寺かふぇ 香華庵  |
電話 |
058-326-4306 |
お寺カフェ
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アクセス |
岐阜県瑞穂市 |
駐車場 |
あり |

お寺にあるカフェで、仏教的な時間作りの為のお店です。提供されている食事は、派手でも特別でもないが、「一つ一つが確かに命であった事」を感じられる食事にしたいとのことです。
食事は余分な作り置きをしないため、予約制になっています。ランチの予約は電話ではご利用日の前日22時まで、ホームページ(上の赤い家のアイコンよりリンク)のメールフォームでは入店1時間半前まで受け付けられています。またその他のメニューは3日前の20時までの受付となっています。
なお、こちらの面白いところは、お勤めに参加されるとランチが割引になるところです。お勤めは毎日11時〜11時20分と13時40分〜14時の2回あります。
また仏教にふれることを目的としており、片付けとお参りを行うのであればお弁当などの持参も可能です。
その他、精進料理や写経、瞑想なども行われ、精進料理教室やお寺で語る会などのイベントも開催されています。
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お昼にランチを頂いて来ました。お寺カフェ・香華庵は廣讃寺というお寺の本堂隣にあり、木の温もりが感じられる、築130年のほっとする建物です。
私は鯛飯(吉次)ランチを頂きましたが、このメニューは手作りがんもどき、和風ポトフ、海鮮炊き込みごはん、プチデザートでした。
庵主をされているお坊さんはもともと料理の勉強をされ、調理師学校を卒業してレストランなどでも働かれていた方で、特に名物のがんもどきは絶品です。からっと揚げられていてつゆにつけて頂くのですが、中はふわふわでじわっと味が染みだす素晴らしい料理でした。
また炊き込みごはんやポトフはお寺ならではなのか、とても優しい味付けです。さらに最後のデザートは選択式でしたが、ちょうど二人で食事していたため、きな粉のチーズケーキと黒豆のガトーショコラを半分ずつに切って頂きました。
このケーキに抹茶のアイスとコーヒーもついて、最後はほっと一息。窓から見えるお寺の境内ものどかで、静かに時間を過ごせる場所でした。
ちなみにこのお寺カフェで使用されている建物は、もともとは寺子屋として用いられていたものですが、廣讃寺は徳川家康から幕府の武士と同等の地位を与えられた歴史のあるお寺で、この付近一帯の教育も任されていたそうです。
このためちょっと変わったつくりになっており入口は上座側にあるのですが、生徒達が最初に入り、最後に先生(僧侶)が入るため、このような形になっているとのこと。また一番上座には本堂のご本尊が位置するため、カフェの建物自体は本堂より少し前に出た位置に建てられています。
他にも明治25年の濃尾地震でお寺の建物が全て倒壊し、檀家さんからの寄付で建築材としてはあまり使われない栗、柿、銀杏などをかき集め、寺子屋は大切だからと地域総出で必死に建てたなど、歴史の話は盛りだくさんです。
私がもともと庵主さんと知り合いということもありましたが、このお寺カフェは来店された方との会話も大切にしているとのことで、歴史やお寺のことなどたくさんのお話を聞くことができました。悩み相談を受けたり、仏教について語り合ったりなど、いろんな方が来られるそうです。
それと個人的に一点和んだのが、お寺カフェの中にクラシックの曲が流れていたこと。庵主の婚約者(もうすぐ結婚するそうです)は音楽コンクールで賞を取り、教室を開かれている先生でもあり、選曲も担当されているとのこと。
私がクラシック音楽の中でも最も好きな曲の一つ、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』が流れていて、後でその次期奥さんとも盛り上がったりしてしまいました。
店内を見渡すと本堂の仏様に手を合わせる意義が書かれていたり、仏教用語が額に掲げられていたり。お参りと共に食事を頂くカフェとして確立されています。車がないとちょっと行きづらい場所ですが、お近くの方はもちろん、岐阜県外の方にもおすすめのお寺です。
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