宿坊攻略 京都編1
〜京都に行くなら迷わず宿坊!〜
京都の特徴は、何より宿泊費が安いことです。月真院の3000円を初めとして、5000円以下で泊まれる宿坊が11ヶ所もあります。この値段で日本庭園まであるホテルは、まず存在しないでしょう。宿坊だけの特権です。そしてもちろん安いからといって、内容が悪いということもありません。いまどきの宿坊は冷暖房完備(ごくたまに例外もあるけど、基本的には大丈夫)、その辺の旅館とサービスでも負けてはいません。さらに宿坊に泊まることで普段は非公開なものや拝観料を払って見る場所も、そのまま見せてくれるところがあります。
ただ夕食は出ないことが多い(出る出ないは、宿坊リスト参照)です。これはもともとお寺での生活が朝昼二食だったため(少なくとも昔はそうでした)で、夕食が出ないと困るという方は少し注意して下さい。それ以外の方は京都の街中ならご飯はどこでも食べられますので、気にすることはないでしょう。挑戦者はお寺のリズムに合わせて、ご飯を食べないというのも一興です。
ここで宿坊に泊まるとどのくらいお得か、計算してみることにします。普通のホテルに泊まると一泊1万数千円くらい。旅館でも安くてだいたい七千円はします(もちろんこれは一般的な目安です)。宿坊はたとえば人気の高い妙心寺大心院を例に挙げると(夕食は1000円として計算)、
★(一泊朝食付き4500円)+(夕食代1000円)=5500円
さらに大心院の拝観には普段は300円かかるので、
★(一泊+夕食5500円)−(免除される拝観料300円)=5200円
つまりおおざっぱな計算ですが、単純に考えても1800円お得なのです。2泊、3泊とすれば、ずいぶんと違うことが分かるでしょう。ちなみに最近はインターネット予約で割り引かれるホテルなども多いので、こう簡単にはいかない時もありますが、それでも宿坊の方が安いことが多いと思います。
さらに宿坊の大きな特典として、その歴史や文化が挙げられます。京都といえば言うまでもなく、昔から国の中心にあった日本を代表する古都。千年以上も続いた街は、世界的に見てもそう多くはありません。京都に旅行に行く方は大半がその古都の歴史に触れることが目的でしょうから、お寺に泊まりその空気を味わうことは、それだけでもう一石二鳥なのです。また夜や早朝など普段の観光では見られないお寺の景色を見ることも楽しみの一つです。(実際に早朝のお寺の厳正な雰囲気に感動される方は多いようです。私のように夜のお寺で忍者ごっこをして遊ぶ変な人もいます)。
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