腹筋呼吸を鍛えよう!
座禅をするときの2つのコツ
しかし腹式呼吸とは言っても、どのようにすれば良いのか? これは結構悩みどころです。
そもそも腹式呼吸には、二つの種類があります。それは横隔膜呼吸と腹筋呼吸です。両者は共にお腹を大きく動かす呼吸で良く混同されており、そして胸式呼吸とは対比して述べられます。
しかし座禅で目指すのは、腹筋呼吸です。横隔膜呼吸は横隔膜を下に押し下げることでお腹が膨らみます。この結果、肺も膨らみ初めに息を吸うことになります。
逆に腹筋呼吸は腹筋を収縮させることにより、横隔膜を上に押し上げます。その結果肺は引き絞られ、初めに息を吐き出すことになります。
つまり先に息を吸った結果、自然に吐き出されるのが横隔膜呼吸。先に吐いた結果、自然に息が吸い込まれるのが腹筋呼吸です。このように呼吸の主体の違いで、横隔膜呼吸と腹筋呼吸は見極めることができます。
横隔膜は無意識下でもコントロールされる呼吸中枢により働きます。しかし腹筋は意識しなければ働かない大脳皮質により動きます。このため座禅中は意識的に肺の空気を吐ききることから始めること。それが効果的な呼吸法を行うポイントなのです。
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