歴史に残る百の言葉 「神風」「ポケモン」「禅」
日常に溶け込む座禅
フランスのある新聞社で行われたアンケート「歴史に残る二十世紀の百の言葉は？」に、日本語から「カミカゼ」「ポケモン」「ゼン」の三つが選ばれました。
「ゼン」とはつまり「禅」のこと。穏やかな心を表現したり、東洋的な精神の象徴として用いられているそうです。興奮したときには「ゼン、ゼン」と語りかけて、気持ちを抑える。この言葉が遠く海外までも、いかに人の心を掴んでいるかが分かる話です。
日本でも「座禅」はブームと言われています。座禅がもたらすゆっくりとした時間は、忙しい毎日を送る現代人にとって、心を緩める癒しの場です。
大ヒットした健康ゲーム『Wii Fit』では、座禅がゲームのメニューに組み込まれていました。フィットネスクラブやダンス教室でも座禅講座が開かれ、カフェで開かれた座禅イベントには、入りきらないほどの人が殺到するほどです。
もちろん、座禅会は各地のお寺でも開催されています。宿坊研究会ではこれまで何年もの間、そうした座禅会を紹介し、実際に私も各地の座禅会に参加してきました。また様々な方からも座禅に挑戦したという体験談をお送り頂いています。それはこんなにたくさんのお寺で座禅会が行われ、しかも多くの方に愛されているのかと、驚いてしまうほどです。
最新の研究では、座禅が健康や美容、脳神経の活性に効果ありと報告された例もあります。身体のバランスを整え、心の平穏を保つために。今や座禅は急速に私たちの日常に溶け込んできています。
そんな座禅を、もっと身近に、誰でも楽しめるようにと、宿坊研究会では力を入れて紹介していきたいと思います。
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