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第4回 「高尾山火渡り体験」散策会 (05/03/13)

 コース:高尾山薬王院(護摩祈祷)〜高尾山大火渡り祭り(火渡り体験)
 参加者:ほーりー(幹事)、ニョウォンさん、小夏さん、ぎんぺ〜さん、hijiriさん、ヒョウさん、ぱらいそ堂さん

高尾山火渡り ■高尾山薬王院

 3月13日早朝、肌寒い高尾の青い峰々を臨みながら新宿発のハイキングの装いの方々と同席し、はるばる京王線に揺られて終点駅「高尾山口」までやってきました。私は未踏の地という事で不安な視線を動かしながらも、ほーりーさんからお電話を頂き、無事合流できました。(ほっとした瞬間です) 待ち合わせしたぎんぺ〜さんは私達よりずっと先にいらして参拝も済ませていて、冷えた体を甘酒でほっこり温めながら、参道脇の茶店から笑顔で迎えて下さいました。

 三人で早速、奥の院へ行きましょうと、ロープーウェイで山頂へ。これがかなりの急勾配で車中にっこり笑顔でしたが、かなりのけぞっていた私でした。その間ほーりーさんの携帯にニョウォンさんから連絡が。「今駅にいるから来て〜」との悲痛な叫びが! しかし三人は山肌を優雅に駆け登ってゆきます。あわれニョウォンさんの運命はいかに!! って事で山頂で合流になりました。あぶないあぶない。

 午前は4名で仲良く(スタミナあるうちに)「男坂」を陥落しようと、坂道を息も絶え絶え岩を齧る程の気持ちで登っていきました。道中ぎんぺ〜さんの細やかなお堂や社の解説があって、更に理解を深める事ができました。それからほーりーさんは熱心にデジカメで記録を取られており、始終和やかなそのお姿「只管打坐」の如く一種神々しく感じてしまいました。とても素敵でした。

 ヒョウさんのお体がまだお辛いとの事だったので、4名で「健脚祈願」として天狗様にお祈りしました。御護摩は迫力ある声量と太鼓の16ビート? のリズムで、思わずまた「のけぞりそうに」なってしまいました。好きです。密教が持つ体育会系のノリとリズム。傍にいらっしゃったぎんぺ〜さんは経本とお数珠をそっと取り出して楚々と唱えておられて、すっかり脱帽しました。

 その後名物のとろろそばで昼食。しかし!! 午後からお会いできる予定のヒョウさんとhijiriさんとなかなか連絡が取れずに、ちょっと4人とも「んーどうしよう」とそれぞれ困惑顔で名物とろろそばをかき込みました。

■大火渡り祭り

 食後はさっそく火渡り会場に足を運ぶと、続々と続く人の姿に気分が高揚しはじめてきました。「渡るぞ渡るぞ渡るぞ」と胸の中で炎を燃やし、山伏の神聖な雰囲気に「おおっ」とまたもや瞳に炎が宿ります。

 そうこうしている内にhijiriさんヒョウさんと合流し、一緒に火渡り参加者の列に加わりました。ヒョウさんが式次第をプリントアウトしておいて下さり、私達は式の流れを知る事ができました。ありがとうございました。

 式典は思ったよりさくさくと進んでゆき、あっという間に入場、決まりの口上を述べつつ、斧で魔を退散させ、法弓で結界を張ります。大勢の役割をになった山伏の逞しい背中を、ちょっぴり熱い想いで見つめてしまいました。

 事前にガゾリンのような液体が杉の葉(?)が折り重なる場所(そこを渡ります)に撒かれ、松明で火が入れられました。瞬く間に火は風に煽られて、煙がもうもうと龍の様に立ち上がり、天を一瞬覆います。その間、山伏達は懸命に御神水(お神酒?)をかけながら、炎のゆくえを厳粛に正しく操っていました。hijiriさん曰く「そのガソリンなるものホワイトガゾリンでは?」との意見に一同ちょっと爆笑したものの深く納得。(なぜなら白い煙で透明な液体だったので。ネタかと……)一名の山伏が半身諸肌になり、釜でゆでられた熱湯を体にかけて湯気が濛々と湧き起こりました。その後山伏一行が火を渡り始め、一般参加者の列もその神気に満ちた煙の中進んで行きます。

 渡る前には足元に清めの塩山があり、踏みます。傍に列をなした山伏が立ち、真言を唱えながら気合を入れてくれ、歩き始めます。実際は全く熱くは無く、湿った土の上を歩いたような感触でした。終りにも山伏が待っていてくれ「うぉりゃ」と背筋に気合を入れてくれました。そしてお賽銭を「ちゃりーん」 一同真っ黒な足の裏に大満足!! 子供のような晴れやかな顔つきに、更に絆が結ばれた気持ちがしました。

■甘味所

 しかし、ぱらいそ堂さんとの出会いがまだまだです。ほーりーさんと連絡が取れたのが一同が渡り終えた後、ぱらいそ堂さんが列に並んでいらっしゃった時でした。ほーりーさんが「さきにお茶していて下さい。すぐに向かいますから」と、茶話会はぎんぺ〜さん、hijiriさん、ニョウォンさん、ヒョウさん、小夏で始まりました。「どこかナイスな喫茶店に行きましょうか?」と、ニョウォンさんのナイスな提案で古風な甘味処に落ち着くと、しばらくして無事、ぱらいそ堂さん、ほーりーさんとも合流できました。

 さまざまに含蓄のあるお話が飛び交い時間のたつのも忘れ、人と人とが離れがたい気持ちってこんな感じなんだ〜と、帰りの電車の中でも夕日に染まってゆく多摩の空を見送り、充実した1日の出来事をかみしめていました。こうやってのびのびとみんなが優しい眼差しでお互いを受け入れて肯定して、そして高めあってゆける雰囲気を与えて下さっているのは、やっぱりほーりーさんのお人柄のお陰だと思っています。本当に参加されたみなさん、ありがとうございました。素敵な仏縁がしっかりと結ばれていくのを実感しております。

(レポート:小夏さん)



■高尾山薬王院

 高尾山の火渡り、去年は行けなかったのでずーっと気になっていて、ようやく今年渡ることが出来ました。

 その前に、まずは薬王院。

 こちらには小夏さん、ぎんぺ〜さん、ニョウォンさんと行って来ましたが、噂通りの天狗のメッカ! 参道には天狗が腰掛けた杉があり、仁王門の裏にも天狗。大本堂には巨大な天狗の面がかかって、本尊は飯縄大権現(いずなだいごんげん)と、まさに天狗づくしでした。

 そして奥の院に登った帰りは護摩にも参加してきましたが、ここで面白かったのはお経の中で飯縄大権現の功徳が説明されていることでした。不動明王、カルラ天、ダキニ天、歓喜天、宇賀神、弁財天の相を持つとありましたが、こんなのは初めてだったので、なかなか興味深かったです。護摩が終わると内陣に入れていただき、ご本尊と対面。(あれ? ご本尊は天狗でしたっけ? この辺り花粉と闘ってて記憶があまりなかったり……) おまけに参拝者には、お守りが無料で配られていました。

■大火渡り祭り

 下山してからは会場でhijiriさん、ヒョウさんともお会いすることが出来、大火渡り祭りの開始です。修験者が気合いと共に斧を振るって煩悩をうち払い、弓を射て悪魔を払ったりと、神秘的な儀式が続きました。さらに炎を焚くと会場中は煙だらけ。霞んでいく視界の中、般若心経や不動明王真言、薬師如来真言などが響き渡ります。離れていても伝わる炎の熱と修験者達の祈祷に、興奮はいよいよクライマックスへ。修験者に続き、一般の人達も火の中へ足を踏み入れていきました。

 火渡りは順番待ちの間に冷めてしまったのか、思っていたほど熱くはありませんでしたが、火を渡る前と後に塩の山に足をつけたり、渡った後に修験者の方が五鈷杵を腕に当てて下さったりと、こんなものがあるとは知らなかったので、楽しくなりました(あれにはどんな意味があるんでしょうね?)。最後はぱらいそ堂さんとも無事にお会いすることができ、街の中では列を組んで歩く修験者達を見かけたり、本当に充実した夢の叶った一日になりました。

(レポート:ほーりー)



■高尾山薬王院

 高尾山、近くにあるが横浜からだと行きにくく、実は今回が始めてなのです。

 ケーブルを登り、さらに歩いて奥の院まで。ここまで来ると雪が残っていました。修験の山岳霊場ということで、去年の吉野大峯奥駈けを思い出します。山の雰囲気は、近くの御岳山にも似ていました。

 我々が散策していると、本道からブォォーーーッと法螺貝の音が! その後「かかれーー!!!」「うぉゎぁぁーーーーー」……もとい、護摩祈祷が始まりました。堂内は人でいっぱいでした。ほーりーさんは、このお経の内容を聞き分けられていたようですが、私はなにもわからず、ただ聞いていました。

 終わってからは本尊拝観。女性僧侶がひとりひとりに塗香を配布。高尾山の塗香は甘い感じの匂いで、高野山東京別院のカレー風味とは異なります。ぎんぺ〜さんは高尾山のほうが好みだそうです。高野山の話題が出たのですが、恵光院で阿字観を体験したとき、指導を若いお坊さんにしてもらったことを話すと、ボーズフェチの小夏さんは「えっ、若いお坊さん!(はぁと)」と興味を示されてました。

■大火渡り祭り

 昼は下に降りて火渡り。最初に渡るのは修験僧です。先陣を切る山伏はその筋骨隆々とした上半身をあらわにし、水を浴びて気合をいれてました。このときも、ニョウォンの後ろにいたボーズフェチの小夏サンは「ちょっとどいて! みえないでしょ!」とハイテンション。。。

 一般の人たちも無事火を渡り終え、真っ黒な足を拭きました。散策会の女性メンバーはウェットティッシュをさっと出し、みんなに配られていました。さすが女性ならではの配慮と感心いたしました。みんな護摩の煙を浴び、さっきの塗香とミックスされて、なんともかぐわしい焚火の塗香和えになりました。

■甘味所

 最後はナイスなお茶屋さんで歓談。hijiriさんは自分は無知とおっしゃってましたが、なかなかどうして、特にキリスト教会のことなど、よくご存知でいろいろ教えてもらいました。

 ニョウォンはこんな話をしました。ニョウォンがお寺に興味を持つきっかけになったのは、もともと歴史をやっていたからです。でも若い頃はあくまで歴史からの切り口で、宗教や精神世界には無関心でした。お祈りや修行なんて、非生産的で無意味な行為だと思っていました。

 それが変化したのは、潜在意識の力について知ったときです。人間誰でも驚くべき能力をもっている。それは普段は隠れている。でも、その力を引き出す方法がある。それは、リラックスした状態で良いことをイメージしたり口に出すこと。脳がアルファ波状態になり、楽しいことを考えると、脳がそのイメージを本当のことだと受け入れ、実現してしまうというのです。このトレーニングを自分のものにすべく、今やっているのは座禅と阿字観なのです。という話をしました。

 他の方々からもお話をうかがいました。みなさんいろんな思いで来られているのですね。そしてみんなで仲良く京王線で帰りました。

(レポート:ニョウォン)



■大火渡り祭り

 昨日の大火渡り祭では、ほーりーさん、ぎんぺ〜さん、小夏さん、hijiriさん、ニョウォンさん、ばらいそ堂さんありがとうございました。ホント初対面とは思えないくらいに楽しかったです。そして小夏さん、詳細なレポートありがとうございます! これで参加されなかった方にも火渡り祭の様子が伝わったのではと思います。(ふ〜(^^ゞ)

 火渡り祭、凄かったですよー! ああいう儀式を見るのは初めてだったのですが、山伏の方達や儀式の雰囲気、煙や炎。すべて迫力満点で、感動しまくってました! 火渡りは覚悟していた割には全然熱くなく、暖かくて気持ちいいと言った程度でちょっと残念でした。できれば炎がちらちらと燃え盛る中、火傷しながら渡りたかったなあ(ちょっとマゾっぽい!?) また来年も来たい! と思えるようなお祭りでした♪

 今回、オフ会というものに参加するのが人生初めの経験だったのですが、想像以上に素晴らしい時を過ごす事が出来てみなさんに感謝。くせになりそうです。昨日参加のみなさま、また近々お会いしましょうね。そして、まだお会いした事のないみなさま、このMLに登録はしているけど参加はまだというみなさま、ぜひぜひ日程が合えばご一緒しましょう。その日を楽しみにしています。

(レポート:ヒョウさん)



■散策会

 午前中は小夏さん、ほーりーさん、ニョウォンさん、ぎんぺ〜で、薬王院にお参り。ちょうどお護摩の時間だったので隅っこに座らせていただきました。

 お昼を食べて、火渡りの会場へ。ヒョウさんとhijiriさんとも無事合流でき、ドキドキの火渡り体験をすることができました。火渡りについては他の方がレポートされると思いますので、そちらをどうぞ(と、逃げるヤツ)

 しかし、寒かった^^;;;;;

 その後、甘味処に移動して、ぱらいそ堂さんとも合流して、楽しい時間を過ごしました。座禅と阿字観の違いについて熱く語ったり(すみません、 それは私?)「仏酔い」という言葉に驚愕したり(ん?)、果ては脳内物質の分泌にまで話が及び、とてもメンバーのほとんどが初対面だとは思えないほど。

 次の土曜(19日)には品川の東京別院で恒例の阿字観実習もあり、またすぐみなさんにお会いできそうな、そしてそれがとても楽しみな本日のオフでした。

(レポート:ぎんぺ〜さん)







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