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第132回 「奈良隠れ寺2(田原本編)」散策会(09/06/07)

 コース:田原本駅→(レンタサイクル)→宮古薬師堂→安養寺→鏡作神社→泰楽寺→多神社→観音堂→(昼食)→本光明寺→百済寺→正楽寺→大福寺→(返却)→本誓寺→解散

 参加者:noyesidoさん(幹事)、shojiさん、JUNEさん、近江羊さん、わくぼんさん

■奈良隠れ寺

 駅で自転車を借りて、地図とベテランの皆様の隠れ寺センサー(大変高性能です)を駆使して街中を、農道、あぜ道を走ります。初心者の私にはどのへんがお寺なのかさっぱり分からず、言われたままについて行くのが精一杯でした。

・宮古薬師堂

 村の集会所併設のお堂。6畳くらいの集会所の奥に、3畳くらいの板の間のお堂。右から薬師如来像(左右三体のお供付き)、厨子入り僧形像、厨子入り天部像。薬師如来以外は色つきで、、古い色彩がなんとも美しいです。平安時代の仏像ですが写真オッケー、触ってもオッケーですと管理している自治会長さんに言われ、驚きました。もちろん、しっかり触ってきました。台座下の収納スペースをあけると薬師如来の破損した光背とか、薬師如来のとれたパンチパーマがタッパ入りで入っていました。

・安養寺

 住宅街の閑静なお寺。お寺の方がまだ新しいお堂の鍵を開けて、阿弥陀如来像を見せて下さいました。背中に背負ってる模様が細かくて美しかったです。居合わせた近所のおじさんが(檀家さん?)が、もともとはお寺の床の間に無造作に置いてあったのを、これは見事だからもしかして、ということで調査したら快慶作だったと仰ってました。

・田んぼの中のお堂

 田んぼの中あぜ道の途中に農業用の倉庫・・・・と思ったら、六角形のお堂を発見。残念ながら扉が閉まっていましたが、立て札を見ると観音像?(失念しました)が安置されていたようです。 正月のみご開帳とのこと。

・鏡作神社

 時間調整に立ち寄りました。ご朱印を頂きました。

・秦楽時

 自然に囲まれた古いお寺。本堂、本堂左に歓喜天のお堂、本堂前に梵字の「阿」形の池、池の横に歯竜王神社、奥に中華風の門。本尊のあるお堂内は暗いので、お寺のおばあさんが裸電球を持ってきて下さいました。コンセント付き裸電球を手持ちで仏像鑑賞です。真ん中に千手観音、左右に秦河勝、聖徳太子像。昔は秦氏の子孫の金春氏が、ここで能を舞ったそうです。

・本光明寺

 運悪く住職不在。弘法大師の刻印のある灯篭二つでお出迎え。住宅街にある綺麗なお寺です。ここにも、梵字形の池が。

・正楽寺

 こちらも誰もいないお寺。本堂の格子扉の格子の間から中をのぞく。扉にボタンがついていて、押すと本堂内の電気がつく。ボタンを押しつつ、拝観。大きいと思ったら、ニメートル近くある木造十一面観音立像らしいです。

・百済寺

 遠くからでもわかる五十の塔。横の本堂で法要中。ご朱印は當麻寺まで行かないと無いということでした。

・大福寺

 住職不在。ミニお遍路あり。お堂がいくつか。

・本誓寺

 駅近くのお寺。ご朱印をお願いすると、ご住職がお寺を案内して下さいました。2回本堂の横に駕籠が飾ってあり、昔使用されていたお坊さん専用の駕籠だったそうです。観音堂を見せて頂きました。観音堂の壁にご住職の絵がありました。こちらで、偶然曽祖父のお墓を発見しました。田原本駅の近くと聞いていたのですが、よく場所が分からず、今回の散策で出会えるとは思ってもみませんでした。その節はお時間をとらせまして申し訳ございませんでした。

(レポート:近江羊さん)



■奈良隠れ寺

 午前10時に田原本駅集合。レンタサイクルを借りに、観光ステーション「磯城の里」へ。1日1000円です。

 まずは宮古薬師堂へ。地元の方が管理されているお薬師様です。お堂というより、集会場のような建物。写真もOK、触ってもOKとは珍しいです。

 続いて安養寺へ。奥さんに収蔵庫を開けていただいて拝観。御朱印は自分で押しました。

 時間があったので、鏡作神社に寄りました。御朱印をお願いしていると、鐘を撞いて下さい、ととてもお年を召した神職さんに言われました。鐘撞き堂のある神社は珍しいかも。

 泰楽寺ご本尊は千手観音。境内の池は昨年から蓮の花が咲かなくなってしまったとか。花どころか葉っぱ一つもありません。

 泰楽寺で紹介された多神社と観音堂へ。観音堂は田んぼの真ん中にぽつんとある収蔵庫でした。田原本も滋賀県高月町のような「観音まつり」を開催して欲しいなと思いました。

 昼食は24号線沿いの中華食堂へ。(この近辺食べられる店が皆無)定食は山盛り、おまけで揚げ餃子を付けてくれました。そして「よかったら、どうぞ」と置かれた皿には、大学芋がどっさり。なんてサービスのいい店なのでしょう!

 本光明寺は留守でした。住職さんは宝山寺に勤めているので、殆ど留守のようです。そして百済寺、正楽寺、大福寺とお参りしましたが、無住か留守でした。自転車を返す時間も迫ってきたので、「磯城の里」へ戻ることにしました。

 返却してまだ時間もあったので、すぐ傍の本誓寺へ。御朱印をお願いすると、本堂へ上げていただき、住職さんがいろいろと説明してくださいました。観音堂、平野家の御廟堂も見せていただきました。田原本はまだまだ見所があるので、また訪れたいと思いました。

(レポート:わくぼんさん)



■奈良隠れ寺

 10:00に近鉄田原本に集合して,観光案内所で自転車を借りて出発。田園風景を見ながらサイクリング,曇っていて田んぼから吹くそよ風をあびながら気持ちよく目的地へ。

●宮古薬師堂

 自治会長夫妻が鍵を開けて、待っていただいていました。町堂で地区の自治会が管理しています。薬師如来は移動する際に螺髪が取れてしまい,ビニール袋に入れて保管されていました。撮影も触れてもよいと自治会長さんがおっしゃるので,5人とも平安佛に触れて感動,私は始めて平安佛に触れました。

●安養寺

 お庫裏さんに収蔵庫を開けていただき,快慶作の木造阿弥陀如来立像(重要文化財)を拝観。像は玉眼・粉溜塗の特徴をもつ。粉溜とは白土を下地にその上に金泥を塗ったものである。快慶が好んで用いた手法。 X線写真によると眼の奥に蛇腹状の文様が映っている。これは玉眼を入れるための工法によるもので,快慶仏には時々 この手法が認められるという。足ほぞには快慶作を示す「巧匠安阿弥陀佛」の墨書が認められるが,これは後世に書き改められたものと考えられている。

泰楽寺への途中,鏡作神社によりました。

●泰楽寺

 泰河勝の建立とされるお寺。本堂の千手観音像は百済から聖徳太子に献じられたもので,河勝が聖徳太子より贈られたものという。境内の「阿字池」は弘法大師がつくったものと伝えられ,夏には蓮の花が咲き誇っていたが,昨年から咲かなくなってしまったと,お庫裏さんが嘆いて見えました。

 あと本光明寺・大福寺・百済寺・正楽寺は留守でした。その途中,多神社を参拝。田原本駅で自転車を返却し,駅東に寺があるので訪ねました。

●本誓寺

 鎌倉時代の伝承もあるが不明。江戸時代の田原本領主であった平野氏の菩提寺。田原本2代領主平野長勝は正保4年(1647)に浄土真宗教行寺を箸尾に転座させ,その跡地に円城寺(現在の浄照寺)と本誓寺を建立。弘化2年(1845),知恩院宮尊超法親王,有栖川身や有縁の当院に本覚院の ご染筆の額を賜り,その由緒をもって慶応3年(1867),門跡欠くの5本筋壁を許され10カ時の末寺を支配した。本堂は度々の火災を受け,現在は昭和58年(1983)に再建された 鉄筋コンクリートの建物である。

 住職さんが本堂をお参りしますかと訪ねられたので,ハイと答え本堂へ。まず1Fの元は楽田寺にあったとされる平安時代中期の十一面観音立像を拝観。次に2Fの本堂へ,住職さんの丁寧な説明があり,帰ろうとすると観音堂を開けますといって,鍵を取りにいかれました。観音堂には十一面観音と西国33観音をお祀りされている。観音堂の壁には住職さんが描かれた天女図。平野家廟堂(2代・9代)にも案内を受けました。近江羊の曽祖父のお墓がありました。偶然にも。

(レポート:shojiさん)



■奈良隠れ寺

 朝10時に近鉄田原本駅集合。予約してあったレンタルサイクルにのって一日中、田原本町と近辺の町を制覇? しようという企画。

 まずは宮古観音堂へ。田畑を横切り、ため池の横というか裏というかという所にあります。団体予約でないとみせてくれない所。地元の自治会長さんが開帳して出向かえてくれます。さあ御対面。薬師様はもうこれはという素晴らしさ。触っても、写真を撮ってもOKという大盤振る舞い?! また機会があればお目にかかりたい仏像でありました。自治会長様ありがとうございました。

 次は安養寺。ここも要予約。見事な阿弥陀様。快慶作だそうな。線形の綺麗な阿弥陀様でした。

 次は鏡作神社。いったら丁度、神事ごとの最中。朱印を頂く間に、何故か神社内にある鐘つき堂にて鐘をつく。なにか不自然。珍しいです。きっと。

 次に少々離れている秦楽寺へ。ここも要予約。本尊は千手観音様。なんとここで裸電球にてそれをもちもっての拝観。中々楽しかったですよ。

 お留守だったお寺、本光明寺。中々お手入れの行ったお寺。しかし事前の電話も繋がらず、当日もお留守でありました。平安中期の十一面様と合えずじまいでした。

 正楽寺。前、横の公民館にも人はおらず、お留守でした。が本尊様だけは忍者屋敷並みの仕掛けの本堂の隙間から、大きい十一面様はとりあえず見ることが出来ます。しかしボタン電気を押しもってその光でみるとは。面白い。またその見難い事。

 後、今回は無事拝観予約を済ませ、いざ出陣。地元のおばさん四人掛りで開帳。やはり忍者屋敷のようで、からくりの備わった本堂でありました。

 さて本尊様ですが、遠めで見るのと近々でみるのとでは大違い。厨子の側面にはいろんな仏様の絵が。また一目見て素晴らしいと思え、また大きな十一面観音様でした。ありがとうございました。

 百済寺。大きな五重塔がシンボル。遠くからでも見えます。事前の電話は繋がらず。やはりというか当日も留守。更に御朱印は當麻寺に行ってもらってくださいとのこと。残念。

 大福寺。前、尼寺36札所なのでここはどなたか居られるかと、たかをくくって行きましたが見事撃沈。お留守でありました。侮るなかれ田原本近辺社寺。

 後、同じく今回は無事拝観予約を済ませ、同じく出陣。だったんですが・・・。あんまりむこうさま中で話がとおっておらず、檀家様とも重なって、足早に拝観。じっくりと十一面様と薬師様を拝むことが出来ませんでした。御朱印も当日、書かれる方がお留守で用意していただいていた枚数しかなく、その後のやり取りで新たに送っていただくことになりました。お手数をおかけいたしました。その後何度か電話のやり取りをし、後日の拝観もお約束いただけました。庵主様ありがとうございました。また宜しくお願いいたします。今度はじっくりと拝観したいものです。

 最後にレンタルサイクルを返し少々時間があったので、近所の本誓寺に。御朱印をお願いすると本堂拝観や十一面観音、平野家墓所に観音堂とあれよあれよと全部拝観となりました。次回はきっちり予約の上、日本に数体しかない大仏様の化身を拝観させていただきたく思います。本当にありがとうございました。またこのお寺に近江羊さんの先祖のお墓がありました。何かの縁でありましょう。きっと。

 で無事に工程を終え終了しましたが、お留守のお寺には後日談があり、企画ではなかったのですが次の週6/13に連週のリベンジに。思いついたのが、奈良隠れ寺2企画終了と同時ぐらいだったので期間が怖ろしく短かったので、企画にはしませんでした。

 無事 正楽寺・大福寺に行け、更に薬師寺、おふさ観音、八木延命院にも行くことができました。良かったです。

(レポート:noyesidoさん)







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