像していたより優しい顔立ちでした。金剛院の本堂から三重塔に行く道の景観は、紅葉の時期の素晴らしさを想像させてくれました。多禰寺はいかにも隠れ寺そのものの感で、堂内の仏像も見応えがありました。

 夕食を済ませたあと、宮津町で模様されていた「和灯」の見学に行きました。11ヶ寺が共同で、街並みから本堂にいたるまでろうそく等を灯しての出迎えです。本堂も開放されておりましたが、時間が無く、全部を参拝出来なかったのが残念です。

 翌日は、旅館を出発後、成相寺(西国33観音霊場の28番)・元伊勢籠神社・智恩寺を参拝して、天橋立駅から京都に戻り解散しました。

 成相寺では、平成17年に復興され落慶した五重塔が見事でした。またジャンボタクシーの運転手さんが案内してくれた展望台からの天橋立の景色も良かったです。

 元伊勢籠神社では全員で正式参拝を済ませたあと、宮司さんから国宝の系図(レプリカ・本物は京都国立博物館とのこと)の説明を聞きました。奥宮に祭られている「眞名井姫」と弘法大師空海との恋愛物語が面白かったです。

 智恩寺は、天橋立の近くにあり、文殊様が祭られているためか、かなり賑わっていました。

(レポート:アベールさん&高橋政靭さん)



■西国三十三観音霊場(丹後)

【松尾寺】

 西国第29番札所。ご本尊の馬頭観世音は昭和6年以来のご開帳ということで、大変有難くご対面させていただきました。秘仏のせいなのかどうか? 驚くほど美しい金色を保持していて、パワーをいただけるような気がいたしました。

【金剛院】

 弘法大師の十大弟子の一人、高岳親王開基ということで興味深いお寺でした。宝物殿の快慶作「深沙大将」など見ごたえがありました。拝観記念に千年カヤの実のお守りのプレゼント有。紅葉のトンネルはもう少し経てば、さぞ美しいことでしょう。親王お手植え千年カヤの霊木も佇み、良い気の溢れたお寺です。

【多禰寺】

 丹後に伝わる麻呂子皇子の鬼退治伝説が縁起で、仏の力を借りて鬼を討とうと、皇子の彫った七体の薬師如来像のうちの一つを祀ったお寺だそうです。

 昔、鬼が住んでいたとしても不思議はないような山の頂にあります。たどり着くのに大変でしたが、それだけに山の上からの眺めは絶景でした。

【国清寺】

 宮津宿泊当日、偶然に行われていたお祭りで、寺町周辺の「和火」(やわらび)を楽しむことが出来ました。小さな子の演じる能も見物しました。夜の散歩はおまけのようで楽しくもあり、印象深いお寺にも出逢えました。

 お寺の境内を電車が走り、丁度お堂の背面を通りすぎる瞬間を見たとき、お寺というものの「とこしえ」にジ〜ンときました。

 ご住職に隠れキリシタンの「マリア燈篭」のご説明をして頂きました。益々宮津の町の歴史を知りたくなり、またゆっくり訪れたいです。送迎をしていただいた宿の方にも感謝です。

【成相寺】

 西国第28番札所。ご本尊は美人観音といわれる聖観世音菩薩で、平成17年以来のご開帳でした。他に一面千手観音、孔雀明王、閻魔大王などをお参りしました。一言でお願いすれば必ず叶う、一言一願地蔵もありました。

 本堂の中の左甚五郎の「真向きの龍」を見たり、撞かずの鐘、身代わり観音などの伝説もあり、じっくりと楽しめるお寺でとても気に入りました。展望所から眺める「天の橋立」も大変素晴らしかったです。

【元伊勢籠神社・真名井神社】

 厳かに行われた正式参拝にはとても清清しい気持ちがしました。宮司様による海部氏系図のご説明には少し緊張して臨みましたが、真名姫と空海との関係など、大変興味が持てました。

 奥宮・真名井神社では御神水を飲むことができました。神聖で心地よく、ゆっくりと佇んでいたい場所です。

 最後に文殊様のお寺【智恩寺】をお参りして、天の橋立を少し散歩しました。

(レポート:たかさん)



■西国三十三観音霊場(丹後)

 以下に印象に残ったところを簡単にレポートさせて頂きます。

【松尾寺】

 西国第二十九番札所で、三十三所唯一の馬頭観音が本尊のお寺です。日頃はひっそりとしているお寺だそうですが、今回の結縁ご開帳は昭和6年以来の77年ぶりのご開帳ということもあり、駐車場も満杯。青森だの遠方からの車もたくさん来てました。

 本尊の馬頭観音は秘仏のためか、金色が眼に鮮やかなほど。縁起のとおりならば、1000年以上前の仏像だそうですが・・・。

 顔は憤怒の表情というよりは、なんだか楽しそうで、怖いというよりは朗らかな感じに見えました。頭上の馬頭も少し小さめで、十一面観音の頭上面のような感じの白馬の馬頭でした。

【金剛院】

 快慶作の「深沙大将立像」と「執金剛神立像」が宝物庫に展示されています。ことに象をかたどったような衣をまとう「深沙大将立像」が印象的。

 ご本尊の波切不動は秘仏で、年に一度節分の日の護摩の時間だけの期日・時間限定のご開帳とのこと。来年のご開帳にチャレンジされる方もおられるようです(笑)

 三重塔へ向かう道がもみじのトンネルのようで、紅葉の時期はさぞ素晴らしかろうと思われました。個人的には京都の峰定寺を彷彿とさせられる場所でした。

 その後、多禰寺を回ってから宿へ入り夕食後に、宿の方に送ってもらい宮津の寺町へ。ちょうどタイミングよく訪れた日は宮津の寺町で「和火(やわらび)」という、竹灯篭やペットボトル灯篭などで寺町の中心街をライトアップして、寺院でコンサートなどの催しを行うイベントが行われてましたので、そちらを見物に出かけました。

 普段はひっそりしてるであろう夜の寺町も、ライトアップされて幻想的でした。時間があまりなかったので、「佛性寺」と「国清寺」の2寺のみ参拝。

 「国清寺」では、親切なご住職から切支丹灯篭の説明を聞かせていただきました。見た目普通の灯篭ですが、描かれている人(仏?)の姿が足が長く西洋人風なのだとか。

 また、驚いたことにここはお寺の境内を電車(北近畿鉄道?)が走ります。本堂と背後の暗い山の間を灯りを燈して走り去る電車はなかなか童話的で、なんとなく銀河鉄道の夜を思い出しました。昼間見たらもっとびっくりかもしれませんが。

 2日目は、成相寺→籠神社→真名井神社→智恩寺とおまいりしました。

【成相寺】

 西国第二十九番札所。車でもやっとこさ登れる感じの急勾配をくねくねと登ってたどり着いた境内からは、遥か眼下に天橋立が見下ろせる絶景。

 ご本尊は、「美人観音」として有名な聖観音様。確かに美人の観音様でした。観音様自体も美人ですが、お参りすると美人になれるとか?!

 鐘を鋳造中に乳飲み子が銅湯のるつぼに落ちてしまい、鐘を突くたびに鐘の音の中に乳飲み子の哀しい声が聞こえるといわれる「衝かずの鐘」や、ひとつの願いをひとことで願うとかなえてくれるという620年前につくられた古い「一言一願(ひとこと)地蔵」など、見所も多いお寺でした。

【籠神社】

 「このじんじゃ」と読むそうですが、読めませんでした・・・・。

 元伊勢宮を名乗る大変由緒ある丹後一ノ宮。ちなみに天橋立は、ここの神社の参道だそうです。こちらでは、初体験の正式参拝をさせて頂きました。なかなかに身の引き締まるような経験でした。

 その後、宮司様よりじきじきに国宝の「海部氏系図」の写しを見せていただきながら、1時間以上にもわたりご説明を頂きました。真名井姫と空海の関係という仰天するようなお話しもあり、神代より直系の系譜を名乗るがために、時の政権との駆け引きがあったことなど、興味深くまた大変貴重なお話しもたくさん聞かせていただけました。

【真名井神社】

 「真名井の御神水」という湧き水があり、ペットボトル持参で汲みにこられている方も居られました。木漏れ日の差す、大変清清しい神社でした。

【智恩寺】

 天橋立の廻旋橋のすぐ近くにあるお寺。場所柄のせいか、参拝客で溢れていました。「三人寄れば文殊の知恵」で有名? 日本三大文殊だそうです。境内にはたくさん猫がおり、なかなかになごむお寺でした。

 智恩寺を出た後、帰りの電車までしばらく時間がありましたので、天橋立を散策。時間の関係で全部歩きとおすことはできませんでしたが、天気にも恵まれ、日本三景のひとつが終着点となった、大変、素晴らしい旅でした。

(レポート:あいすさん)



■西国三十三観音霊場(丹後)

 JR東舞鶴駅で下車し、全員で昼食を食べた後、ジャンボタクシーに乗り、松尾寺へ。松尾寺に訪れるのは今回で二回目です。前回は松尾寺駅から徒歩で行きましたが、今回はタクシーで一気にお寺の駐車場まで。

 前回訪れた時にはなかった宝物館に驚きながら、本堂へ。堂内には77年ぶりに御開帳された馬頭観音像が祀られていました。予想より、はるかに金ぴかでした。堂内から出ると有志で般若心経を唱えました。般若心経を唱えると「巡礼している」気持ちになりますし、良いことずくめだと思います。

 次は金剛院へ。納経所で御朱印を頼んでから境内を散策しました。宝物館では、快慶作・深沙大将、執金剛神立像が特に印象に残りました。「このように京都の中心から離れた場所にこのような素晴らしい仏像が」という感じです。

 宝物館拝観後、本堂へ向かいましたが、途中にモミジのトンネルのような場所があり、紅葉の時期にはさぞ綺麗だろうと思いました。本堂で、ご本尊の波切不動明王へお参りし、200メートルほど離れた場所に滝があるということで見に行きました。

 次は多禰寺へ。多禰寺は隠れ寺と言っても良いぐらいで、ジャンボタクシーのドライバーの方もどこにあるか知りませんでした。山の上にあるお寺でタクシーはどんどん山道を登っていき、駐車場に着いて下車するとそこからの景色は素晴らしいものでした。本堂に上げて頂き、素晴らしい仏像を拝観することができました。

 宿に着き、夕食後、宮津市内で行われている和火(やわらび)2008に行きました。夜のお寺も良いものです。灯籠でともされた境内は非常に幻想的で、昼間とは全然違う趣がありました。

 二日目は成相寺から。成相寺も山の上にあるお寺なので、ジャンボタクシーは山道をどんどん登っていきました。途中、傾斜がかなりきつい箇所があり、驚きました。

 成相寺も松尾寺と同じく二回目の訪問です。前回は大変気持ちよく参拝ができたので、成相寺は西国観音の中でも好きなお寺ですが、今回も観音様を直接拝観できるなど気持ちよく拝観することができました。

 また成相寺でも有志で般若心経を唱えました。松尾寺よりも全員の声が合っていたと思います。

 次は籠神社へ。まずは正式参拝をしました。神社での正式参拝は初めての経験でしたが、良いものでした。その後は海部氏の家系図などを宮司さんから直接説明して頂き、貴重な体験をすることができました。

 次は籠神社の奥宮である真名井神社へ行きました。こちらの神社を訪れるのは初めてでしたが、とても良い気に満ちている感じがしました。御神水も頂きました。

 最後は智恩寺に参拝し、時間があったので、天橋立を少し歩きました。天橋立には日本名水百選に選ばれている「磯清水」があるので、そこまで行き、四方を海に囲まれた場所にもかかわらず少しも塩味を含んでいない不思議な名水を頂きました。

 今回が西国観音二巡目の開始でしたが、宿坊散策会の方々と共に巡り、良いお参りができました。

(レポート:日の出さん)







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