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第17回 「出羽三山踏破」散策会(05/07/16〜18)

 コース:出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)
 参加者:ほーりー(幹事)、ピラルクさん

月山 ■羽黒山(1日目)

 朝7時半に山形駅前に着きました。大阪と違って空気がヒンヤリしてるなぁと感じました。狩川駅から羽黒山まで、タクシーに乗る予定だったそうなのですが、ほーりーさんのお知り合いの方が偶然駅にいらして、車に乗せてもらえました。いろいろ耳より情報を教えてくれたり、雪滑り止め用の縄をくれたり、とってもダンディで素敵な方でした。

 山頂の三神合祭殿は豪華でした。が、中に入れなかったのは残念でした。でもここのご朱印は見開き2頁にわたるとても豪華なものでした。そして、2446段の石段を下りました。すれ違う子どもたちが元気にあいさつしてくれるのが嬉しかったです。石段の途中で寄ったお茶屋さんの抹茶&お餅がとてもおいしくて、今だに忘れられません。ここで絶景を見ながらほーりーさんと濃ーい話をしましたが、これもまた忘れられません。

 夜は、羽黒山ふもとの三光院という宿坊に泊まりました。民宿みたいなアットホームな感じで、初めて来た感じがしませんでした。ごはんおいしかったですが、広ーい座敷に宿泊客が4組、ポツン、ポツン、、、と配置されて食事をしていて、とっても妙な空気を感じました。でも、おいしかったです。

■月山〜湯殿山(2日目)

 バスで月山8合目まで行って、そこから登りました。8合目の月山中之宮・御田原神社のご朱印も見開き2頁でした。この日は霧が濃くて5m先が見えませんでした。晴れていたら日本海や能登半島まで見えると聞いていたのでちょっと残念でしたが、霧にかすむ山道が、私の月山のイメージにぴったりで、異次元の世界って感じでした。

 で、しんどかったです。ブーブー文句を言って(口には出していませんが顔で文句言っていました)ほーりーさんを困らせつつ、頂上にたどりつきました。頂上からの景色は、霧で白一色でした。真っ白な空間に自分が浮いてるような、日常では絶対に味わえない不思議な感覚でした。頂上のご朱印も見開き2頁でした。「月山頂上」の判がたいへん嬉しかったです。

 頂上でお昼ごはんを食べてから湯殿山の方へ下りました。最初は雪道も楽しくルンルンでしたが、途中からとんでもなく辛くなってきました。足がガクガクして立ってられないのに岩下りの連続で、もういや! と泣きながら下りました。しかしほーりーさんはオトナでした。辛いのは一緒なのに、フォロー&励まして下さり、私は自分の未熟さを痛感しました。そんなこんなで鬼のようなラスト1時間を経て、やっっっと下界に着きました。

 時間の関係で湯殿山神社ご参拝はできませんでしたが、月山に登れただけで十分幸せでした。以前「人生と山登りは一緒」と聞いたことがありましたが、全くその通りだと思いました。行く先ばかり見ているとまだ着かない〜と辛くなるし、後ろばかり見ていると前に進めないし、今いる足元をしっかり見て一歩ずつ歩くのが一番! と思いました。辛くて泣き出しても誰かが代わってくれるわけじゃなく、歩くのは自分なんだなーと、今まで頭でしか理解していなかったことを心と体で実感しました。

 こんなに自分の意識が変わるなんて思っていませんでした。後から「出羽三山の道は生まれ変わりの道」と言われていることを知って、妙に納得してしまいました。なんかいろいろ吹っ切れてすごく爽快な気分になれました。今後何か行き詰まるようなことがあれば、また出羽三山に来ようと思っています。

 ツアーを企画してくれたほーりーさんにはたいへんたいへん感謝しています。山道案内から歴史・神話の解説まで、私の専属ガイドみたいになってしまってて申しわけなかったですが。もう、登山にはまりそうです。お盆の知床は航空券がとれなかったので(今さら当然ですが)、どこかの山に行くことにしました。

■蔵王〜山形(3日目)

 最終日。ほーりーさんはお仕事で帰ってしまったので、1人で蔵王のお釜を見に行きました。風と霧がすごかったです。たまに霧が晴れて垣間見えるお釜がとっても神秘的でした。玉こんにゃくも美味でした。お釜から下に降りるリフトが非常に心地よくて、ずっと乗っていたい気持ちになりました。

 その後山形駅周辺の美術館などを散策して、霞城公園でお昼寝して、夜行バスで大阪に戻りました。当たり前のことですが、世の中にはまだまだ自分の知らない所や知らないことが山ほどあるなあ〜と再確認した旅でした。今度はどこに行こうかな♪

(レポート:ピラルクさん)



■出羽三山

 出羽三山は羽黒山、月山、湯殿山の三山からなる山々ですが、どの山もそれぞれに歴史あり、自然ありの素晴らしい山です。

 初日の羽黒山では茅葺きの重層な三神合祭殿や鐘楼堂などの建築物、歴史博物館では明治の廃仏毀釈前の信仰の面影を残す仏像群、それに2446段の石段を降りると、そこには人里から離れてひっそりと佇む五重塔など、見ていて飽きることがなかったです。

 特に石段が続く参道は杉に囲まれた不思議な世界で、歩いていると何か別世界に入り込んだ気もしてきます。途中の茶屋では石段踏破の認定証が無料で発行されるので、ピラルクさんと一緒に頂いてきました。

 また麓のいでは文化記念館では、法螺貝の体験コーナーもありました。……しかし頑張ってみましたが、ぜんぜん音が出ません。トランペットなど吹いている人は音が出ることもあるそうですが、これはやっぱり難しいですね。吉野で見た法螺貝検定まではまだまだです。

 そして羽黒山に出かけるときですが、ちょっと面白い出会いもありました。私が以前に宿泊し、今もいろいろとお世話になっている宿坊の方と、狩川駅でばったりと会い、そのまま羽黒山頂まで車で送って頂いてしまいました。タクシー代、ちょっとかかるなと思っていたので、ラッキーです。本当、ありがとうございました。

 二日目は月山から湯殿山への山越えコースです。松尾芭蕉も抜けた道を歩いていくわけですが、三連休は大混雑! 八合目行きのバスがまずなかなか辿り着かず、山を歩いても人が多くて立ち止まってしまう場面が多かったです。

 なので湯殿山に着いた時にはバスの時間ぎりぎりで、結局湯殿山神社に参拝することができませんでした。この神社、御神体がかなり変わっていて特別なお参りができるのですが、大阪から楽しみに来ていたピラルクさんにはすごく申し訳なかったです。しかもそれでもバスに間に合わず、出かかったバスを無線で止めてもらうなど、かなりの迷惑技も使ってしまいながら、ようやく山形に戻りました。

 でも月山は深い霧の中ではありましたが、雨も降らずに気持ちよく歩くことができました。神社参りというよりはやはり山登りになりましたが、山頂では月読大神を祀る月山神社をお参りし、道々では高山植物に目をとめたり、7月なのにまだ残っている雪景色を歩くなど、くるくると変わる景色を楽しめました。

 三日目は電車の時間に合わせて解散となり、山形駅近辺でお土産など買っていきました。今回は参加者が2人と寂しい面もありましたが、それだけにお寺の話だけではなく、普段にはないようなディープな話も出てきたり(なんかそれぞれが日常で考えている、哲学的な話まで出てきた気がする)、いろいろな面で楽しめました。

(レポート:ほーりー)



■関連リンク

三光院






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