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第85回 「高野山恵光院お籠り」散策会 (08/09/20〜21)コース:9/20:高野山奥の院〜宿坊恵光院(お籠りプラン)9/21:刈萱堂〜摩尼宝塔〜龍泉院〜光台院〜大師教会本部〜弘法の市〜金剛峰寺〜根本大塔〜大門 参加者:noyesidoさん(幹事)、ゆかさん、大和人さん、あいすさん、たかさん、マリベルさん、Yumikoさん、ドイルさん ■高野山恵光院お籠り 9月20 21日の両日、noyesido様幹事のもと高野山に行って来ました。 20日は、南海なんば駅に集合して高野山を目指しました。車中、参加されている皆さんの今までに行かれたお寺の話しを聞いているうちに、あっという間に極楽橋駅に着きました。極楽橋からはケーブルカーで高野山駅へ。ケーブルカーの傾斜が凄いのにビックリしました。 高野山駅からバスに乗り、奥の院へ。境内は長い年月が経ち、苔むしたお墓や杉の大木が神秘的でした。奥の院では、ちょうど御勤め中で僧侶の読経が聞こえていました。お大師様の御廟はピーンと空気が張り詰めているようで、信仰の場所なのだと感じました。 この日の宿に5時半までに入らないとご飯抜きになりそうでしたので、一路急いで宿坊恵光院へ。どうにか間に合い、ご飯を頂く事ができました。ご飯の後は“おこもりプラン”のメイン、暗くなった奥の院へ。途中街灯が切れている所があり、真っ暗。怖かったです。 ムササビが飛んだり、カエルを踏みそうになったりしました。お大師様のお膝元で、カエルを踏んで殺生をしたら洒落になりません。暗いし踏んじゃいけないし。緊張して歩きました。御廟の前で般若心経を唱えました。 21日は雨の予想で、大阪では大雨が降っていたみたいでした。何時降り出してもおかしくないのに天気を操る男性2人、noyesido様と大和人様の2人のおかげで、薄日が差す中2日目の高野山散策をしました。 刈萱堂を始めに摩尼宝塔、龍泉院、光台院、大師教会本部。お昼ご飯に向かう途中、21日はお大師様が入定された日なので、普段は東寺で行われている“弘法の市”が立っており、大福とペットボトルの飲料水“竹清水高野”の接待を受けました。 お昼ご飯の後は金剛峰寺、根本大塔、大門に行きました。大門に着いた時は時間切れで、帰りのバスに飛び乗りました。 ここでビックリしたのが、バスに乗ったとたん大雨が降り出したことです。途中バスの乗換えがあったのですが、降りると止んでいて、バスに乗ると今度は霧が出てきました。ケーブルカーに乗ると今度は滝のような大雨。電車に乗ってなんば駅に向かう途中に、いつの間にか止んでいました。 今度が3回目の高野山でしたが、過去2回雨で大雨注意報(警報かも)が出る中、雨が降ることもなく高野山を巡る事が出来て、私のジンクスが破られるかなと思ったのですが、やっぱり雨でした。散策中は雨が降らず、天気を操る2人の男性に感謝しています。 心に残る事が沢山有りすぎて書ききれません。お寺で仏像やお庭を拝見した事、大師教で受戒を受けた事、もっと書きたいのですがこれ以上長くなると申し訳ないのでこの辺にしておきます。 (レポート:ゆかさん) ■高野山恵光院お籠り まず、難波から高野特急に乗りました。高野特急や極楽橋からのケーブルカーは初めてでした。どんどん標高があがっていって、ちょっとスイスの鉄道旅行気分で楽しかったです。 山上に着くとまず、奥の院へ参拝しました。戦国武将や有名人のお墓がいっぱいありました。いく筋かに分かれた木漏れ日が、高いところから射してきていて、とても神々しい雰囲気でした。 恵光院さんに着くと、すぐ大広間でお食事でした。お籠りプランは一汁一菜とのことでしたが、ご飯に、おそばや天ぷらが着いて満足できる量でした。 夜7時から奥の院へ参拝しました。土曜の夜ということもあって、大人数でがやがやして行ったので、思ったより怖くなかったです。でも途中で真っ暗な所があって、Yumikoさんにつかまって歩きました。その節はありがとうございました〜。 お籠りプランは大部屋ということもあって、騒々しいご一行と遭遇する不運もありますが(・・・・。)恵光院さん自体は、評判どおりとても良い宿坊でした。 2日目は刈萱堂、金剛峰寺、大師教会、大門などをまわりました。超長文になりそうなので、割愛させてください(汗) 夕刻、6人の方々とお別れして、たかさんと一乗院にチェック院! しました。一乗院さんも口コミどおり、とても良い宿坊でした。美麗な襖絵、品格あるお庭に美しい鯉、静寂な空気・・ 翌朝、阿字観も体験できました。とても優しそうな副住職が教えて下さいまして、瞑想に集中できないといけないから、足は楽にして下さい、とのこと。胡座や正座も苦手な私は助かりました。禅宗の座禅と違い、明確なイメージを持って行う阿字観ですが、まず呼吸法にばかり気をとられて、イメージに集中するのは難しかったです。 この日はまず、霊宝館に向かいました。何年か前、高野山展で出会って以来、大好きだった八大童子に再会できて、感動しました。孔雀明王も変わらず凛々しかったです。 お昼過ぎに下山して、九度山にて真田庵、慈尊院、丹生神社、勝利寺を参拝しました。勝利寺の方はお留守でしたが、他では皆様にとても親切にして頂きました。特に真田庵では、占いをして頂いたり、荷物を預かって頂いたり、とてもよくして頂き、感謝です。 九度山駅から真田庵までの途中で「九和楽」という柿の葉寿司のお店があり、遅い昼食をとりました。このお店のご夫婦もとてもフレンドリーで、色々お話をしました。慈尊院から高野山まで20km程の参詣道があるのですが、その間にはうどん屋一つないので、ここの柿の葉寿司を持ってゆくと良いそうです。 決してお店の回し者ではありませんが・・・確かに九度山駅から慈尊院まで、コンビニ一つありませんでした。高野山に徒歩で登ろうという方は、ぜひどうぞ。 夕刻には、難波でたかさんとお別れして私の旅は終わりでした。 (レポート:マリベルさん) ■高野山恵光院お籠り 21日13:46発の「特急こうや」→ケーブルカー→バスを乗り継ぎ、奥の院へ向いました。老杉と墓所が立ち並ぶ石道を歩くと、高野山に来たのだな〜と実感します。織田信長や明智光秀など、生前の愛憎をこえてお大師様の懐でたくさんの人が眠っています。燈籠堂や御廟など、ここは時が止まっている感じがします。 奥の院は見どころが多く、時間を取ってしまった一行は、競歩で恵光院に向いました。5時半の夕食にすぺり込みセーフで間に合いました。そば、野菜の天ぷら、漬物、ご飯とお箸のお土産のついた夕食を大広間でいただいた後、部屋に戻ると布団ひいてあり、料金5,000円でここまでしてくれるのか・・と感激しました。 ここで一言です。男性陣の相部屋の相手が、自分勝手な行動をされていました。宿坊は旅館ではありません。お寺ですので、その趣旨を分からない人は泊まってはいけませんよね。お寺にも仏様にも大変失礼です。 その後、ご住職の案内で夜の奥の院参り。真っ暗ですが、思ったほど怖くはなかったです。 翌日、6時半から朝の勤行に参加させていただき、場所を変えて護摩も見学させていただきました。 恵光院を8時半に出発し、刈萱堂→成福院へまいりました。成福院はビルマ戦没者供養のお寺のため、狛犬や仏様が異国を感じさせ、高野山の懐の広さを感じました。 龍泉院のあとの、光台院では(恐そうな?)ご住職の奥様が案内してくださり、お庭や本尊の「快慶作・阿弥陀如来、脇侍」を拝ませていただきました。繊細な仏像にため息が出ました。こんな美しい仏様は久しぶりで、また感激です。 noyesidoさんがダッシュしてくれたおかげで、大師教会ではお受戒を受けることが出来ました。真っ暗な中で、noyesidoさんが代表で阿闍梨さまよりお守りをいただきました。御宝号「南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)を何度も唱えました。 その後、お昼を食べ、お土産を買いながら、金剛峰寺→壇上伽藍→大門をまわり、帰路のバスの時間になりました。天気予報では、21日は「雨」でしたが、noyesidoや大和人さんの念力? のおかげで、なんとか帰路の時間まで雨が降らなかったのも不思議で楽しかったです。 もう一泊する、たかさんとマリベルさんと別れ、ケーブルカーで下山したときは大雨になりました。17時40分頃に「なんば駅」に着き、今回の企画は無事終わりました。 私は関東からの参加でしたが、本当にこの企画に参加してよかったと思います。一泊では高野山のほんの一部しか見ることはできませんでしたが、また、二度、三度と訪れたいと思った場所です。私にとって「宿坊」は初体験でしたが、いや〜宿坊って本当にいいものですね!! (レポート:ドイルさん) ■高野山恵光院お籠り 近いせいか? 何度か行ったことはありましたが、泊まったのは初めてでありました。二日間にわたって聖地高野山を堪能してきました。が、正直あと二・三日延泊したいところでありました。 ●恵光院 お籠りプランでの宿泊。この日だけは月一回のお大師様の月命日の日にちなんで、激安5000円。なかには勘違い?! されているグループもおり、少々考えさせられました。夜の奥の院参拝・朝のお勤め・護摩焚きは一見の価値あり。身が引き締まります。普通の日でも十二分に堪能できます。 ●刈萱堂 結構各地にあります。有名なのは長野の刈萱堂でしょうか? 刈萱道心と石道丸が、実の親子とは名乗らずともに修行をしたとされる悲話の舞台であります。 ●摩尼宝塔 なぜか高野山の中に東南アジア風の建物が・・・。行ってみると、戦争の際ビルマ戦での死者達の霊を慰める為に建立されたもの。正式には成福院摩尼宝塔。中には玉川大師に似た通路があったり、ビルマ戦の遺留品が置いてあったり、ビルマの大統領から送られたという仏像があったりと異国情緒が漂い、平和とはと考えさせられました。今と昔を結ぶ所でありました。 ●龍泉院 西国薬師10番の札所。いきなりの訪問でありましたが、快く本堂へ通されました。歴史は相当古く1100年の歴史があるようです。薬師如来様を間近で拝むことができました。後からわかりましたが・・・毛利元就が、弘法大師像と龍猛菩薩像を寄進したようです。帰りは懇切丁寧に頭をたれて送っていただきました。 昨今のお寺は敷居が高く、一部ではありますが銭儲けに走り、昔のように皆の集まるところもしくは文化を学ぶところという姿を失いつつあります。しかしここはお坊様皆が礼儀正しく親切。一行に快い気持ちを与えてくださいました。これが本当のお寺の在り方かなと思いました。 ●光台院 龍泉院の少し奥にある寺院。YUMIKOさんの進言により、素晴らしい阿弥陀如来様、観音菩薩様、勢至菩薩様を拝むことができました。ありがとうございました。非常に見ごたえのある仏像でありました。 ●昼食 梵恩舎 ちょいと風変わりなお店。有名らしい? 日本人のご主人とフランス人の奥さんできりもりされてます。名前は梵恩舎ですが・・・料理はフレンチ!? 美味しゅうございました。次は何食べようか楽しみであります。自由奔放なお店でありました。 ●大師教会 お受戒を受けました。僭越ながら代表で、お札をいただきました。宗教都市高野をひしひしと身で感じました。 ●金剛峰寺 高野山の中心の寺院、総本山。高野山行ったら必ずといって良いほど訪れる場所。庭(蟠龍庭)が京都にも負けず劣らず襖絵も見事で、庫裏も歴史の重みを感じました。 ●大塔 コンクリート建造物ですが、その大きさやいかに。また彩りも昔はこんなのだったのか? という、朱色を基本に白と屋根のねずみ色コラボです。昭和の再建だそうです。中には16本の柱に仏様がかかれており、もちろん仏像も安置されてますが、立体曼荼羅といったところでありましょうか? 見ごたえがありました。 ●大門 昔はこちらが元の表玄関だったそうな。立派な門です。 最後にまだまだ高野山は見所が一杯であります。また訪れたいと思います。 (レポート:noyesidoさん) ■関連リンク 恵光院 |
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