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電話 078-861-2684 阿字観
アクセス JR「三宮駅」または「六甲道駅」からバス20分「摩耶ケーブル下」下車。ケーブル「星の駅」下車、徒歩10分
特記事項

 体験学習として阿字観教室が開かれることがあります。

体験者の声

 お天気も良く、ロープウェーとケーブルを乗り継いで行くと、神戸の町と海が一望できて本当に気分爽快でした。さすが天上にある寺だなぁ。あじさいも綺麗でした。

 今回体験したのは数息観と阿息観と阿字観。初体験でした。禅宗みたいに「ビシッ」と叩かれるのかなぁ、などとビビっていた無知な私は、真言宗の瞑想法は叩かれないということを知って、まずホッとしました(だって京都の浄蓮華院さんでは、骨に当てられて息ができないほど痛かったものですから…)。

 発声する阿息観では朗々と響く阿の音のハーモニーに、波間に漂うような不思議な感覚を覚えとても心地よかったのですが、阿字観は難しいですね…。目を閉じると梵字の阿の形を忘れてしまうので何度もお軸? を見てしまうし、阿字と蓮華と月輪を一緒に観想するのはとっても高度だと思いました。。。。

 で、「ウーン…わからん…」って感じで、途中からあきらめて、勝手に月輪が広がっていくイメージだけでやってしまいました。膝関節にきしみを感じるわ、足先がしびれまくるわ、雑念だらけで道のりの遠さを知った一日でした。

 でも、後で伺うと、みなさん阿字観は難しかったとおっしゃっていたのでほっとしました。本堂のお坊さんも「すぐに悟られるとこちらも困ります(^^;)」みたいなことをおっしゃってましたしね。
体験者の声

 阿字観の体験学習ですが、今回は15名ほど居られました。

 講師をして下さったのは黄色の法衣をまとった若いお坊様で、まずは配布された「阿字観実習参考資料」を基に阿字観とは何ぞや? という感じで、禅宗の坐禅と密教の坐禅の違いから、坐禅の目的やその根本原理についてまでざっと説明があり、その後、実際の作法に則り「数息観」「阿息観」「阿字観」をそれぞれ10分ずつ程度の時間でしたが体験させて頂きました。

 中でも「阿字観」が一番難しく、前の床の間に飾られた阿字観本尊をどれだけ凝視し続けても、その後、眼を閉じると1秒後にはもう阿字の形を見失ってしまい、自分の中に阿字を取り込んで観ずる、という事が全く出来ず・・・阿字観の奥深さがちょっと分かった気がしました。

 阿字観のみならず坐禅自体、まったくの初心者だったのですが、阿息観はかなり心地よく10分経つのがあっという間でした。「阿」の音を発声する阿息観は、「声」の持つ力みたいなものを改めて感じ、高野山の声明が聴いてみたくなりました。

 しかし、たかが10分、されど10分・・という感じで、ほんの短い時間なのに正しい坐法(しかも半跏趺坐でしたが)では坐り続けることが出来ず、途中からは胡坐になってしまったり、また坐禅の前後に行う柔軟体操のような、清浄体操でも、かなり己の体の鈍り具合を痛感すると同時に、やはり、れっきとした修行であることをしみじみと実感致しました・・・。

 晴天の中、天上にあるがごとき絶景の境内からの眺めも素晴らしく、なかなか充実した時間を過ごすことが出来ました。


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寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール



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