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第44回 「薬師寺東京別院『秋の宝物特別公開』」散策会(06/10/22)

 コース:薬師寺東京別院『秋の宝物特別公開』

 参加者:わくぼんさん(幹事)、喜々丸さん、摩さん、みた八さん、Yumikoさん

■薬師寺東京別院『秋の宝物特別公開』

 そもそも薬師寺に東京別院があったことも初耳だったので、ネットで検索してみると、場所は高級住宅地の浜田山。しかも香道の家元の旧宅ということで、建物だけでも楽しみだわいと、わくわくして向かいました。

 予想と違い、外見は普通の会館でしたが、内側はパーティーもできそうなモダンな石舞台の庭園と、トイレまで敷き詰められた絨毯、いかにも旧家といった座敷と居心地抜群。その座敷の床の間には無防備に室町時代の弁財天十五童子像他がかかっています。

 最初に本尊である薬師如来の前で、法話。本尊の横には今回の目玉である重文の吉祥天像が安置されているので、チラチラ見ていると。「ここは博物館ではなく祈りの場です、展示品を見る目で見てはいけません」と軽いジャブ。

 ここでそっと胸にかけていたマリヤ様のペンダントを隠す私(爆)

 「博物館ではないのでガラスはないけれど、直接触ってはいけません」「仏様と、法と、伝えてくれた人に対して三度頭をさげること」「必ず跪いて拝観すること」などのムチの後、自分を返り見る為にお札を買うと良いこと、三千仏供養(十万円)の説明、過去の企画のパンフレットどれでも3部で千円などと、スムーズにジャパネットに移行していきお話は終了。

 次に上の座敷に上がり、遠州流のお抹茶をいただきました。添えられたお菓子(落雁)の白は「薬師寺」の文字、ピンクには薬師寺東塔の水煙の柄。これは拝観料の500円に含まれています。こちらでは茶道だけでも遠州流、表千家、裏千家とお教室が開かれているせいか、綺麗なお着物のお嬢さんたちが煎れてくれたお茶はとても美味しく、リラックスできました。

 そのまま隣室で残りのお軸などを拝観したのですが、部屋は三つで、説明してくださるお坊さんが一人なので、後を追ってうろうろと右往左往で拝観してきました。

 今回は二人の女神〜吉祥天と弁財天特集なので、色鮮やか、細工もとても華やかです。そのなかで平安時代の吉祥天だけは一木造で彩色もなくどっしりした体型で、他の時代との「生き抜くことの大変さ」の差を感じました。

 帰りにロビーでうろうろしていると、先ほどとは別のお坊さんが「法話が始まりますよ」と声をかけてくださって、売店の人に「2階にも案内していらっしゃい」と指示していたので、これはさっきの坊さんより偉い坊さんなのだなと思っていると、しばらくして先ほどの法話ではなかったお薬師様の真言がはじまったので、腹式呼吸の発声に弱い私はたまらずまたフラフラと聞きに行ってしまいました。

 パンフレットでは15時の法話が最後と書いてあったのて゛、臨時の回だったらしく、人がとても少なく気の毒だったのですが、さすが前回よりえらい坊さん。ムチはなく、パンフレットとユーモアを多用し、奈良修学旅行時の薬師寺の坊さんが思い出されました。写経(二千円)の説明でも、指示してすぐに現物を持ってこさせ、包装をするすると解いてしまうやり方に、ジャバネットならぬマーフィー岡田の余裕。(その後、きれいに巻き戻していたので、あれはまた売るのでしょう。さすがです。)

 写経は筆も墨も用意してあるので、午前9時から午後5時までは毎日できるそうです。檀家や組織のないお寺、しかも東京の一等地なので金銭的に厳しいこともあると思いますが、総じて気持ちの良い場所でした。

 先日東京国立博物館で「展示品」としての仏像を堪能してきたばかりだったので、「祈りの場」の中心としての仏像の良さと「祈りの場」としての寺や僧侶の良さがまたしみじみと感じられる企画でした。

(レポート:みた八さん)



■薬師寺東京別院『秋の宝物特別公開』

 午後2時半、JR五反田駅に集合。薬師寺東京別院は徒歩10分くらいの閑静な住宅街にあります。お寺というより、リハウスされた和風高級住宅という感じ。庭は芝生に石舞台。

 3時からお坊さんの法話を聞きました。ちょっとテレビショッピングが入っている話でした。お堂は薬師千体佛で施され(お布施壱体壱拾萬円だそう)、ライトアップされているので、金ぴかに輝いていました。本尊の薬師如来が真ん中におり、向かって左が弁財天、右に吉祥天が2体ずつおりました。

 話が終わるとそれぞれにお参りし、3階に上がってお茶をいただきました。3階の日本間に弁才天の厨子、毘沙門天の軸、茶室には弁財天の軸がかけられて、お坊さんが説明をしていました。

 ご朱印を貰っている人がいたので、便乗して頼んでいると、次の法話の時間になると、先ほどと違うお坊さんの「おんころころ〜」とお経が聞こえたので、次も聞くことにしました。

 このお坊さんのほうが話が上手かったように思えましたが、やはりジャパネットタカダが入ってました。今度は写経をしに行きたいと思います。

 外に出るとかなりの雨が降り出していました。我々は傘無しで歩き、駅近くの喫茶店で2時間余り、自己紹介も兼ねて歓談しました。

(レポート:わくぼんさん)



■薬師寺東京別院『秋の宝物特別公開』

 今回の「仏教の二人の女神〜吉祥天と弁財天〜」の特別公開は明日で終わってしまいますが、吉祥天様も弁才天様もふくよかで優美なお姿でした。目の前に座り見上げてみると、遠くから目の高さで見ていたのとは異なり、とても柔和でやさしい感じがいたしました。

 ご法話は皆様がもう既に書かれておりますが、お一人目の方は所々に入るジャパネット(笑)は確かに気にはなりました・・。ですが、お坊様独特の張りのあるお声が心地好く、自分の中にある玉をまずは磨いてみなさいと言われたのにはちょっとじんと来ました。

 お二人目の方はひょうひょうと話される話は面白く、薬師寺のことなど歴史的なことなど興味深いお話をして下さいました。ジャパネット部分(笑)も他のお話と切り離して話されるのでとても印象がよかったです。仏像やお寺を維持し修復するのには確かに費用がかかるものですから。

(レポート:摩さん)



■薬師寺東京別院『秋の宝物特別公開』

 ドジな私は五反田駅を乗り過ごし、あろうことか有楽町まで行ってしまい、だいぶ皆さんに御迷惑をお掛け、すみませんでした。

 そんな私に電話の向こうで吹き飛ばすような笑い声、にこやかにわくぼんさんがいてくださったのがありがたく何よりでした!

 『秋の宝物特別公開』拝観では、「いただきます〜」っと言ってそうな弁財天十五童子像の説明に笑いのつぼにはまってしまって困ってしまいました。また、皆さんとのコーヒータイムも初めてお会いしたのに(多分私が一番年上)次から次とお話が止みませんでした。こんな機会を作っていただいたわくぼんさんに感謝です。

(レポート:喜々丸さん)



■薬師寺東京別院『秋の宝物特別公開』

 ドキドキしながらの初参加でしたが、とても楽しく過ごせました。みなさま、ありがとうございました。

 わくぽんさんの元気で暖かな雰囲気は、まるで弁天様のようで、感動してしまいました! 今まではどちらかというと修行のような「ストイックな寺行き」をしていたのですが、肩の力を抜いて仏像を観るのも悪くないな〜と思いました。

(レポート:Yumikoさん)







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