いろんなお寺で写経をしよう!
写経の違いを知るために
写経もいろいろなお寺で体験してみると、それぞれに違いが見えてきます。ちょっと面白いのが使う般若心経のお手本の違い。
例えばあるお寺では、般若心経の「般」という字が、あちこちで変わっていること。左側の舟の点の形が違ったり、文字に細かな変化がありました。これは文字の形で意味に違いがあるわけではなく、昔の人の遊び心を踏襲した作りになっているとのことでした。
また弘法大師が書いたといわれる隅寺に伝わる般若心経を、お手本に使っているお寺もあります。これはところどころに旧字が使われており、書きづらい部分もあったのですが、「無」という字が思いっきり簡略されていたり、面白い発見もありました。
写経するときの作法の違いなどは先にも書きましたが、例えば品川にある品川寺では、お坊さん達がお経を唱えている横で写経をしたりします。お経の生コーラス付き写経。なかなか他で体験できるものではありません。
気に入ったお寺に毎回通って写経をするのも良いですが、たまには違うお寺での写経もよいもの。そこにはきっと違った発見があるはずです。
いろんなお寺で写経をしよう! それもまた、写経を好きになる一つの方法です。
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