宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
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電話 0289-74-2111 一泊二食6300円(一般部屋)
一泊二食7350円(個室部屋)
アクセス JR日光線「鹿沼駅」から古峯ヶ原行きバス、終点下車
東武伊勢崎線「新鹿沼駅」から古峯ヶ原行きバス、終点下車
駐車場 大駐車場あり
収容 最大350名
特徴・見所

 天狗信仰で有名な神社で、神社内参籠室や廊下には所せましと天狗の面・扁額・威儀物(火ばし、下駄、わらじ、天狗人形)などが掲げられています。研修会や会合、林間学校などの場として団体用の大部屋から、少人数用の個室までそろっています。

ほーりー記

 バスでひたすら山に入った、かなり奥深い地にある神社です。天狗の宿として有名ですが、境内に立つと本当に天狗が出てきそうな山々に囲まれています。脇を流れる川の音が、とても気持ちよく響いていたのが印象的でした。

 客室は本殿と続きの建物にあります。大部屋から個室まで多数あり、こんな山の中にあるとは思えないほど大規模です。私たちは団体で宿泊しましたが、通されたのは14畳の部屋が2つ続いた、広々とした和室でした。バスタオルはありませんので持参が必要ですが、タオル・歯ブラシ・浴衣はありました。

 そして食事をしたのは216畳もある直会の間です。ちなみにこの部屋が最大と思っていると、さらに288畳もある大広間もあったりします。正直、こんなにでかくて人が来るのかと思ってしまいますが、春や秋には講中の方で賑わい、その他林間学校などにも開放されていますので、埋まる時には埋まるようです。私たちは216畳の部屋で他にお客さんがおらず、がら〜んとした中で食事を食べました。

 食事は神様のお下がりを頂くという意味で、直会(なおらい)と呼ばれます。神饌料理を中心とした素朴ながらも自然豊かな地を生かした、美味しい料理です。メニューはご飯、けんちん汁、てんぷら(かぼちゃ、山芋、三つ葉・にんじんなどの野菜)、湯葉、刺身こんにゃく、鮎、枝豆、がんもどきや車麩、ぜんまい、わかめ、漬物などでした。またお神酒もついていました。ご飯とけんちん汁はおかわり自由です。

 朝は7時から祈祷が行われます。最初は神殿が閉じられているのですが、その前に座っていると太鼓の音と共に戸が開いて神殿が現れ、祝詞が詠み上げられます。そして笙(しょう)や龍笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)などの雅楽演奏があり、琴の音色と共に巫女舞が奉納されるなど、厳粛な空気は最高潮に達します。途中途中では大幣(おおぬさ)や鈴でお払いを受けたり、祈願文の中では宿泊者の名前が読み上げられ、最後には玉串を捧げるなど、神社の宿坊(こちらは正確には参籠所ですが)では他にないほど、力の入った祈祷でした。

 また宿泊施設の至るところに天狗の面が掛けられているのも、この神社の特徴です。客室の中には1.5M以上もある天狗面(大天狗と烏天狗)が 飾られた(というより、祀られた?)部屋もありますし、廊下や各部屋にも大小さまざまな天狗が多数掛けられています。お酒などの持ち込みも自由で、私達も天狗のある部屋でお酒を飲んだりお菓子を食べたりしながら、夜を過ごしました。

 行くのはちょっと大変な場所にありますが、グループで楽しく過ごしながら神域の持つ清らかな空気にも触れられる。神社で一日を過ごしたいと思ったら、強くお勧めしたい宿です。
宿泊者の声

 初めての宿坊体験で、バスで参りました。施設は清潔で、ご飯もよく大満足でした。宿は楽天にて予約し、2食付7350円→6300円でした。大広間は6300円、個室が7350円です。

◆場所

 鹿沼駅(東武、JRどちらも有り)から1時間程、山あいを走った終点でした。バスは1時間に1本程ありますが、宿坊のご飯は18時で、最終受付が17:30です。

◆施設

 どこも隅々までとても清潔で、お風呂もこじんまりとしながらボディーソープやイオンドライヤーまであり、部屋には浴衣とタオル、歯ブラシまで用意されていました。休憩室にはTVや自販機(ジュースだけですよ!)もあり、タバコはここで吸えます。起床は指定がありませんが、消灯は9時です。しかし休憩室は電気がついていたようです。

 私たちの寝所は本堂のすぐ横で、とても荘厳な雰囲気でした。建物内はところ狭しと天狗の面があり、おみくじや御札などが普通に私たちの寝所横の廊下においてあったりして、神社の裏を見た気分でした。朝などは参拝の方がお参りする建物内にいますので、こちらが拝まれている向こうに私たちが立っているぐあいでした。

 朝は7時から本堂にて祈祷があります。特に申し込みをせずとも、祈祷時に住所と名前をよみあげてくれました。お金を払っているかたは、プラス御札をもらっていました。祈祷代は3500円〜です。

 なお、当日の宿泊は私たちともう1組だけでした。翌日は8名とのことでした。日によっては、大広間に1人だけとかもあるようです!

◆ご飯

 夜は18時から。あゆの塩焼きや、天ぷら、豚汁、それとお神酒が1本ついていました。お酒はお願いすれば出してくれます(ほどほどに!)。朝は祈祷前の6:30か、祈祷後の7:30〜です。鮭の塩焼きなども出ていました。祈祷後にゆっくり召し上がられてはとの勧めで、祈祷後に朝食を頂きました。

◆近隣

 朝は早く起きましたので古峯高原の方へ散歩へ行きましたが、歩きの方はあまりお勧めしません。1時間ほどで片道1,5KM程坂を登りましたが、ずっと普通の車道で山道ではないので、車が横を通り危ないのと、残念ながら情緒がありません。

 隣接の古峯園が9時からあいており、お茶も出してくれます。天気がいい日は、降るように星が見えるとのことでした。今回はあいにく曇りだったので、是非次回見に行きたいと思います。


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寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール



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