■薬師如来修復(1)
メーリングリスト会員のけんさんが、薬師如来の修復を始めました。ここではその過程をけんさんの解説付きでお知らせいたします。
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■けんさんの解説
けんでございます。
あるところから薬師如来の残骸を入手しました。
像の下に書かれていた墨書きから、正平戌三年(南北朝時代 南朝の年号 西暦1348年) 南條時達 と辛うじて読み取れます。このぐらいの年代で、しかも年号も書かれているとなると文化財級になります。
辛うじて原型は保ってるものの崩壊一歩手前の状態で、薬壷・右手の指は失われています。光背は舟形で左にお月様・右にお日様が彫られていて、一番上にお釈迦様かびる遮那仏かと思います。
この形態の光背は密教系のものに多く見られるもので、江戸時代になると盛んに仏画に描かれるようになります。
暇を見ての修理なので、一年ないし二年かけて直していきます。
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