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第56回 「秋の北鎌倉 円覚寺・建長寺宝物風入拝観」散策会(07/11/03)

 コース:円覚寺〜鎌倉五山(昼食)〜建長寺

 参加者:美山さん(幹事)、ぐりぐりさん、ゆきみどさん、すずなさん、みた八さん、えるすさん、たかさん、natsuさん、3:16さん、けんさん

 イラスト:ぐりぐりさん 宝物風入
■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 JR横須賀線 北鎌倉駅より歩いて1分の円覚寺より散策会スタートです。総門周りにもみじ発見。紅葉したらさぞ美しかろうと思いつつ中へ。高く伸びた大木に囲まれ清々しい気分で大方丈を目指しました。

 宝物風入は拝観料500円。正続院の「国宝 舎利殿」も見ることが出来ます。建長寺でもそうでしたが、重要文化財も多く、それらが信じられない位間近で見ることが出来るので、書や絵画を勉強されている方には本当におススメです。

 円覚寺では「五百羅漢図」(三十三幅・ 張 思恭 筆)や牧渓の「水月観音像」「岸樹遊猿図」応挙の虎図、雪舟、英一蝶といった絵画が見られました。他にも沢山有りましたが、地獄図も印象的。書跡も多く、夢窓国師や北条時宗といった方々の物が有りました。私は詳しくないのでサーっと見てしまいましたが、松平不昧公の巨大な「慎独」という書は迫力がありました。「国宝 舎利殿」の所では、お坊様の丁寧な解説有。見所が大変分かりやすかったです。

 昼食場所の「鎌倉五山」は建長寺へ行く途中にあるお店です。胡麻油の風味がこっくり利いたけんちん汁にあっさり味の炊き込みご飯、菜の花のおひたし、少し紫蘇の香りのあるお沢庵の紫陽花セットを頂きました。食べ終わった時にトータルするとちょうどいい味でした。食後感も軽かったです。

 建長寺の宝物は書より絵画の方が多かったように感じました。もちろん、法衣や硯、払子、陶磁器等の工芸品もあります。お香の良い香りの漂う中、ゆっくり鑑賞することが出来ました。

 途中、無料のお茶席が設けられていてビックリ。お庭を窓越しに眺めつつ、お茶を出して下さるお坊様方の背筋の伸びたお姿を拝見しつつ、お抹茶とお菓子を頂き感動。ほっと一息ついて第二会場へ。

 こちらで私が一番見ごたえあった物は、三十二幅の「三十三観音図」(賢江祥啓 筆・重文)。水墨画の観音図だったのですが、本当に本当に美しかったです! そして、やはり近くに寄る事が出来たので、細部までじっくり鑑賞することが出来ました。

 伝顔輝筆の「十六羅漢図」(十六幅)も怪異・迫力で良かったです。伊藤若冲や曽我蕭白が好きな方はたぶん好きだと思います。他にも本当に沢山の素晴らしい品々が展示されていました。そして何より、美術館や博物館で見るよりも、全ての物が生き生きとして見えました。

 やっぱりお寺で日本美術に触れるのは良いものです。しみじみ実感。もっとちゃんと勉強して来年また来よう、と思いました。今年は11月5日までやっているようです。

 解散後、希望者で茶話会。さらに鎌倉方面に歩いて、欧林洞というケーキ屋さんに行きました。一日を通して、北北鎌倉のnatsuさんには、地元民ならではのアドバイスを数々頂き、 幹事としては大助かり。本当に有難うございました! そして皆様、色々とご協力頂き有難うございました。

 最後は小町通りを歩いて鎌倉駅まで移動。充実した良い「文化の日」、となりました。

(レポート:美山さん)



■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 北鎌倉は11月とはいえ紅葉にはまだ早く、山は青々としていました。そして今回の目玉である「円覚寺、建長寺の宝物風入」の他にスタンプラリーや匠市なども行われており、観光客でごった返していました。

 まずは円覚寺。会場は手の届く場所に隙間なく、びっしりと書や掛け軸などが展示されていてまさに「風入」。ところどころに座っているお坊さんたちも半結跏趺坐に警策棒と、やはり博物館展示とは全く違い、「お寺の一大行事」に参加させていただいている感じで宝物がとても身近に感じられました。

 次に「国宝・舎利殿」。前回行った時は、まだ木肌も赤々として若々しい感じでしたが、今回は痩せていても筋肉質の壮年僧のような風格でした。後ろの、まるでのしかかってくるようなダイナミックな山肌。ミルフィーユのように整然と、清潔で緻密で美しい柿葺き。そして内部の装飾的な仏舎利のお厨子。凛として清潔で美しいコントラストに鎌倉武士の心意気を感じました。是非写真を撮りたかったのですが、ここは撮影禁止です。

 後で読んだのですが、このお寺は文永・弘安の役の戦没者の菩提を弔うためもあって創建されたというだけあって、元寇で戦死した日本の武士と元軍が、分け隔てなく供養されているそうです。

 次に140段の石段を登り弁天堂へ。日頃の運動不足が祟って疲れてしまい、参拝もそこそこに弁天堂茶屋へ。さすが高台にあるだけあって、美しい山の眺めでした。前方下には東慶寺の甍、落ち葉焚きでもしていたのか白い煙がたなびいて、安倍川もちを食べながら軽くタイムスリップできました。

 下山してお昼は元祖けんちん汁。当然肉は使っていませんが、胡麻油を上手に使ってあって思っていた以上に美味しく、ボリュームがありました。

 そして今度は建長寺へ。やはり円覚寺と同じように様々な宝物が色々な場所に飾られていて賑やかです。違う点は肉桂のような甘い香りの御香が強く漂っていた事でしょうか。

 宝物の後ろの幕がほんの少し開いていて、香炉が置かれていたので覗いてみると、暗いなか、そのお堂の本来の主らしき仏像が鎮座していました。まるで大晦日の台所に迷いこんだお父さんのようです。大変ですねえと、なんだか楽しい気分で手を合わせてきました。

 ルートに従い庭園のそばに行くと無料のお茶席がありました。キビキビとした動きのお坊さんにお茶とお菓子をいただき、ゆっくりと夢窓疎石作の庭を眺めることができました。開放感のある緑の芝生と池の庭なのですが、切り倒された巨木の切り株の上に小さな石塔が乗っていて趣があります。

 今回はあまりにも沢山のお宝が展示されていて、ちょっと浮き足だってしまいました。また静かな時期にゆっくりご本尊や庭園を眺めてみたいと思います。蛇足として、どちらのお寺でも目録をいただいたのですが、どちらも写真なし表紙は毛筆(の印刷)とそっくりなのに、円覚寺は「風入宝物目録」、右綴じで内容は縦書き、表紙もいれて16P。建長寺は「寶物風入目録」、左綴じで内容は横書き、表紙もいれて15Pと微妙に違うのが面白かったです。

(レポート:みた八さん)



■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 この度初めて散策会に参加させていただきました。少し緊張しながらの待ち合わせでしたが、皆様と円覚寺・建長寺のお堂や宝物を拝観させていただくなかで徐々にうちとけ、楽しい一日を過ごすことができました。

 鎌倉はよく訪れるものの、宝物風入は初めて拝観しました。広いお座敷の壁という壁に、隙間なく掛物がかけられている様子は壮観でした。特に円覚寺の展示は密度が高く、上に掛軸・下に香炉・床に袈裟、部屋に飾りきれない分は廊下にまでと、本当にお宝尽くしのぜいたくな会場。見応えあります。どれもこれも重要文化財級の品々なのに、ガラスケースもなく目の前に下がっているのも驚きました。ガラスの反射を気にせずに、好きなだけ近くで見られるのがうれしいです。

 どちらのお寺でも、お坊さまが総出で拝観者の対応をしておられる姿が珍しいものでした。若い僧侶からご老師まで、チケットもぎ、順路案内、荷物預かり、座禅で監視員、お抹茶の接待、書籍販売などなど活躍しています。まるでお寺の文化祭のようで、興味深かったです。

 それで円覚寺の会場内の様子を記憶スケッチしてみました。文章では先に皆様が詳しく書いてくださっているので、拙画で説明を試みてみました。 記憶が頼りなので実際と異なるところも多々あるかと思いますが、よかったらご覧下さい。

(レポート:ぐりぐりさん)



■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 お寺でまったりとするのが好きな私ですが、今回は円覚寺、建長寺、どちらも鎌倉では広い敷地面積を持つお寺なので、歩いたな-というのが感想です。しかしながら、お天気に恵まれ、青空とお寺が素敵な秋の空間をかもし出し、皆さんと楽しい時間を過ごす事ができました。

 建長寺の雲水さん達の臨時の茶店は、今思えばメンズカフェのようなもので、なかなか体験できません!! 鎌倉五山のあじさい膳(炊き込みご飯、野菜うどん、菜の花の和え物)は、みた八さんのコメントにもありましたが、うどんにはいっているごま油がさっぱりしていて美味しかったです。。そして、ボリュームがあるのが嬉しい。

 最後の茶話会でも、あっという間に日が暮れてしまいましたが、楽しいおしゃべりをさせて頂きました。根っこの部分で、趣味が似ている方達とお話できるのは大変楽しいです。

(レポート:natsuさん)



■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 お天気も良く、散策にはちょうど良い日でした。円覚寺・建長寺とも、とても広く開放感のある境内で、緑も多くとても気持が良かったです。

 お昼のけんちん汁を楽しみにしていたのですが、その前にお腹がすいてしまい、円覚寺洪鐘の横にある弁天堂茶屋さんで「柚子寒天」をいただいてしまいました。北鎌倉を一望できる景色のよい場所で、お味もとてもおいしかったです。

 帰路、鎌倉駅近くの豊島屋本店で「はとカーボールペン」を購入しました。ボールペンのノック部分のパトカーならぬ「はとカー」がついています。取り外してチョロQのように走らせることができます。かなり気に入りました。

(レポート:ゆきみどさん)



■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 北鎌倉散策はみなさんの日頃のおこないが良いおかげで、大変良いお天気に恵まれ、景色を堪能しながら、円覚寺・建長寺を見学させていただきました。

 私は宝物風入の拝観が今回初めてで、国宝・重文クラスの作品がガラスごしではなく、かなりの至近距離で拝見出来る事に、大変ビックリしました。円覚寺では美術館でいう学芸員役をお坊さん達が座禅をして、お客さんの対応している姿がとても印象に残りました。美術館・博物館では味わえない、作品の本来、飾られる姿をみたような気がしました。建長寺では拝観途中に抹茶のサービスもあり、とても嬉しかったです。

 お昼の鎌倉五山で、けんちんうどんをいただきましたが、お醤油と胡麻油の良い香りに心とお腹が満たされました。後、茶話会でみなさんと色々お話もでき、素敵な一日になりました。

(レポート:すずなさん)



■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 禅宗建築の簡素で濃厚な造りと大量の寺宝には思わず感動しました。特に羅漢図や三十三観音・十六善神図・釈迦三尊・十王図は密教系の仏画に比べて派手さがない分、静寂さを感じさせました。さすが禅宗の仏画ですね。

 知的な一日を過ごすことができました。

(レポート:けんさん)



■円覚寺・建長寺宝物風入拝観

 今までお寺を拝観した事は何度もあるのですが、お寺の”宝物”を拝見するのは多分初めて。普段、会社と家の往復で、会社ではPCをずっと眺める事務仕事が毎日のせいか、臨済宗の寺の綺麗なお庭、木造の建物、墨で描かれた多くの掛け軸はなんだかとても心がホッとしました。

(レポート:えるすさん)







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