|
第53回 「インドのウサギを味わう会」散策会(07/06/30)コース:三光院(精進料理)参加者:高橋政靭さん(幹事)、アベールさん(幹事)、レコさん、yukoyさん、水無月さん、いなこさん、ルシさん、natsuさん ■三光院精進料理 東京都下武蔵小金井駅に11時30分に集合して歩くこと10分。住宅地のなかに三光院がありました。境内は広くなく、本堂で参拝を済ませ、外見が元幼稚園のような建物に入りました。なかには小さな仏像等のほかに、三光院の紹介記事や料理の記事等が飾られてありました。 私達8名のほかに、2人で来られた5組の人々10名を加えて18名が同じ部屋で、12時から精進料理の開始です。 まず納豆入りのモナカ、お抹茶で始まり、色々な料理が運ばれ、最後はすすり茶で締めくくりです。一品づつ薀蓄のある解説を聞いてから、料理を味わいました(途中は薀蓄のある解説がなく、説明のみでしたが)。 料理のなかでは、インドのウサギが美味しかったです。後からトーフに砂糖を少々加えただけとの解説がありましたが、チーズケーキを思わせるような舌触りが良かったです。 最後に精進料理の基本は水と単味であり、ダシは使用していないとの解説に感心しました(蛇足ですが、小金井の水道の水は美味しいそうです)。あとは、ただひたすら素材を活かすことだそうです。 約2時間が過ぎて、インドのウサギを味わう会は終了し、三光院にて解散しました。 (レポート:高橋政靭さん) ■三光院精進料理 東京・小金井にある三光院という尼寺での、竹之御所流精進料理。一品、一品出される料理は、器にきれいに盛られ、まず目で楽しめます。次に、ほんのりとした香り。例えば、粟麩のおでんの、ゆずのほのかな香り。 食感がまた良いのです。大和芋の海苔巻は、ねっとりとしているのに、粘っこくない。ぷりっとした粟麩。こんにゃくの天ぷらの、薄切りでも歯ごたえは残した、なんともいえない食感。 どれも素材を活かした淡い味で、説明によると、ダシやみりんは使わず、水から煮るのが基本とのこと。南瓜の煮物は、まさにそのものの味なのだと感じました。 最後にすすり茶(緑茶)が出たのですが、茶碗の中のお茶っ葉も頂けますと言われ、恐る恐る食べてみたら、苦味がなく、野菜のおひたしといっても通用するような味でした。 (レポート:yukoyさん) ■三光院精進料理 武蔵小金井駅に集合して、徒歩8分程度の住宅街にあるお寺三光院に着きました。精進料理は本堂の裏手にある北庭の十月堂で頂きました。 精進料理の内容は、まず最初に私達が到着するのを見計らって餡を詰めたという寺の紋入りの最中とお抹茶、お煮しめ、煮梅(梅を全部食べ終わると器のなかから開いた梅花が見えました)、インドのうさぎ(豆腐の料理に紫陽花の花をあしらってありました)、なすの田楽、一口吸い物(小さな器に星型が浮いてとてもかわいらしく)、粟麩のおでん(麩の上に山椒とほうれん草の白味噌だれが美味しい)、にゃく天(こんにゃくのてんぷら)、新生姜のご飯、香の物、ほうじ茶、最後にすすり茶でした。 三光院の精進料理は竹之御所風尼寺料理といわれ、元フランス料理家の西井香春さんの凛としたお声で、一品ずつのお料理について説明がありました。 ここのお料理の基本は、食べ終えた時すがすがしさが感じる味わいとのこと。本当にその通りでした。一品一品が感動でしたが、一番はやはりインドのうさぎでした。見た目も、味も。他では、すすり茶。玉露でお茶のふたを少しずらしてすすりながら飲みます。茶葉も頂けるというので全部頂きました。美味しくてもう一杯お変わりがしたいくらいでした 食後、お庭に星野香栄禅尼さんが彫り上げた石仏を観ながら散会しました。 (レポート:アベ−ルさん) ■三光院精進料理 曇り空の6月29日(土)、三光院は私的にはとても素敵なお寺でした。どこがと言われると、ほんと住宅街の中にそこだけ緑豊かな小さな古い木造のお寺。門前から眺めるお寺の風情はどこか懐かしい、写真。のような感じでしたが、これがまたなんとも言えず落ち着いた趣なのです。もしベンチでもあればそこで読書でもして時間を過ごしたい場所でした。また、青々とした緑の中に現住職が彫ったと言われるかわいらしい小さな石仏が建立しており、私達を出迎えてくれます。 詳しい精進料理の内容は、先に他のメンバーからご報告が行っておりますが、私が美味&面白いなと感じたのは、コンニャクの天ぷらでした。料理長の西井氏(過去にフランス料理を習得したという女性です)からの説明によると、2代目星野香栄禅尼が世俗の味を取り入れた料理をお客様にお出ししたいとの事で発案し、初代米田租栄禅尼からOKをもらった一品。こりこりとした感触はイカを彷彿させ、味付けは辛子醤油がコンニャクの衣についてます。 今回私は初めての参加でしたが、同じような事に興味がある方達が集まったせいか、お話しやすくとても楽しく、あっという間の時間でした(ちなみに、夕方にはもうお腹がすいていたのは、私だけでしょうか?) (レポート:natsuさん) ■三光院精進料理 初めてのイベント参加で少し緊張していましたが、みなさん馴染みやすい方々ばかりでたくさんお話できて楽しかったです。 どれも美味しくて順番を付けるのは非常に難しいのですが、中央に山葵を置いた山芋を海苔で巻いたもの、牛蒡、蒟蒻の天ぷら、もちろんインドのウサギのとろりとした食感、喉越しのよさも忘れられません。最後に出たすすり茶のお味は、初めて本物のお茶を飲んだぞ! という感じでした。お代わりが欲しかったです。 お料理もすばらしかったのですが、お庭にある石仏がすばらしかったです。どなたも穏やかなお顔で、何気なくそこここにいらっしゃる。天然自在ありのままに存在するというのは、簡単なようで難しい。パンフレットに、2代目のご住職・星野香栄禅尼が彫られたと書かれてありましたが、お人柄がそのまま現れているのでしょうね。 (レポート:いなこさん) ■三光院精進料理 料理は、どれも淡泊ながらも奥深いお味。最後のすすり茶では、お茶の葉を全部いただきましたが、とてもまろやかで美味でした。 西井さんの凛々しい語り口、背筋がピンと伸びる思いで聞き入りました。 (レポート:水無月さん) ■三光院精進料理 私のベスト3+1は、牛蒡の胡麻和え、にゃく天、大和芋の海苔巻き、そしてすすり茶です。最後の講釈を最初に聞いておけば、素材の味を反芻しながら食べられたのになぁ・・と少し残念。精進料理は奥が深そうですね、これから探求したいと思います。 (レポート:レコさん) ■関連リンク 三光院 |
|