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温泉
三峯神社興雲閣 リンク
電話 0494-55-0241 一泊二食12030円
一泊二食7560円(子供)
一泊二食5400円(幼児)

冬期間(12/15〜3/15)は7500円
アクセス 秩父鉄道「西武秩父駅」から西武観光バス75分「三峯神社」下車、徒歩15分
駐車場 三峯神社への観光道路終点に大きな駐車場あり(興雲閣まで徒歩15分)
時間帯 チェックイン14時30分。チェックアウト10時00分。
特徴・見所

 秩父山系の三峯山頂上(標高1100m)にある山岳信仰の霊場です。宿坊の外観は鉄筋のホテルですが、ここには温泉があります。日帰り入浴(600円)も可能です。泉質はナトリウム・塩化物泉で泉温は32.5℃。筋肉痛、神経痛、関節痛、冷え性などに効きます。

ほーりー記

三峯神社興雲閣

 三峯神社の境内奥にある宿泊施設です。鉄筋で少し古びてはいるものの、きれいな建物でした。6階建てとかなり大きく、部屋数もたくさんあります。

三峯神社興雲閣の客室

 通された客室は10畳+広縁のゆったりとした和室でした。テレビ、冷蔵庫、金庫があり、タオル、バスタオル、歯ブラシ、浴衣と、アメニティ類は一通りそろっています。お茶とお菓子の用意もありました。また神社らしく古事記の本も置いてあります。

三峯神社興雲閣の夕食

 夕飯は18時からで、別の個室に案内されました。食事はかなり豪華です。メニューは、アユの塩焼きときゃらぶき、お刺身(まぐろ、サーモン、イカ、刺身こんにゃく)、豚肉と皿だの胡麻しゃぶ、煮物(かぼちゃ、しいたけ、里芋、さやえんどうなど)、揚げたごぼう、茶わん蒸し(鶏肉、しいたけ、三つ葉、銀杏)、イカと小松菜の酢味噌和え、黒豆、みそとラッキョウ、錦糸玉子と練り物の梅肉乗せ、鳥のささみと水菜のサラダ、ご飯、けんちん汁(里芋、大根、ニンジン、しいたけ、油揚げ、こんにゃく、山菜)、漬物です。

 アユの塩焼きは美味しかったですし、揚げたごぼうはお菓子みたいな食感でした。全体的にボリュームありますが野菜中心なので、身体にも優しい味です。

 また、チェックイン時に日本酒、ウーロン茶、ジュースから一つ選ぶことができ、飲み物が付いてきました。私は日本酒を選びましたが飲みやすくて美味しかったです。お酒は自由に飲むことができますし、館内の自動販売機でも、ビールが売っていました。

三峯神社興雲閣の温泉

 お風呂は「三峯神の湯」と名付けられた温泉です。宿泊日は深夜0時まで、翌朝は早朝5〜7時に入浴することができます。男性用のお風呂は広々としていて、10人くらいは一度に入れます。石鹸やシャンプー、ドライヤーなどは備え付けられていました。更衣室には小さな鍵付きロッカーがあるので、財布などは持ってお風呂に行くことができます。

 泉質はナトリウム−塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、きりきず、やけど、慢性皮膚病などに効能があります。

 お湯は透明で、臭いはそれほどありません。刺激もないのでゆったりと浸かることができます。私が入った時は他に誰もいなかったので、手足を伸ばしてのんびりと温泉が楽しめました。温泉から出たら、肌も少しつるつるになったような気がします。

三峯神社の拝殿

 早朝、7時からは三峯神社の拝殿で御日供祭(おにっくさい)が行われます。こちらは事前に祈願をお願いした方のみが参列することができ、一組5000円(願い事は2つまで)からで受け付けられていました。せっかくなのでお願いしてきましたが、興雲閣の一回ロビーから延びる通路へと通され、途中にある手水で身を清めてから普段は入ることができない拝殿に上がらせて頂きました。

 拝殿は築200年の建物です。柱には黒漆が塗られ、三峰山の草花が描かれた180枚の天井画があるなど豪華絢爛です。正面両脇には神様のお使いである白狼の像が並び、その脇には烏帽子に狩衣姿の神像が2柱座っていました。

 それらを眺めながら用意された椅子に腰を掛けていると三人の神主さんが昇殿され、大太鼓を鳴らして神事の始まりを告げます。神様の前でうやうやしく祝詞が読み上げられ、お祀りされている神様の名前や祈願の言葉を後ろで聞いていました。

 一通り祝詞が読み上げられると、神主さんの一人が参列者の前に立ち、大幣(おおぬさ)でお祓いをして下さいます。その後、案内を受けて神前まで立ち入り、玉串を捧げて二礼二拍手一礼して祈願させて頂きました。

 ご祈祷が終わった後は神社の由来なども少しお話して下さり、お神酒を頂いて終了です。時間にして約30分ほどでした。

三峯神社興雲閣の朝食

 朝の御日供祭から戻ったら、7時30分には朝食の準備ができています。一度部屋に戻って荷物を置いた後、6階にある食事部屋へと向かいました。朝食は夕食と異なり、大部屋で他の宿泊者と一緒に頂く(と言っても、テーブルは分かれていますが)形式です。

 メニューはご飯、味噌汁、納豆、味海苔、焼き鮭と卵焼き、ハムとレタス、オレンジのサラダ、そばの実なめこ、おからとしらす干し、梅干し、たくあんです。

 よくある旅館の朝食という感じでそれほど珍しいものではありませんが、ご飯はお替り自由で美味しかったので朝からたくさん頂きました。

 チェックアウトは10時です。三峯神社は境内が広くていろいろと見どころも多いですし、奥宮まで歩こうと思えば片道一時間半かかります(歩きましたが、すごく気持ちの良い山道でした)。

 宿泊した日は濃い霧が漂う幽玄な雰囲気の境内で、次の日はからっと晴れた一日でした。そんな景色の移り変わりが楽しめるのも、神社の境内に泊まらなければ味わえないでしょう。

 料金は少し高めですが、標高が高い(1100メートル)ため、それなりにお金がかかるのも仕方ないかなと思います。その分、神聖な神社の空気を目一杯吸い込めるのでせっかく三峯神社にお参りするのであればこちらに宿泊してみるのはおすすめです。
宿泊者の声

 三峰神社に個人客として数人で行ったことがあります。宿坊は少し古い感じの鉄筋の建物で、学校の林間宿泊施設のような感じでした。軽食処などもあって施設事態はかなり立派です。思った以上に山奥にある神社さんなので、これほどの大きな施設がある事にたいして私はびっくりしました。 私達の時は他がすべて講と呼ばれる団体さんでした。食事の時に大広間に行かなければならないのですが、団体さん達との間には衝立は立っているものの、スペースが無かった為、バスの運転手さんやガイドさん達と一緒の席になりました。それでも大変に静かで荘厳な雰囲気は素晴らしかったです。
追加情報

 『宿坊に泊まる(P174〜177)』 『お寺に泊まろう(P54〜55)』でも特集されています。

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寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール



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