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第80回 「源氏物語千年紀」散策会 (08/08/02)

 コース:瀬田の唐橋〜建部大社〜石山寺

 参加者:ほーりー(幹事)、たかさん、ねねさん、青丹吉さん
おおつ光ルくん
■源氏物語千年紀

 今回は、瀬田の唐橋→建部大社→石山寺のみの散策だったので、一つ一つ時間をかけて見ることができました。また、建部大社での三人三様の見事な? 散り具合での散策、石山寺での青丹吉さんに暖かく見守られながらのチームワーク良い? 散策・・と少人数ならではの体験をさせていただきました。

 夏の暑〜い中でのゆる〜い企画、楽しかったです。レポートです。

◆瀬田の唐橋

 橋の上から、目の前に広がる琵琶湖の景観や川からの涼しい風が楽しめました。周辺に、民話「三上山のムカデ退治」に登場する俵藤太を祀る社や供養の為に建てられたお寺がありましたが、工事中で参拝のみしかできず残念でした。

◆建部大社

 神門をくぐり境内に入るなり、三人ともバラバラに己の行きたい方向へ・・(笑) 全体的に地味な印象の社でしたが、拝殿の両脇の8つの美しい社や、うっかりすると見逃してしまいそうな本殿の細やかな彫刻、清々しい境内の雰囲気など、歴史と高い社格を感じました。

◆石山寺

 境内の所々にむきだしになっている岩が印象的でした。こじんまりとした尼寺みたいな感じかな〜と思っていたのですが、ゴツゴツとした大きな岩や大木がある自然溢れたお寺でした。

 境内で源氏物語千年紀のイベントがあり、源氏物語に関するあらゆる体験が出来て面白かったです。田辺聖子さんの源氏物語文学館が開かれていて、「新源氏物語」を少し読んでみたらとても読みやすく、与謝野晶子訳、瀬戸内寂聴訳で挫折した源氏物語がやっと読めるかも。。と嬉しい発見がありました。

 桜と紅葉が有名なお寺らしく、またその季節に訪ねてみたいです。

 散策後にほーりーさん、たかさんとご飯をご一緒させていただきました。ちょっと軽いご飯のつもりが、お酒が入りあついお寺トークへ・・。初めてお会いした人達とは思えないくらい、濃い時間を過ごさせていただきました。

(レポート:ねねさん)



■源氏物語千年紀

 まずは瀬田の唐橋へ。それは日本三大名橋とある長い長い橋でした。

 橋のすぐ近くに瀬田橋龍宮という小さな神社がありました。百足退治をした藤原秀郷を祀った社です。退治したお礼にと竜神から米の尽きない米俵をもらい、彼は俵籐太と呼ばれることになったそうです。すぐ隣に雲住寺というお寺がありましたが、藤原秀郷の子孫によって作られたものだそうです。次の機会には参拝したいですね。

 また橋のたもとに小さな「橋守地蔵」が大切に祀られてありました。昭和51年1月26日工事中に橋の下から見つかった400年以上前の石仏で、唐橋を守っているようです。

 次は建部大社へ向かいました。近江一ノ宮で祭神は日本武尊。源頼朝が京都から伊豆へ流されるときに立ち寄って武運を祈り、後年それが成就したことから「出世開運」の神様として知られるそうです。

 逆立ちしている狛犬と牡丹を持つ狛犬のペアがあり、珍しいと思いました。機会があれば宝物殿も拝観してみたいです。

 最後は石山寺へ行きました。堂々たる立派な山門の左右の仁王像は大変迫力があります。参道の手水舎の後ろにくぐり岩というのがあり、胎内くぐりをなすとのとでみんなで潜りました。さらにお寺の名前通り境内の天然記念物、硅灰岩のダイナミックさに圧倒されました。そして国宝の多宝塔は見るからに優美なかたちをしていました。

 源氏物語千年紀のイベント開催中とあって、マスコットキャラのおおつ光ル君に会えなかったのと、カフェドゲンジに入れなかったは少し残念でしたが、映画「千年の恋ひかる源氏物語」の衣装展示や田辺聖子文学館を見たり、未来千年館でタイムカプセルのメッセージを書いたり、様々なイベントを楽しむことができました。

 また名物しじみご飯と宇治金時抹茶カキ氷が美味しく、暑い一日も乗り切ることができたような気がします。

(レポート:たかさん)



■源氏物語千年紀

 新幹線で京都駅へとたどり着くと、少し戻って膳所駅へ。散策会の前ですが、ここで義仲寺というお寺を拝観しました。ここは私が尊敬する旅人、松尾芭蕉のお墓があるお寺ですが、「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」の句碑を読み、芭蕉の最後の気持ちがびしびしと伝わってくる言葉に圧倒されました。

 時間ぎりぎりまで粘ってから義仲寺を後にし、唐橋前駅へ。ここでたかさん、ねねさんとお会いし、いよいよ散策会のスタートです。

 まずは瀬田の唐橋へ。ここは藤原秀郷が大百足を退治した伝説が残る場所です。橋のたもとにある瀬田橋竜宮には、この藤原秀郷と大百足の戦いの場面が描かれたパンフレットが置いてありましたが、百足は山に何重にもとぐろを巻いているとんでもない化け物でした。

 次は建部大社へ。有名な船幸祭がもうすぐあるため、その準備なのか参道には幾つかの骨組みが組まれています。境内に入ると門から拝殿、本殿も、末社まで桧皮葺の屋根・屋根・屋根! 美しいーです! 最高!! ただ大津歴史博物館で行われている「石山寺と湖南の仏像」展に、平安時代の木造女神像がお出かけ中なのが痛かったです。

 建部大社を出ると、もう一度唐橋前駅へと戻り、石山寺駅へ。ここで青丹吉さんとも無事合流です。

 早速、石山寺へと行く前に、まずは名物の志じみ飯。しじみの味がご飯にぎゅっと染込んでいってます。美味しかったです。

 そしていよいよ石山寺へ。石山寺で素晴らしいのは、なんと言っても東大門ではないでしょうか。重厚な八脚門。軒下の優美な組物。さらには迫力の仁王像。ぐぐっと盛り上がった筋肉に厚く張った胸板。独鈷を振り上げる阿像とぐっと息を飲み込んだ吽像の表情に、ガツンと脳を叩かれたようでした。

 さて、東大門をくぐると境内は一転して平安調の雅やかな飾りで満載。源氏物語千年紀の企画展を横目に見ながら、まずは普通に参拝道へ。

 ひたすら石段を登りながら、天然記念物の硅灰岩や舞台造りの本堂、そしてここでまた素敵な多宝塔を発見です!

 均整の取れた二重の屋根。反り返ったフォルムの曲線が心を突き刺します。ぐるぐる回っても飽きません。快慶作の大日如来がいなくても気になりません(うそです。気になります)。写真もばしゃばしゃ激写です。いろんな角度から10枚以上も撮っていました。

 その後は豊浄殿や源氏夢回廊など、源氏物語千年紀のイベントを堪能。特に盛り上がったのはやはり、十二単の試着体験ではないでしょうか。とりあえずこれだけでもここに来て良かったと思える場所でした。

 みんなで十年後の自分宛に夢を記した手紙を書いたり、その後の茶話会、酒話会ではお寺話で盛り上がったり。特にお酒が入ってからは(主に私が)大丈夫かと思うくらい、語りまくってしまったような。とにかくひたすら暑いながらも、暑さに負けない楽しい一日でした。

(レポート:ほーりー)







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