叩かれずして、座禅にあらず!
座禅の前に、これだけは忘れるな!
初めて座禅会に行く前に、もう一つ絶対に知っておきたいことがあります。それは警策(曹洞宗は「キョウサク」臨済宗は「ケイサク」)です。
指導僧が木の棒を持ってパシンと叩くアレ。初めての方はちょっとオッカナイかもしれません。もしくはなんか静かな中で自分だけ叩かれるのは、恥ずかしいと思うかもしれません。
が、大丈夫です。警策は座禅の醍醐味ですから遠慮はいりません。私は良く座禅は初めてという方とも一緒に座禅会に行きますが、終わったあとの感想で多いのが、「叩かれてみればよかった」とか、「叩かれるタイミングを逃した」というものです。これは実にもったいない!
後から後悔しないためにも、Mの人もSの人も座禅会に行ったら必ず一度は叩かれることを、強くお勧めします。
ちなみにこの警策は、上手く坐れない人を罰するために叩いているわけではありません。これは集中力が途切れたり、眠気が襲ってきた者に注意を促す意味があり、もっと言えば励ましの意味でもあります。
時には激しい音がすることもありますが、肩の骨が当たらない場所や肩胛骨の上などにスナップを利かせて当てているので、あまり痛みを感じることはありません。むしろじんわりと温かみを感じることさえあるほどです。
叩くときも不意にぶたれるわけではなく、合図をしてからお互いに礼をして叩きます。大抵は合掌をして自ら叩いて頂くようにお願いすることが多いのですが、その作法も坐る前に教えていただけますので、ここは安心して叩かれてみましょう。
ただし下手な人が叩くと、たまに痛いことがあります。痛かった時は「この人は叩き方が上手くないな」と心の中で納得しておいて下さい(笑)
|
|
|