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第89回 「高福寺精進料理」散策会 (08/10/05)コース:高福寺精進料理参加者:わくぼんさん(幹事)、shojiさん、高橋政靭さん、みた八さん、アベールさん、noyesidoさん、よしかずさん、タミーさん、ドイルさん ■高福寺精進料理 埼玉県入間郡毛呂町・毛呂駅に11時半集合 タクシー2台に分乗し高福寺へ。部屋には既に何品かは座卓に並べられていて、席に着くと住職から典座料理の説明を受け、「五観の偈」をお唱えしてからいただきました。 料理の内容は、・・ ・興酒 (梅酒?) ・椿こんにゃく ・胡麻豆腐 (住職から「胡麻豆腐こそ、お寺それぞれの味があるので他と比べながら味わってください」とのこと) ・山家煮 (山菜の煮物。優しい味付けで美味) ・ずんだあえ (れんこんのずんだあえ。ずんだ餅のように甘いのかと思ったら、酢の物でした) ・柿なます (柿やきゅうりが入って美味) ・袋煮 (油揚げの中に野菜や寒天? をつめた煮物、美味) ・茄子ゴマだれかけ ・里芋団子のあんかけ ・かば焼き豆腐 (厚めの油揚げのうなぎ蒲焼もどき 山椒の実が添えられ、珍しがって実をかじると口がびりびり・・) ・菊花揚げ (菊の花、葉、みょうがなどの天ぷら、抹茶塩をかけていただきました) ・典座ご飯、精進椀、 (シソの実のおにぎりと車麩の吸い物) ・栗子持ち (小豆あんの中と外にお寺の裏山でとれた山栗を使った和菓子、超〜美味!) ・・・と、地元の食材を使った素朴な料理ですが、出来立てアツアツの料理で、とてもおいしいかったです。品数も多く途中からお腹がいっぱいになりました。 曹洞宗の料理は「喜心・老心・大心」が本質とのこと。喜心とは、喜びをもってことをなす心。老心とは、親がわが子を思うような心。そして大心とは、大きな山のように心をどっしりとさせ、偏ったり固執したりすることがない心。 今回、精進料理の本当の意味を知り、とても勉強になりました。この「喜心・老心・大心」の心がけは忘れずにいたいです。 「栗子持ち」本当においしかったです。あと、3個は食べたかったなぁ〜 (レポート:ドイルさん) ■高福寺精進料理 東武線東毛呂駅に集合。池袋から1時間の道のり。お寺まではタクシーで。 初めに住職さんから「典座料理とは?」の説明がありました。「五観の偈」をお唱えしてお食事が始まります。 季節柄、菊や柿が食材に使われてました。素朴な家庭料理風で、堅苦しくなくいただけました。栗子持ちはお庭の山栗を使った和菓子で甘さ控えめでした。 食後に本堂へお参り。副住職さんが説明してくださいました。 帰りはてくてくと駅まで。途中で出雲伊波比神社をお参り。11/3に祭事があり、900年以上も続く流鏑馬があるそうです。解説をしてくれたのは、近所の普通のおじさんが散歩の途中かと思いきや、歌手・伊藤一浄さんでした。(歌は「燃ゆる血潮」だっけ?) 境内にポスターが貼ってありました。 この日に歌謡ショーがあるのでショーか? 駅に着いた途端に雨が強く降り出しました。 (レポート:わくぼんさん) ■高福寺精進料理 久しぶりの精進料理を楽しみに、今回参加させて頂きました。 高福寺は慶長時代の1605年に開山された曹洞宗のお寺ですが、慶長以前にあった曹洞宗「高福寺」と浄土真宗「行庵寺」の二寺を併合して開山されたため、曹洞宗の「聖観音」と浄土真宗の「阿弥陀如来」の二尊が祭られていました。 さて、精進料理ですが、まず、ご住職から道元の時代から培われた「典座料理」について説明があり、「五観の偈」を全員でお唱えして食事のスタートです。 精進料理は一品一品が比較的素朴な感じでしたが、見た目や味付けにも工夫がされていて美味しかったです。特に、里芋ダンゴあんかけと最後に出された和菓子の栗子持ち(山栗使用)が大変美味しかったです。 (レポート:アベールさん&高橋政靭さん) ■高福寺精進料理 ●高福寺 まずご住職よりお話。5観の掲(ごかんのげ) 1には功の多少を計り彼の来処を量る。 2には己が徳行の全欠を忖つて供に応ず。 3には心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。 4には正に良薬を事とすることは形枯を療ぜんが為なり。 5には成道の為の故に今此の食を受く。 意味 1:今、目の前にある食事が出来上るまでの手数を思い、その食材が如何にして自分の前に出されたかの経路を思え、という訓。食材となった他のいのちの犠牲の上に人間の命が成立していることを理解し感謝しよう。 2:には多くの人の努力と供養によって、この食事を得ているが、自分は食を受けるに足りる正しい行いをしただろうか? と思い考え反省しよう。 3:迷いや過ちを犯さないように、貪り(むさぼり)・怒り・愚かさ、の3つをなくすように心がけなさい。 4:食事というものは良薬である。身を維持し痩せて衰弱するのを防ぐ。ゆえに大切にして、良薬と思っていただきなさい。 5:仏道を成就するという目標の為にも、身を養うこの食事をいただきなさい。 耳が痛くなりますね・・・。 あと本山永平寺では食べるのも修行に1つで厳しい戒律があると仰っておりましたが、今日は修行をしに来たのではないから・・・。ごゆるりとお召し上がれの一言に安堵。 お料理は季節のものをお使いになり体裁もよく、大変美味しく満足のいく内容でありました。美味しいものは何度でもいただきたくなるものです。 お寺自体は二つのお寺が合体したため、本尊さまが2体いる珍しい?! お寺でありました。たしか阿弥陀様と聖観音かと。そこで疑問が・・・ 曹洞宗のお寺ですが、なぜに聖観音? という疑問が。南無釈迦牟尼佛といいまして、お釈迦様が本尊では? と思っていたら、副住職がお答えになられました。 その土地で信仰されていた、またはいる仏像を本尊にすることがあると。なるほどな〜と思いました。ちなみに四国には3体本尊てのもありますが! どうなっているのか??? 勉強になりました。 ●出雲伊波比神社 地元の歌手の方が熱く? 神社と流鏑馬のご説明をしてくれました。感謝です。 (レポート:noyesidoさん) ■高福寺精進料理 ★高福寺 東毛呂駅からタクシーで高福寺へ。行くと予定の時間より早くついたが、すぐに食事場所へ。ご住職の典座料理の説明があり、「五観の偈」を全員でお唱えして食事の始まり。料理は地の物を大切にとの理念から、地のものを使用した素朴な料理。でも、大変美味でした。 食事終了後、副住職の案内で本堂へ。そして説明。曹洞宗「高福寺」と浄土真宗「行庵寺」の二寺を併合して開いたため、ご本尊が二体。曹洞宗の「聖観音」と浄土真宗の「阿弥陀如来」。 駅へ戻る途中 ★妙玄寺 曹洞宗のお寺でお参り。 ★出雲伊波比神社 お参りしていると、ある男性が。その人が神社の説明をしてくださいました。11月3日に例祭があるのでぜひお参りと。例祭では流鏑馬があり、その流鏑馬では町内の家の長男(小・中学生)が乗り子を務めます。一の馬・二の馬・三の馬に別れ,白(源氏)・紫(藤原氏)・赤(平氏)に色分けし、奉納されます。 (レポート:shojiさん) ■関連リンク 高福寺 |
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