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角の坊 じゃらんnetで予約 JTBで予約
電話 078-904-0771 一泊二食21000円〜
アクセス JR「新神戸駅」から、有馬温泉行きバス「有馬温泉」下車、すぐ
駐車場 30台駐車可能
時間帯 チェックイン15時。チェックアウト10時。
収容 客室39室、最大197名。
特徴・見所

 薬師如来の十二神将にちなみ、十二の宿坊を開いたのが始まりと伝えられる温泉旅館で、鎌倉時代以前からの古い歴史があります。

ほーりー記

兵庫県・有馬温泉の角の坊 photo : 360度カメラ研究会(http://camera-360do.com/) by ほーりー - Spherical Image - RICOH THETA

↑上の360度写真はRICOH THETA(リコー シータ)で撮影しました。マウスで動かせますよ。

 外見はホテルそのままですし、もちろん中身もお寺ではありません。ですが宿坊由来ということでどうしても来てみたかった有馬温泉。坊の名が付くホテルは幾つかありますが、その中のひとつ、角の坊に宿泊してみました。

 通された客室は雰囲気の良い10畳の和室。窓側に椅子の置かれたスペースがあり、ユニットバスも付いています。設備はテレビ、空調、金庫があり、ビールやソフトドリンクの入った冷蔵庫(飲み物は有料)もありました。アメニティはタオル、バスタオル、歯ブラシ、ひげ剃り、浴衣と、一通り揃っています。

 高級温泉旅館ですので、その辺の設備は揃っています。ですが温泉に何度も入る方は余裕があれば、バスタオルを持参したほうが良いかもしれません(余談ですが、近くにある日帰り温泉の金の湯・銀の湯ではタオル有料のため、タオルを持っていけばそちらでも使えます)。ただ荷物になるなという方はフロントに言えば替えのタオルも借りられますので、それほど必須ということもありません。

 私達は15時過ぎにチェックインして、まずは何より温泉にゴー! お風呂は灰形の湯と愛宕の湯がありますが、男湯、女湯が日替わりでチェンジします。どちらもシャワーが10個ほど。浴槽は全部合わせて10人入れば一杯になるくらいですので、ホテルの外観から想像するほど広くはありません。ただ、両方とも有馬温泉の金泉が楽しめますし、特に灰形の湯は金泉が露天風呂になっていて、私はここでかなり長い時間、ゆったり浸かっていました。

 はるか昔から湧き続けている、有馬温泉を代表する茶褐色の湯。金泉は海水の2倍もの塩分があり、温泉好きの豊臣秀吉がこの湯を広めたと言われています。また角の坊の温泉は子宝の湯とも伝わっています。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、月経障害です。夕食時に女将さんがあいさつに来られて温泉の説明をされていましたが、源泉かけ流しとのことでした。

 脱衣所には天然ミネラルウォーター「神戸奥須磨の水マロッ(ミネラルの吸収が良く、カルシウムが多いそうです)」が用意されており、汗をかいてはこの水を飲み、そしてまた温泉に入りにいくの繰り返しで、とろけるほどに有馬温泉を堪能してしまいました。

 ちなみに入浴時間は夜は23時まで。朝は6時から9時30分の間に入れます。

 また、もう一つの楽しみは料理です。メニューは食前酒に夏みかんのワイン、前菜に鱧の南蛮漬け、ハス草、鴨ロース、明石蛸のから揚げ、黒豆カステラ、ピリ辛こんにゃく、小芋田楽、ひまわり麩など。そしてとうもろこしのすり流しやお造り、穴子飯蒸し、冷菜盛り、神戸牛のしゃぶしゃぶ、天ぷら、合わせみその味噌汁、ごはん、漬物、レアチーズケーキとアサイゼリーです。

 メインの神戸牛のしゃぶしゃぶは白湯スープにお肉をくぐらせるちょっと変わった感じで、濃厚なスープとめちゃくちゃ柔らかいお肉が絡んでおいしかったです。

 また朝食はご飯、味噌汁、野菜ジュース、とうふ、温泉卵、イカの刺身、がんもどき、さけ、ひじき、しらすと大根おろし、うにしいたけ、梅干し、漬物と、ほっとする和食でした。

 ちなみにこちらのお米は六甲山の水を手でといで炊いているそうです。以前は機械で炊いていたものの、やはり手で炊いた方がおいしいとこだわっているとのことで、確かにおいしく夕食、朝食ともおかわりしてしまいました。

 その他、客室や館内のあちこちに花が生けられていたり、宿の方も親切でとても過ごしやすい旅館でした。



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