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第59回 「京の冬の旅・非公開文化財特別公開」散策会(08/02/09)コース:六波羅蜜寺〜六道珍皇寺〜知恩院三門〜相国寺瑞春院〜相国寺法堂・開山堂〜立本寺〜懇親会参加者:青丹吉さん(幹事)、あいすさん、みかんさん、hiroさん、ながさん、ほえさん、奥さん、ねねさん、さるさん、大和人さん、さきっぺさん、noyesidoさん、鶏山伏さん、juneさん、(懇親会のみ)ぽこさん、shojiさん、わくぼんさん ■京都非公開文化財特別公開 ・六波羅蜜寺 奥の宝物館の見事な彫像の数々が印象的でした。仏像も多いですが、平清盛・運慶など人物像もリアルでした。閻魔大王の前の「奪衣婆」の役割も詳しく解説していただきました。 ・六道珍皇寺 以前来たときは誰もいませんでしたが、数十人の団体がぞろぞろ入って行き、門が通れないような状況でした。4か所ぐらいでこってりと説明していただきました。大きな地獄図で「絵解き」をして貰い、また奪衣婆の話を聞きました。小野篁の井戸は室内から見るだけです。鐘楼の外から綱を引っ張って鐘を撞けます。 ・知恩院三門 90度を超える傾斜、と思ったら裏から見ていたのですが、とにかく急な階段を上がると、広大な空間です。大きな釈迦像や弟子像がずらりと並びます。「白木の棺」は何を入れるんだったか忘れました。京都市街の雪景色も申し訳ないですが今日しか見られません。勢至堂・経蔵は時間の都合で省略しました。 ・相国寺瑞春院 水上勉氏の「雁の寺」の舞台です。モデルの襖絵は実は孔雀で、後年訪れた氏は恥ずかしかったそうです。 ・相国寺法堂・開山堂 皆さん手をたたいていましたが「鳴き龍」は鳴きましたか? ・立本寺 恥ずかしながら初めて聞くお寺ですが、「幽霊子育飴」で育てられた子供が長じて日審上人となってこの寺におられたそうです。広間にストーブがあり束の間暖がとれました。 ・懇親会 京都駅前で豆腐づくしのお店でした。色々話をしましたが、隣に座った方が先週同じマラソン大会で42キロを走った人だとわかりびっくりです。 (レポート:青丹吉さん) ■京都非公開文化財特別公開 雪の中の散策会になりましたが、お寺のガイドの方もおっしゃっていたとおり、今年初めての雪景色で、寒かったですけどやはりラッキーだったと思います! 1年の内何日かしかない日に当たったので。行った所はどこも良かったのですが、私の好きだったところをいくつか記します。 ・六波羅蜜寺 宝物館は充実していました。有名な空也上人の”南無阿弥陀仏”と唱えている像は、リアルでこれをイメージして、像を作った当時の人の想像力はすごいなと思いました。その基になった?、掛け軸も展示されていて、それは二本の針金? が口から出ていて3体ずつのっておられました。ガイドの人は、像にするとき2本は技術的に難しかったのかな〜ともおっしゃっていました。私的には1本に6体乗っている方がしっくりくるかなと思いました。 ・立本寺 日蓮宗のお寺は初めて行きました。本堂の中の本尊が法灯で”南無妙法蓮華経”となっていました。ガイドの方の話を聞くと、日蓮宗では本尊は法灯となっているそうです。ここの雪景色のお庭がよかったです。 ・六波羅蜜寺から六道珍皇寺へ行く途中で”子育て幽霊飴”のお店に 青丹吉さんが寄ってくださり、そこで買った飴をみんなにおすそ分けしていただきました。幽霊が飴で赤ちゃんを育てていたといういわれのある飴らしいのですが、麦芽糖あめを氷砂糖のように割ってあり、甘すぎず素朴な感じでとてもおいしかったです。立本寺にもいわれのある掛け軸があり、飴も売っていました。 (レポート:みかんさん) ■京都非公開文化財特別公開 ・六波羅蜜寺 やっぱり空也上人像。改めて実物の凄さを感じました。「一瞬」を永遠にも感じさせてしまう、慶派の仏像大好きです(全く詳しい訳ではないですが…)。でも重文で、国宝ではないんですね。 ・六道珍皇寺 ガイドさんの話を聞きながら、小野篁のことが気になりました。どういう目的で、地獄とこの世を行き来していたのか? 果たして彼は何者? 人間のようで人間でなかったとか? ま、そこが伝説なんですかね。 ・知恩院:三門 巨大さに圧倒されました。かつ壮麗で、さすが国宝。受付で誘導する人の口調が、他になく厳しかったです。 ・相国寺:瑞春院・法堂・開山堂 瑞春院の話はふ〜んという感じで右から左へ抜けてしまいました(この頃から頭がぼーっとしてきて、ほとんど聞いていませんでした。 ガイドさんすいません)。水琴窟の音を初めて聞いて嬉しかったです。法堂の白壁はかっこいい、が、中は寒すぎた。開山堂の庭も雪景色で素敵でした。 お寺の庭を見るといつも「この部屋と庭が自分の家で、ずっと見ていられたらな〜」と、現実離れしたことを妄想していまいます。 ・立本寺 ガイドさんが話が上手だな〜と思いつつ、内容はほぼ覚えてません(笑) ここもお庭が美しかったです。 ここまで雪が降るとは予想せず、靴選びを失敗。二度もこけちゃいました(しかも派手に!)。周りの皆さんが助けて下さって、ありがたいやら恥ずかしいやら。本当にありがとうございました。初めての参加でおっかなびっくりだったんですが、皆さん本当にいい方ばかりで、楽しかったです。 (レポート:ほえさん) ■京都非公開文化財特別公開 当日は予想以上の大雪となり、数CMの積雪を記録する状況でした。小生は所用の為、知恩院三門から合流させて頂きました。知恩院は何度も前を通っていますが、一部とはいえ中に入ったのは初めてでしたので、機会をつくって、経蔵などにも行ってみたいと思える立派な伽藍でした。 大雪の中、京都市営地下鉄東西線の東山駅まで歩き、烏丸御池駅で地下鉄烏丸線に乗り換えて、今出川駅まで移動。相国寺塔頭の瑞春院に入ります。ここは円山派の上田萬秋の「雁の絵」、今尾景年の「孔雀の絵」の襖絵と表千家流の茶室「久昌庵」で知られており、興味深く拝観しました。残念ながら、茶室の中を拝見させて頂けなかったのは残念でしたが、雪景色の中の庭園は滅多に見ることの出来ないものであり、印象に残りました。 瑞春院を辞去後、相国寺の開山堂と法堂を拝観。大変規模の大きいところで、狩野光信作の法堂の天井図は見応えがありました。相国寺そのものも小生は初拝観でした。 降りしきる雪の中、烏丸今出川のバス停から203系統の京都市営バスで上七軒まで移動。このバスが超満員状態で、大変でありました。上七軒より徒歩数分の所にある、立本寺がこの日最後の拝観。ここも小生は初拝観でした。本堂の「十六羅漢図」が印象深いものがあり、また庭園も趣がありました。 降りしきる雪の中、JR山陰本線の円町駅まで歩き、ダイヤの乱れの影響で定刻15分遅れの17時半頃、京都駅到着。有志で夜宴となりました。 小生はこのML企画に参加させて頂きましたのは、昨年6月以来2度目でしたが、夜宴に参加したことで様々な方々と交流出来、楽しかったです。ハンドルネームで会話しあうというのもなかなかオツなものだと思わされました。 (レポート:鶏山伏さん) ■京都非公開文化財特別公開 当日は、京都でも珍しいといわれるほどの大雪に見舞われ、予定通りに廻るのは難しいかと危惧しておりましたが、最終予定地の立本寺まで無事に拝観することが出来て幸いでした。以下に印象深かったところなど簡単にご報告させて頂きます。 【六波羅蜜寺】 なんといってもここは歴史の教科書で見たままの「空也上人像」が印象深かったです。「南無阿弥陀仏」の六音を六体の阿弥陀仏で視覚化するという発想は現代アート以上に斬新でした。 【知恩院三門】 「門」という概念を大きく覆される壮大な建造物です。昔読んだ羅生門の話を思い出し、こういう「門」なら鬼も棲めるだろうと思いました。狭く急な階段なので昇降は要注意ですが、三門からの雪景色は絶景でした。ちなみにかなり足が冷えますのでこれから行かれる方は、是非、靴下は2枚お履きになることをお勧め致します。 【相国寺瑞春院】 作家・水上勉氏が少年の頃に修行をしたという同院は、水上氏の『雁の寺』の舞台だそうなのですが、水上氏が「雁」の絵だと記憶していた襖絵は実は孔雀の絵で、『雁の寺』を出版後に同院を訪れた水上氏はご自分の記憶違いに思わず絶句されたそうです。ベストセラーになった書籍の意外な秘話を、実際の孔雀絵の襖絵を前に興味深く聞かせていただきました。 またこちらには「水琴窟」があり、案内の方にお尋ねしたところ、聴かせて頂くことができました。初体験の水琴窟の音色は、ちょっと不思議な別世界の音色でした。 【相国寺】 法堂に入ってまず天井の「蟠龍図」の迫力に圧倒されました。写真で見るのとは大違いで、予想よりもかなり大きな絵でした。この龍は「八方睨み」ということで、実際どの角度から見ても龍と目が合う・・どころか、どこから見ても龍のアタマがこっちを向いているように感じられます。天井にやや椀状の丸みを持たせているからだとか。 この蟠龍図は「鳴き龍」としても有名だそうで、法堂内のある特定の場所で手をたたくと、その反響が龍の鳴き声に聞こえるそうです(ちなみに違う場所でたたいても鳴かないとの事)。その場所から手をたたいてみましたが・・・残念ながら私には、鳴き声はよくわかりませんでした・・・。たしかにそこで手をたたくと反響具合が他とは違うなとおもいましたが。 夕方からは、わくぼんさん、Shojiさん、ぽこさんの3名も合流されて、にぎやかな懇親会となりました。寒い中でしたが、なかなか見れない風情のある雪の京都を散策出来て貴重な経験でした。 (レポート:あいすさん) ■京都非公開文化財特別公開 今回のオフで印象に残ったのは…、 1.雪景色の京都 実際にあれだけの雪が降る京都の町を歩くのは初めてで、すごく新鮮に感じました。古都は雪が似合う、そう思います。 2.六波羅蜜寺 ここの「空也上人像」と「平清盛像」、あの教科書に必ず載っている像と出会えたのがいい思い出になりました。生徒たちにちょっと自慢できるかな? この体験を授業で話して、生徒たちが興味を持ってくれるとうれしいな。ただ、教科書の記述にある清盛と出家した後の清盛とのギャップが…。 3.六道珍皇寺 小野篁にゆかりのある場所ということで、すこしでも字がうまくなりますようにと願いました。 4.知恩院山門 以前公開されたときに登らずに帰ってきたので、今回は見られてうれしかったですね。石川五右衛門の気分で絶景かな〜と叫んでみたくなりました。雪景色の京都の町は、それはもう絶景でしたよ。相国寺、立本寺ともに雪景色の庭園が印象に残っています。 (レポート:大和人さん) ■京都非公開文化財特別公開 朝、集合場所の京阪五条駅に向かう途中からちらほら小雪が舞い始めていましたが、最初のお寺である六波羅蜜寺に到着した時にはぼんぼん降り始め、あっと言う間に京都市内が白い風景に変わっていました。 個人的には知恩院の三門と内部が良かったです。400年前から色を塗り替えていないのに、とても鮮やかな色彩で。雪降る、幻想的な京都の風景は、なかなか印象的でした。各お寺ではボランティアガイドの方の説明があったので、分かりやすかったです。途中で離脱させていただきましたが、楽しく過ごせました。 (レポート:ながさん) ■京都非公開文化財特別公開 昨日は雪の中での散策でしたが、京都の雪景色や雪景色の名勝が見られてラッキーでした。また、皆さんの見るポイントや史跡に関して色々と教えていただき、一人で散策する時とは違った良さも教えていただけました。 どの寺院も説明の方の話が分かりやすく、逸話や昔話になったものを見ることができ、先人の想いや教えを知ることができました。個人的には龍の天井画が好きなので相国寺の“鳴き龍”と知恩院三門の天井画は感動しました。 (レポート:ねねさん) ■京都非公開文化財特別公開 私は所用で昼過ぎ(知恩院)までということでしたが、六波羅蜜寺では教科書で有名な空也上人像及び平清盛像に・・・六波羅珍皇寺では地獄絵図と特別朱印3枚組みに・・・知恩院では三門内部にそれぞれ心を奪われました。 何度も訪れたお寺ばかりでしたが(珍皇寺の文化財以外は初めて見るもの)、また違った視点(新鮮な目)で見れましたので、楽しい半日を過ごすことが出来ました。 (レポート:noyesidoさん) |
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