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方広寺
電話
053-543-0003
【宿坊】
一泊禅寺体験(一泊二食) 9800円
【坐禅】
坐禅体験 1000円
【写経】
写経・写仏体験 1000円(納経料込)
【精進料理】
精進料理1200〜3000円(税別・拝観料別)
(2名より2日前までに要予約)
【寺修業体験】
一泊二食4640円 食事代一食当たり620円(団体向け)
アクセス
JR東海道本線「浜松駅」より奥山行バス60分終点下車、徒歩15分
時間帯
チェックイン15時・チェックアウト10時
収容
客室8室。最大45名
駐車場
駐車場あり
東海地方の代表的な禅寺で奥山半僧坊の名で知られています。参道の五百羅漢は様々な表情をしており、その中には必ず自分に似た顔があるそうです。
毎月第2土曜日から一泊二日に「一泊禅寺体験」が行われています。これは坐禅や写経、精進料理などの体験を通して禅寺の静かな環境で過ごすコースです。1名から受付。最少催行人数2名です。なおグループで参加される方は、希望日に開催して頂くことも可能です(要相談)。
また、予約により昼食に、地元で取れる旬の食材を生かした精進料理が頂けます。こちらは2名より2日前までに要予約です。
慌ただしい日常を離れて、一日禅寺体験をしてみませんか。静かな環境の中、坐禅や写経を通じて心をリフレッシュ。夕食では精進料理の御膳をお楽しみいただけます。修行僧との朝のお勤めや、宗派の長である管長猊下がお出ましになる祝聖(しゅくしん=毎月1日・15日に行われる世の安泰を祈願する法要)での御参拝も体験していただけます。
なお、近隣には竜ヶ岩洞、龍譚寺等の観光地が多数ありますので、集合前・解散後の時間も、それぞれの場所で観光することが可能です。
2300円の精進料理コースを頂いてきました。
浜松駅からバスで約1時間。夏の暑い日でしたが、山を登ってバスを降りると風が涼やかで気持ちが良かったです。そこから歩いて境内に入りますが、受付で精進料理を予約している旨伝えると、料理代金の中に拝観料が入っているため、そのまま入れて頂けました。
そして入り口から参道を歩いて本堂まで向かいます。朱塗りの山門をくぐり山道を歩いていくと、途中にたくさんの羅漢像が並んでいます。また130年前に大火事があった時に幹の中が炭化したまま生き残った大杉の切り株などもありました。このため歩いて15分ほどの距離ですが、私が本堂までたどり着いたのはバスを降りてから30分以上経ってからでした。好奇心旺盛な方は精進料理の予約時間に、余裕を見ておいた方が良いかもしれません。
精進料理は本堂の向かい側にある宿坊の建物で頂きます。広い畳敷きの部屋に案内されて、テーブル席で椅子に座って頂きました。
メニューは御飯、お味噌汁、かぼちゃ煮、湯葉、高野豆腐、紫芋のまんじゅう、おくらの胡麻和え、たくあん、しょうがの乗ったさしみこんにゃく、胡麻豆腐、もずく、山うなぎです。
特に印象に残ったのは、お味噌汁でしょうか。焼きナスに和からしが乗っていて、味噌汁の中でといてから頂きます。ナスがなんとも甘くてからしの味がピリッときいて、絶品でした。
また手作りの山うなぎは、本物のウナギではなく豆腐、レンコン、ゴボウ、山芋を使用してノリをうなぎの皮に見立てた精進ウナギですが、秘伝のタレを用いられているそうで香ばしく焼きあがっており、もちもちとした食感です。ウナギどころの浜松ですが、一味違うウナギが頂けました。
そして紫芋のまんじゅうはレンコンが詰められており、甘くてこれも美味しいです。柚子味噌が乗った胡麻豆腐はさわやかな味わいで、わさびとしょうがで頂くもずくは食欲が刺激され、もうなんというかあれも美味しい、これも美味しいで幸せなひと時でした。
その後、ボランティアの方に境内の案内もして頂きました。
ちょうど歌舞伎役者の市川佐團次ゆかりの達磨像が初公開されていましたので、まずはそこに案内して頂きました。これは初代・佐團次がこの達磨像を前に演目の「細川血達磨」の芸を磨いたと伝えられた像で、お寺の方が二代目・佐團次に譲ってくれないかと言ったら本当に譲ってくれたというものだそうです。
頭巾を被って目は玉眼でらんらんと輝いており、三人の羅漢様を従えています。とても迫力のある像でした。
また宝物を展示してある部屋では山岡鉄舟の書が書かれた屏風や木喰の准胝観音、吉祥天、子安地蔵、渡辺崋山の龍の絵、円山応挙の幽霊画などがありました。
特に木喰仏は四国行脚から帰る途中に逗留して彫られたものとのことですが、身長ほどの大きさがありかなり力を入れて作られたもののようです。ただ手や顔など所々に削られた跡がありますが、これは表面を剥いでお茶と一緒に飲むと御利益があると信じられたためのものとのことでした。
他にも江戸末期に作られた縁結び大黒天も祀られていました。こちらは前から見ると女性を表し、横から見ると男性を表すそうです。なんかすごく朗らかな笑顔でしたが、どう見たら男女の陰陽を表すのかが良く分からず、もう一回調べてみたいところです。
本堂では達磨大師と弟子の慧可(えか)の絵も見せて頂きました。慧可は弟子を取らない達磨大師に自分の覚悟を示すために自分の腕を切り落としたという伝説的な人物で、本堂に掛けられた絵は達磨大師に向ける静かな眼差しに気迫が感じられます。
また本堂を抜けると、廊下で続きの観音堂や開山堂、半僧坊真殿も拝観させて頂きました。
観音堂は三十三観音観音や十王像が祀られています。開山堂は開山の円明大師像が安置され、石原裕次郎さんの三回忌も行われた場所です。そして半僧坊真殿は鎮守の半僧坊大権現をお祀りしており、天狗像や子授け地蔵などがありました。
他にも廊下を歩いている時などに仏様の世界が美しい音に満ち溢れていることを表す笛や鼓、笙などが屋根瓦などに付けられていたり、本道裏の平成の羅漢像なども見せて頂いたりと、歩くだけでどんどんと発見があります。
お寺のお坊さんは精進料理を運んでくださる時駄洒落を言ったり、ボランティアの方もすごく楽しそうにあれもこれもと案内して説明して下ったり、出会った方々も本当に良い人ばかりです。ちょっと行くのに遠いですが、それでも何度も足を運んでみたくなる。そんなお寺でした。
とても感動的な宿坊でした。宿坊までの参道は、苔むした杉の庭とその中に点在する500羅漢がむかえてくれました。
本堂近くの受付でチェックイン。お坊さんが宿泊施設まで案内してくださいました。境内はとても広大な施設で感激です。100畳以上もある食堂ではたった4人のみで心静かに精進料理をいただき、米粒1つ残さず全量摂取。早朝は5時30分起床、僧侶の案内で本堂へ行き、ご開帳をしていたすばらしい時期に朝のお勤めをしまして、私たちの健康と安全を祈願してくださいました。こんなラッキーなこともあるのかしらと皆で感激した次第です。なにもかも幸せ気分でした。何よりも広大な敷地にある立派な建物の禅寺でした。
精進料理の朝食後、周辺の自然をさらに散策し堪能してチェックアウト。一人8000円とリーズナブル。帰りは近くの龍譚寺も見学し、浜名湖の館山寺温泉日帰り立ち寄り湯にもよって、うなぎ重の昼食とすべて計画通りでした。
『お寺でいただく精進料理 首都圏編(P83〜87)』
でも特集されています。
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寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール
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