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第61回 「坂本散策と西教寺雛御膳(精進料理)」散策会(08/03/02)コース:西教寺(雛御膳)〜旧竹林院〜滋賀院門跡〜盛安寺参加者:青丹吉さん(幹事)、noyesidoさん、あいすさん、ねねさん、hiroさん、青丹吉さんの知人 ■坂本散策と西教寺雛御膳(精進料理) ■西教寺 大きな本堂の本尊は阿弥陀如来です。奥の方に小さな雛人形がたくさん並べられていました。客殿は狩野派の襖絵で有名ですが、猿が来るので障子を閉めてあり、一間ずつ開けながら見ました。 書院では雛人形展が開催されており、何らかの理由で奉納された雛人形がずらりと並べられています。女性の方が時代や地方による違いを詳しく説明して下さいました。昔の女の子は雛人形を年々揃えながら「ままごと」で行儀作法を覚えて、十代で何でもできるようになり結婚したとのこと。 食堂(しょくどう)では「雛御膳」という精進料理をいただきました。こちらはままごとではなくほどほどの量でした。 ■旧竹林院 盆梅展の最終日で、部屋の中に八十鉢ぐらいの盆梅が展示され、入った時は充満した香りを感じました。庭園には茅葺きの茶室などがありました。主人の両側に客が並ぶ「天の川席」という珍しいものだそうです。 ■滋賀院門跡 受付の男性が由来や襖絵などを詳しく説明して下さいました。江戸時代までは代々法親王の居所であったそうです。「不滅の法灯」がここにもあります。「どうぞ自分で開けて撮って下さい」ということで、みんな写真を撮りましたが鼻息で消してしまったらどうなるのでしょうか。 書院の襖絵の松が龍に見えるそうですが、犬か羊にしか見えません。内仏殿の本尊は薬師如来、猿が障子を破ってお供えのミカンを盗るので、障子をプラスチックにしたとのことです。薄皮をむいて食べる贅沢な猿だそうですが、本当に猿だったのか? 庭園に面した宸殿には壁一面の大きな釈迦涅槃図が掛けられていました。種々の虫や動物や鳥も描かれ、蟹や鈴虫までいます。 ■盛安寺 井上靖の「星と祭」に多数出てくる、近江の十一面観音の一つがここです。拝観期間ではないのですが、収蔵庫を開けておいてもらえました。南面せず東向きに琵琶湖を見守っています。 本堂の本尊は阿弥陀如来で、先日も見たような地獄図が吊ってあります。客殿の奥の「上段の間」には鎧が座っていました。鼓楼二階に「明智陣太鼓」が吊され、ゴルフクラブで敲けるようになっています。穴太積みの立派な石垣が見られます。 ●最後は茶話会となり話が弾みました。大人数も賑やかでいいですが、全員で1つの話ができるので少人数もいいものです。 (レポート:青丹吉さん) ■坂本散策と西教寺雛御膳(精進料理) 当日は天気に恵まれ、琵琶湖の景色を楽しみながらの、の〜んびりとした散策でした。印象深かったところなど簡単に報告させて頂きます。 ■西教寺 3/3は人形供養法要とあって、本堂脇には法要に寄せられた雛人形がびっしり。年代を感じるものが多く近寄るのが怖いくらいでした。 選び残され供養されたものが、雛人形展として飾られていました。説明してくださる方がいて、時代によっての特徴の違いや昔の方の雛人形の扱い方などが参考になりました。「しゃちほこ」を施されたものもありました。 雛御膳は彩り・形一つ一つにこだわりがあり、見た目も美味しく、楽しみながらいただきました。 総門〜勅使門にかけて左右に桜が植えられています。桜や紅葉の頃にも訪れてみたいです。 ■旧竹林院 盆梅展が行われており、盆栽の域を超えた大きな梅が何点もあり、驚きました。庭園内も見所が満載で散策するだけで癒されます。梅の香りと美しい庭園が楽しめました。 ■滋賀院 猿対策として、格子に鍵をつけプラスチックの障子にしたとのこと。昨年は3回も猿の被害に合ったそうで、その時に本堂のみかんを皮をめくって食べていた猿がいたそうです。賢いものです。 二階の書院の襖絵は“龍”に見えるとの事でしたが・・・賛否両論でした。 玄関入った所にある書が見事でした。たしか教えの内容は“我忘れて世のため人の為に尽くすことが大切”という事だったと思います。素晴らしい見事な筆はこびでした。 ■盛安寺 木造十二観音立像は拝観日ではなかったのですが、ご配慮いただき拝むことが出来ました。穏やかで顔立ちの優しい観音様でした。 散策後に皆さんとお茶をご一緒させていただきましたが、皆さんの会話に出てくる寺院の名前が私にはさっぱりわからない・・・。いつか会話に参加できるようになりたいと、ただ、ただ皆さんの教養の深さに感心していた時間でした。 桜・紅葉の季節にも訪れたい散策コースでした。また機会があれば参加させて頂きたいです。 (レポート:ねねさん) ■坂本散策と西教寺雛御膳(精進料理) 当日はお日柄もよく、散策にはもってこいではなかったかと思いました。 西教寺ではお雛様の年代、身分、地方、によって、様々な種があることを説明していただき、勉強になりました。名古屋のお雛様の金の鯱の館には少し引きましたが(笑) メインの雛御膳は全体があっさりしていて美味しく、且つ可愛い御膳でした。ご馳走様でした。 旧竹林院では盆梅展(部屋中、梅の香りでした。)とお庭を、滋賀院門跡ではお庭と寺内(展示物)を、盛安寺では寺内と明智太鼓、十一面観音をそれぞれ説明を受けたり、見学したりしました。ゆったりとした一日でした。 (レポート:noyesidoさん) ■関連リンク 西教寺 |
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