宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
宿坊
座禅・阿字観
写経・写仏
精進料理
寺修行体験
 
滝行
神道・巫女体験
人生相談
寺社カフェ・バー
お寺ヨガ
 



第64回 「奈良の仏像特別開扉」散策会(08/03/29)

 コース:加茂駅〜岩船寺〜当尾の道〜浄瑠璃寺〜不退寺〜海龍王寺〜法華寺

 ご開帳:浄瑠璃寺 吉祥天女(3/21-5/20) ・海龍王寺 十一面観音(3/23-4/7) ・法華寺 十一面観音(3/20-4/7)

 参加者:青丹吉さん(幹事)、noyesidoさん
九体寺定食
■奈良の仏像特別開扉

■加茂駅

 岩船寺行きのバスは満員で、小学生の団体も乗っていました。軽自動車でもビビるような細い山道をバスは走ります。

■岩船寺

 ご住職かはわかりませんが、本堂の受付の方が説明して下さいました。丈六の阿弥陀如来像がやはり圧巻です。鐘も撞けます。

■当尾の道

 「一願不動」「眠り仏」「弥勒如来」など石仏・磨崖仏が随所に見られます。奈良市街? 方面の眺望がよい所もあります。菜の花の黄色が目に染みます。反対側からだと上り坂になるので、岩船寺から行くのがいいですね。

■浄瑠璃寺

 まず「やなぎ屋」で「九体寺定食」という精進料理をいただきました。山菜が多く結構よかったですが、1600円は名前代も込みかな・・。

 参道は桜などがきれいでした。本堂前の「じんべえ」という犬をご存知の方も多いと思いますが、昨年10月に亡くなったそうで、遺影が置かれていました。一緒に居眠りしていた猫もいません。

 池の端に立つと鯉が寄ってくるのもいつもと同じですが、同じ鯉ではないでしょう。

 年年歳歳花相似。
 歳歳年年人不同。

 本堂では吉祥天女像の厨子が開かれています。写真での印象よりは小振りなお像です。九体の阿弥陀如来は印相は同じですが、顔はそれぞれ違います。中尊の右隣はイチローそっくりに見えました。

 「つくしのお菓子」につられて入った「あ志び乃」という茶店の庭は、桜などの花がきれいでした。

■不退寺

 鴻池でバスを降り、佐保路を歩き小さなお寺に立ち寄りながら、不退寺に着くとえらく賑わっています。何と5月14日放送予定の「その時歴史が動いた」の収録中でした。我々のような善良な参拝者の参拝風景を、エキストラとして撮影してくれるかな・・・と期待しましたが甘かったです。

 フェノロサさんは、「もっとのぞき込むように」「今のオーバーアクションよかったからもっと続けて」などの指示を受けていました。軍荼利明王をのぞき込んでいるフェノロサの3m後に私がいましたので、大きいテレビなら映っているかも。

 軍荼利明王が向かって右手前で、他のお寺とは配置が90度ずれています。どこかでも見たような気がします。本尊は大きな厨子入りの聖観音菩薩です。

■海龍王寺

 ウワナベ・コナベ古墳を過ぎ、崩れかけた感じの門をくぐると、小さな境内の各所で花が咲いています。入って正面の西金堂に、国宝の五重小塔が収められています。本尊十一面観音像は昭和28年まで秘仏だったそうで、箔を押し直したようなきれいな仏です。

■法華寺

 普段は右側厨子のお前立ち像しか見られませんが、中央の厨子が開かれています。光明皇后がモデルという伝承を持つ(時代は違う)本尊十一面観音は、やはり「妖艶」という言葉がぴったりです。

   ふじはらの おほききさきを
      うつしみに あひみるごとく
    あかきくちびる
         秋艸道人(会津八一)

 の歌碑が目立たぬ所に立っています。

 「慈光殿」の不動明王像は四臂の珍しいものです。海龍王寺の塔を模したという新しい五重小塔もあります。

 西大寺前の、noyesidoさんお薦めのケーキ屋さんは、残念ながら売り切れでした。このまま時間を止めていたいような、のどかな春の日でした。

(レポート:青丹吉さん)



■奈良の仏像特別開扉

 当日は快晴で、寺、仏像、鳥に花や緑に囲まれて、ある意味では極楽浄土という程。色々なものに恵まれた散策日和の一日でした。まず加茂駅より小さいバスで岩船寺へ参拝後、徒歩で浄瑠璃寺へ。今度はバスで途中バス停下車後、徒歩で不退寺、海龍王寺、法華寺へ。最後はまた徒歩にて西大寺駅で解散というコースでした。

■岩船寺・浄瑠璃寺・当尾

 共に関西花の寺の札所です。二、三度訪れたことがありますが、徒歩で行ったの初めてだと思います。石仏、磨崖仏が所々にあり、柳生の道と感じが似ているかな? と思いました。またこの季節に来るのは初めてで、今までと違った木々や花々を見ることが出来て良かったです。今度は浄瑠璃寺薬師如来の御開帳のときに来てみたいです。

■不退寺

 在原業平ゆかりのお寺不退寺。ゆっくり参拝しようとしましたら、なんと当日はNHKのそのとき歴史が動いた! のロケ中。聞くとフェノロッサ・岡倉天心のお話。本堂中には変な外人(おそらくフェノロッサ役の人)が、なんだかへんな指示を受けている。もう少し身を乗り出して仏像を見ろだったか? なんだったか??? 次に参拝者にも指示あり。本番中は動くなと・・・理由は影が動いてゆらゆらするかららしい。

 次に御朱印を頂きに行くと、寺事務所に明治の格好をした人が四、五人。!岡倉天心がいた。あまりゆっくりとは拝観はできなったものの、なかなか見れないものを見ました。

■海龍王寺

 小さな試しの五重塔(国宝)のあるお寺。初めてここの十一面観音を見仏いたしました。金色だったか綺麗でやさしいお顔をされていたのが印象に残りました。

 付け足しですが、五重塔の事を今でも売っているのか? 金閣寺とか法隆寺とかのプラモデルと一緒でプラモデルの始まりやといっていると、見知らぬ若い女性にクスクスッと笑われてしまいました。

■法華寺

 ここの十一面観音もはじめてみた気がします。大昔見たかも? なんだか妖艶という感じで、河内長野市の観心寺の如意輪観音と感じ、雰囲気が似ておりおりました(眼鏡をかけないと暗くてか遠くてか、全く見えませんでしたが・・・)。

 今回はお庭、宝物館など全てを見ました。いつもは本堂だけですが、良かったです。ちなみに犬のお守りは売り切れでした。残念。

(レポート:noyesidoさん)







BACKNEXT
HOME