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第71回 「成田山新勝寺御開帳」散策会(08/05/17)

 コース:成田山新勝寺〜旅館若松本店(昼食)〜宗吾霊堂〜麻賀多神社

 参加者:わくぼんさん(幹事)、タミーさん、日の出さん、みた八さん

■成田山新勝寺御開帳

 わくぼんさん、タミーさん、日の出さん、それとも私か、誰かの日頃の行いの良さで当日は快晴。しかも駅からの参道は楽な下り坂で、黄門様御一行が泊まっていそうな古い旅館や漢方薬局、鰻獲り用の大きな籠細工を売る店などの江戸時代を彷彿とさせる佇まいと、インド料理屋などのいかにも成田なインターナショナルな店が共存していて、「現在」ならではの面白さを楽しめます。

 急な階段を登ると(すこし離れた場所にはエレベーターのあるビルがあります)「大塔婆」という柱が建てられ、「お手綱」という五色の綱が伸びています。これは大本堂内のご本尊不動明王の左手の羂索(けんさく)と結ばれているそうで、この綱を握る為に早速行列です。

 その後、本堂で開帳中のお不動様に参拝。嵯峨天皇の勅命により弘法大師が彫ったお不動様と書いてあるので、目をギョロギョロさせて拝ませていただいたのですが、暗い中、お姿も真っ黒で、ただただ仏様の目が心に残りました。

 次に「釈迦堂」。いかにも江戸時代の、凝っているけどおおらかな感じのお堂で、周囲に五百羅漢や二十四考の彫刻がされていて、大きくはないけれど楽しめます。このお堂に入る時、失礼にあたらないようにあわてて帽子を脱いで顔をあげると、ちょうど目が合った向かいのお守り売り場の女性が、頷いてにっこり笑ってくれたのが印象的でした。

 次に開山堂。大きく「天国宝剣頂戴」と書いてあり、どうぞどうぞと招き入れてくださったので、何が戴けるのかとワクワクして正座すると、背中と肩をバシバシ叩いて戴けました。おかげで邪気もぶっとんだようです。しかも出口でお酒までサービスしていただけました。

 次は「光明堂」。これまたいかにも江戸時代の建物で、使い込まれた感じが懐かしいような、ほっとする感じです。お婆さんたちがちんまりと正座して、どんな仏様にも熱心にすべて「南無阿弥陀仏」と唱えているのが(中央は大日如来)、なんとも「生きた宗教」で良い感じでした。

 ひとまわりして、「出世稲荷」にも行きました。小さいけれど古くて素朴な煩悩全開で面白かったのですが、由緒を読むとダキニ天だったので軽くビビりました。入り口でお供えの油揚げはどうですかと売り込みをされたのも初めてでした。さすがダキニ天(笑)

 総門横に亀だらけの池ととても小さくて赤い弁天堂があるのですが、意外にもこの素朴なお堂がこのお寺の中では一番古く、元禄時代だそうです。

 さて昼食は正門まん前にある旅館若松本店にて、「うな丼定食」をいただきました。うな丼、肝吸い、茶碗蒸し、ふな甘露煮、大根の漬物、おそば、ごま豆腐、にんにく味噌を添えた胡瓜、ミルクティーで2310円。

 ごま豆腐は柔らかくて舌触りが粗く、寒天が少ない感じ。ずいぶん土地の個性があるのだなと美味しくいただきました。にんにく味噌も、美味しかったです。「行者ニンニク」を思い出しました。やはり修行する人には即戦力になるのでしょうか。印旛沼近くならではの鰻もふなも美味しかったのですが、おそばがとても美味しくて驚きました。単品ではメニューになく、特に「手打ち」も標榜していないのに。さすが門前町の底力。

 まるで海の家の様に大きな座敷にテーブル毎に座り、急須からお茶をついで飲んでいると、弥次さん喜多さんの気分になり、すっかりのんびりしてしまいました。

 さて駅までの帰りの登り坂はこたえました。そして次の目的地である「宗吾参道駅」から宗吾霊堂がまたどこまでも登り坂で、これまた、こたえまくります。全員口数が少なくなりました。しかしやっと! たどりついた宗吾霊堂は剛毅で、素朴で、とても元処刑場とは思えない実に気持ちの良い場所でした。地元民の宗吾への愛と感謝がヒシヒシと伝わります。裏の方に改装前の高輪泉岳寺の義士館に良く似た、昭和の匂いのプンプンするジオラマ館がありました。話の種に次回、入りたいと思います。

 宗吾霊堂から更に1.9kmある麻賀多神社にも行きたかったのですが、駅前で聞くとタクシーもなく、ずいぶん歩くという事で半ばあきらめていました。・・・というより、「宗吾参道駅」まで歩くのも辛い・・・。するとそこに2時間位に一本のコミュニティバスが! タミーさんが素早く運転手さんに聞いてくださり、なんと麻賀多神社を通るバスであることが判明! 森と田んぼの間を走ること数分、あきらめていた麻賀多神社に到着。しかもバスの時刻表を見ると、25分後に公津の杜駅行のバスが来るではありませんか。駅まで歩かないですむ! このバスは宗吾様のお力か大杉のご利益に違いありません。

 麻賀多神社は無名なれど延喜式にものっている古い神社で、境内の林には小さい社が点在し、樹齢1200年以上の大杉があります。この大杉、どう見ても人の顔をしていて、そばに立っているだけで癒されます。そして本殿後方の天之日津久の社は、知る人ぞ知るパワースポット。まあ、そんなことはわからなくても、かなり気持ち良い森林浴になりました。

 時間通りに来たバスに乗り、各自解散。無茶苦茶な文章になってしまいましたが、とにかく濃くて、楽しくて、美味しくて、とてもとても疲れた一日でした。

(レポート:みた八さん)



■成田山新勝寺御開帳

 午前11時に京成成田駅に集合。成田山新勝寺までの参道を歩きます。行きは下り道‥‥いろいろなお店が立ち並んでおり、歴史を感じさせる建物もありました。

 まず本堂前に立てられた大柱のお手綱を触ります。この綱はお不動様に通じており、所謂「握手」するという意味になります。本堂で参拝し、間近でお不動様を拝顔しました(と言っても、立ち止まるなと言われるし、暗いのでよく見えませんでしたが)

 釈迦堂→開山堂→光明堂→奥之院→平和の大塔→出世稲荷と参拝しました。開山堂は普段は開いてないのですが、特別にお加持も受けられました。経本でばしばし肩や背中を叩かれました。五十肩にはかなり響きました。平和の大塔はぴかぴかでした。青い大きなお不動様です。おみくじは「吉」でした。

 お待ちかね? のお昼は、山門前の旅館若松本店にて。精進定食の予定だったのですが、印旛沼の近くで川魚が名物なので、欲望の?「うな丼定食」をいただきました。まったりとしながら暫しの団欒。

 宗吾霊堂〜麻賀多神社へ行くことになり、駅まで戻ります。帰りは上り坂‥‥かなり堪えました。宗吾参道駅から宗吾霊堂まで徒歩1kmの緩い上り坂‥‥これも堪えます(駅前には関西弁を話す変な自販機がありました)。へばりつつも無事に到着。本堂の裏には、高橋尚子が祈願した大黒天もあります。

 麻賀多神社は霊堂よりさらに1.9kmあります。どうする?? と言っていると、目の前にコミュニティバスが現れました。運転手さんに聞くと、神社前を通ると言う。おお! これは宗吾様のお導き! とバスに乗り込み、暫しまったり‥‥。しかしバスを降りると、ここは何処? 状態。でもバスが25分後にあり、再び宗吾様のお導きに感謝。

 麻賀多神社には東関東一の大杉(ご神木)があります。お社はとても涼しく、癒しの地でした。バスで(先程と同じ運転手さん)公津の杜駅に行き、電車の中で流れ解散となりました。

(レポート:わくぼんさん)







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