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第78回 「秩父札所総開帳」散策会 其の三(08/07/06)

 コース:三十番法雲寺〜三十一番観音院 〜三十二番法性寺〜三十三番菊水寺〜三十四番水潜寺

 参加者:美山さん(幹事)、恵比寿尚生さん、noyesidoさん、ゆかさん、たかさん、みた八さん、ゆきみどさん、アベールさん、高橋政靭さん

■秩父札所総開帳

 前回同様、移動には秩父丸通タクシーのジャンボタクシー(定員最大9名)を利用。10時スタートで第30番札所から6時間かけて、第34番札所まで巡拝しました。

 今回、どのお寺も山奥にあり、かつ場所がそれぞれ離れているので、移動に結構時間がかかりました。バスを利用してもまわれる様ですが、やはり本数は少なめです。

 また、市内のように簡単に昼食場所の情報が得られなかったのでタクシー会社の方に伺い、31番札所近くの「観音茶屋」というお蕎麦屋さんに行きました。パンフレットには“江戸時代そのままの古式純手打ちそば”とあり、手作り味噌等お土産コーナーも充実のお店でした。

 印象に残ったのは31番札所観音院、本堂までの石段の厳しさです。日頃の運動不足が露見。しかも日中はやや蒸し暑く、ゼーハーしながら軽く山登りした感じで本堂にたどり着きました。巨岩壁に包まれるように建つ本堂、横には60mの高さから落ちる滝、とかなり豪快な景観。そんな中、沙羅双樹の白い花が涼しげに可憐に咲いていてとても美しかったです。

 32番法性寺には笠をかぶり、船に乗った珍しい観音様がいらっしゃいました。

 33番菊水寺では、本堂の広い土間のなかで、やはり納経所は混雑していました。閉帳間近という事もあり、団体巡礼の方々が本当に沢山いらっしゃいました。

 そして34番水潜寺は“西国・坂東・秩父百観音”巡礼の結願のお寺。観音堂天井画の花鳥図が見ごたえありました。本堂前にある足型は百観音の砂を一ヶ所に集めた「お砂踏み」で、こちらの上から拝む事で百観音の功徳が得られるとのこと。もちろんしっかり拝ませて頂きました。

 本来はここで巡礼を終えた参拝客は「水潜りの岩屋」という所で胎内くぐりをして、身を清めてから俗世の生活に帰ったと言われていますが、現在立ち入り禁止。ちょうど全員が参拝終了した頃からポツポツ雨が降り出しました。これはもしや!! と期待した通り、駅までの道のりではものすごい大粒の雨が降り続け、一行はタクシー丸ごとお清めされ、無事に俗世の生活へと帰る事ができました。

 駅に着いたのは終了予定16時ぴったりで、ドライバーさんの凄腕ベテランぶりに感心感謝しつつ、散策会は無事終了。駅で解散後、程無くして雨が上がり、素晴らしい! と思っていたところ、素晴らしいタイミングで今回も一行はちゃんなつさんと駅前遭遇。同じく同日結願されたということで数名で立ち話。

 特急レッドアロー号利用組、みた八さん、noyesidoさん、ゆきみどさん、美山でささやかな茶話会後、列車に乗り込むと、ちゃんなつさんとちゃんなつさんのお父上と座席が前後、という奇跡的なオチがついていました。

 今回、幹事としてはじめて3回にわたる企画をたてましたが、無事に終了し、ほっと胸をなでおろした、というのが一番の感想です。これも観音様のご利益として有り難さが身に沁みる秩父散策会でした。

(レポート:美山さん)



■秩父札所総開帳

 この度、幹事の美山さんをはじめ、ご参加の皆さん、タクシーの運転手さん。3回に亘って秩父札所34ヶ所をご一緒して頂きまして、本当にありがとうございました。初めての札所巡りの満願。仲間と達成感を共有する楽しさと嬉しさで胸がいっぱいです。

 今回第3回目は市街地から離れたところで、山あいの中にある自然の美しいお寺ばかりでした。

 まず30番 法雲寺。

 浄土庭園といわれるように、橋や池もあり緑がとても癒されます。朱塗りの観音堂の庇の下に、赤い獅子と並んで白い象の彫り物が印象的でした。本尊の如意輪観音は、唐の玄宗皇帝が楊貴妃の供養ために彫刻したものといわれています。

 また必需品のオペラグラスを忘れたので、よく見えませんでしたが・・・。表に苔が生し葉っぱまで飛び出している帽子のお地蔵様が並んでいて、妙に可愛らしかったです。

 次は31番 観音院へ向かうと

 道すがら目に飛び込んだのが、水子地蔵寺です。広めの山肌に何段にも立ち並ぶ、おびただしい数の水子地蔵たち。その色鮮やかな景色に、思わず驚いてしまいました。後で光を見ることのなかった子供達の数だと思うと、胸が痛みました。

 気を取り直して観音寺に着くと、4mくらいの一本石造りの仁王様たちが迎えてくれました。手助け仁王のご利益のあるお寺です。そして気の遠くなるような、長い石段を上りました。

 登りつめるとご褒美に(?)、すぐ鐘を撞くことが出来ました。左手には沙羅の花が、ちょうど美しく咲いていました。本尊は行基菩薩の作られた聖観世音。これは将門の乱の時、一度行方不明になったけど、畠山忠重が狩の際に鷲の巣から発見。この滝のある地に観音堂を立てたそうです。彼が射た矢の穴とか、彼の馬の蹄の跡とか、表示はあるのですが実際にはよく分かりませんでした。

 また埼玉県指定文化財の「鷲窟磨崖仏」というのがあり、弘法大師が一夜で爪で彫った千躰仏など、不思議な見所の多いお寺です。滝が鯉の泳ぐ池に静かなしぶきをあげて流れ落ち、その傍らには不動明王が立っています。さらに山の岩肌に所々石仏が眺められ、全部で十万八千体もあるとのことです。

 お昼は近くの「観音茶屋」へ。鬼ころりと天ぷら蕎麦のセットをいただきました。鬼ころりとは、これを食した鬼をころりと手なずけたほどのものです。

 長くなるので32・33番は端折ります。

 いよいよ満願の34番 水潜寺。

 本尊は千手観世音。自分の干支の守り本尊なので、よーく拝みました。こちらな秩父札所の結願寺であり、且つ日本百観音の結願寺でもあるんですね。もうこの際、西国も坂東も合わせて百を廻るしかない! と秘かに決意しました。

 お堂の脇に水潜りの岩屋があるそうですが、現在は危険の為か立ち入り禁止です。胎内くぐりのお清めは出来ませんでしたが、巡礼を終え帰ろうとすると私たちを待っていたかのように急に雨が降り出して、天がお清めの儀式をしてくれたのかなあ? と奇跡に思いました。

 そして締めくくり。駅ではまたちゃんなつさんと遭遇して、「偶然はない。すべては必然」を感じることが出来ました。

(レポート:たかさん)



■秩父札所総開帳

 三回目の今回で満願ということで、はりきって池袋に集合。美山さん、noyesidoさん、みた八さんとご一緒して秩父へ。車内ではいろいろなお寺から、DNAまで奥深ーいお話を伺えました。とくに みた八さん♪ すごいです。秩父駅で恵比寿 尚生さん、たかさん、ゆかさんと、いつものメンバーでご挨拶。高橋さん、アベールさんにははじめてお会いしました。

 三十番から三十四番まで、巡りました。

 一番大変だったのは三十一番 観音院で、急な石段がずーっと続いて、上を見るたびにクラクラ〜としていました(蒸し暑い上に体力がないので)。境内には滝があり、鯉が泳いでいて涼しげでした(暑かったですけど)。弘法大師の爪彫りという伝説がある磨崖仏がありました。苔むした石にうっすらと残っている仏さまに、歴史を感じました。

 三十四番 水潜寺は近くに川が流れていて、せせらぎの音が涼しげでした。岩屋の中から湧き出ている清水がおいしかったです。

 帰りは大雨になりましたが、濡れることなく駅へ到着。タクシーの運転手さんもとても好い方で、時間通り。満願達成の幸福感とともに、とても運の良い感じでした。ちゃんなつさん、お父様ともお会いして、帰りの電車もご一緒となり、運の良い日はすべていい方向へ行くのだなーと思いました。

 またまた帰りの電車は行きと同じ4人。スピリチュアルから怖い話までいろいろ面白いお話を伺い、感心するばかりでした。

(レポート:ゆきみどさん)



■秩父札所総開帳

 今回で3回目。最後の秩父企画。つまり満願。3回に分けての巡礼でしたが、大変満足のいく内容でありました。仲間で行く巡礼にはまりそうです。

 今回は31番観音院、最後の34番水潜寺が印象に残りました。前者は長い石階段と滝、後者はさすが満願寺。お寺か先達らしき人が、本堂内で皆にお参りのレクチャー(何台かちゃんと椅子と木魚が設置してある)。開経偈から始まり般若心経、そしてご詠歌まで歌っておられました。感動!

 これで秩父は一旦? 終了ですが、またいつか訪れてみたいです。後これで坂東を回ると100観音達成です。ぼちぼちまわりたいです。

(レポート:noyesidoさん)



■秩父札所総開帳

 今回「秩父総開帳散策会・其の三」にのみ参加させて頂き、ありがとうございました。急遽、6月中旬から、1番〜9番/10番〜22番/23番〜29番をそれぞれ日帰りで、三日間かけて歩いて参拝しておりました。30番〜34番はそれぞれのお寺が離れており、とても歩いては無理だと思っておりましたので、渡りに船の気持ちで参加させて頂き、大変感謝しております。おかげで無事に、秩父総開帳の期間内に結願することができました。

 今回参拝した30〜34番のお寺さんの中では、30番と31番が印象に残りました。

 30番法雲寺は「本尊 如意輪観音」の美しい顔立ちが良かったです。参道のあじさいも色鮮やかでした。本堂への階段を登ったところに並んでいたお地蔵さんが帽子に葉っぱが生えて、髪の毛がつんつんしている感じで、とても愛らしかったです。

 31番観音院は日本一大きい石造りの仁王尊に迎えられ、長い階段を登って行くと境内に磨崖仏や滝があり、奥の院へ行く途中に山中に沢山の石仏が並んでいました。そこからの景色はとても見晴らしが良かったです。

 32番法性寺は東国花の寺百ヶ寺のひとつです。花の時期ではありませんでしたが、境内の百日紅の木が見事でした。ついでに花の寺のご朱印も頂いてきました。お土産に、くぬぎの木で出来ていて、苦を抜き去り楽になるという縁起の説明の「箸」を買ってきました。

 33番菊水寺は、本堂の前に埼玉県にある句碑では最古の芭蕉の句碑がありました。

 最後に34番水潜寺では、延命水の飲みました。ついでに持参していたペットボトルに入れて、帰りの電車の中で頂きました。少しは長生きできるかも。

(レポート:アベールさん&高橋政靭さん)







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