宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
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正覚寺 リンク
電話 0429-79-0235 【宿坊】
一泊二食7000円

【精進料理】
典坐料理5000円〜
(3日前までに要予約)
アクセス 西武池袋線「飯能駅」またはJR「東飯能駅」より、国際興業バス(名郷行、湯の沢行)55分。「名郷」下車、徒歩1分
特徴・見所

 典座料理を頂くことができます。典座料理とは道元禅師が説かれた食生活の教えが禅寺に継承され、自然を大切にしながら此れを利用して調理された手作りの自然料理です。座禅や写経の指導をして頂くこともできます。

 2〜6月と9〜11月にはお昼にも典座料理を頂くことができます。

ほーりー記

正覚寺(埼玉) photo : 360度カメラ研究会(http://camera-360do.com/) by ほーりー - Spherical Image - RICOH THETA

↑上の360度写真はRICOH THETA(リコー シータ)で撮影しました。マウスで動かせますよ。

 門の前には「曹洞宗認可 参禅道場」の看板があり、門をくぐれば山寺の風情。受付を済ませると、気持ちいいほど開放的な本堂に案内していただけます。なんと宿泊はこの本堂とふすまを隔てただけの部屋! というより、ほとんど本堂の一画です。周りを見渡せば四方は山に囲まれた静かな世界で、自然の空気を目一杯吸い込んで日々の疲れをリフレッシュするにも、じっくりと坐禅に取り組むにもこれ以上ないほど最適の環境です。

 私は宿泊坐禅をお願いしてきましたが、夕方17時に坐禅開始。左足をももの上に乗せた半跏趺坐や右手を下に両手で卵形を作る法界定印、警策の受け方などを習ってスタートです。合図は鐘が三つ叩かれ、本堂前の庭に向かって坐禅を行います。周りには野鳥のさえずりやヒグラシの声、入間川のせせらぎが響き、何とも言えない音の空間に(足がしびれてくるまでは)酔いしれることができました。翌朝にも同じように早朝坐禅を行いましたが、今度は大雨の降る庭と相対し、涼やかな風と雨音に気持ちが静められました。

 夕方の坐禅が終わると、次は薬石(夕食)です。ここでは食事も修行の一つ。五観の偈を唱え、本堂で食事を頂きます。注意点は2つ。一つ目は沈黙を守ること。もう一つは食事をする際、必ず食器を手に取ることです。こうすることで食事と真正面に向かい合い、感謝の気持ちを持ちながら頂くことができるとのことです。そして食事が終わるとたくわんを一切れだけ残しておき、食器にお湯を注いで順々に移しながら、たくわんで汚れを洗い落としてきれいにしていきます。最後にお湯は飲み、たくわんを食べて終了です。食器は応量器で大きな器から重ね合わせていくと、最後は一つにぴったりと収まります。これも見どころです。

 出てきた料理は味噌が乗った胡麻豆腐や、煮転がしたかぼちゃ、お麩のカツとサラダ、けんちん汁、ご飯、たくわんでした。またお麩カツにはレモンを搾ってかけるのですが、この絞ったあとのレモンを皮ごと食べる人(私も食べました)が続出! お寺の方が「レモンまで食べた人達は初めて」と笑ってましたが、なんというか全てに感謝するお寺の空気のなせる技です。お漬け物が苦手という人も、一生懸命に食べていました。

 翌朝は5時にお勤め。みんなで般若心経を読み、坐禅、法話、作務(掃除)を行いました。住職さんは法話の時にはいろいろな悩み相談にも乗っていただけるとのことで、様々な悩みを抱えている人とはこの時に1時間以上も話し込んでしまうそうです。また、その後に朝食を頂きましたが、ちょうど誕生日が近い人がいたということで、この日は小豆粥でした(ちなみにその人は特別にメロンもついていました)。そして最後に写経をして下山。みっちりと(でも初心者にも安心な優しさです)禅寺の一日を過ごすことができました。
宿泊者の声

 飯能駅からさらにバスで1時間。遠かった! けど、幸いお天気な日で、仕事の都合で到着はすっかり日も暮れていたのですが、道中バスの中からお月見していました。

 山の中、まさに山寺というのでしょうか?夜はひっそりとしていてよかった。帰りのバスを待つ間に散歩したのだけれど、キャンプ地が近くにあり、季節柄白藤からその他お花もたくさん咲いていて、近くを流れる川のさわやかさにはうっとりしてしまいました。それから、ご住職の奥様がにこにこスマイルで素敵です。

 時間がなかったので座禅を30分しただけで終わってしまいましたが、たぶん、お願いしておけば、写経も可能だと思います。
宿泊者の声

 梅雨寒の二泊三日でしたが、さまざまな国内外の旅では経験できなかった時間でした。御寺の方針で相部屋はしないとは聞いてましたが、本堂を指してるとは! 一人旅でしたから、本堂貸切となりました。テレビ、ラジオ、新聞、なし。座禅の手ほどきは受けてましたが、無念夢想には程遠く。翌朝、帰りますかときかれ心動くものの、これも仏縁と二泊目。参禅道場の看板を見ながら、仏さまとともに心のこもったお食事。山の中ですから森林浴、バスで温泉(快適)も。ご住職も奥様もその人なりに? 迎えて頂けます。何にもないけれどすべてある。禅問答みたいですが。このプチ出家に魅せられ、7月8月も予約、当分修行の予定。
宿泊者の声

 行ってきました。宿坊宿泊初体験。購入したばかりの作務衣をもって、、、、。

 今年も、たびたび「宿坊やプチ出家や週末出家」の取材記事が、目に止まるようになりました。宿坊宿泊初体験に選択しましたのは、よく取材されている埼玉県内の飯能の山奥に在る「正覚寺」。初体験をここに選んだ理由は、「宿坊」の中でも「座禅」「写経」の両方を体験できる宿坊は関東近辺でここだけしか調べられなかったからです。春の桜舞う名栗渓谷の「渓谷風景美」を眺めつつ「のんびり2時間のドライブ」しながら、山奥へどんどん入る。「自然を大切に思う心」を取り戻させてくれる、さながら「究極の隠れ屋」山寺といった処でした。

 一日目:
 今回はお寺が取材に対応するとのこと。坐禅体験する人の取材をしたいとのことで、私が取材を受けることになってしまい、予想外の展開になってしまいました。食前と食事後、坐禅を2回。また精進料理を戴く。精進料理では珍しくボリューム満点で、キノコ汁や地場の天然素材を使ったモノばかりで最高でした! お風呂は合宿も受けているためか、10人も入れそうな大きな浴槽で大変綺麗。部屋は「一人泊まり」なのに、10畳もある部屋でした。

 二日目:
 お務めを朝6時から受ける。般若心経を住職に合わせて唱える。更に、太鼓の祓い道場でのお勤めはすごかった。腹に響く太鼓の音。いいこれは良い。太鼓に合わせたお経など聞いたことが無い、お祓いかこれはと思わせるぐらい。厄払いになったかも。お勤めの後は、坐禅。そしてボリューム満点の朝食。朝粥は量がたっぷり。なんと、ヨーグルトもある。その後、風呂掃除床掃除など作務を行いました。

 下山直前には、生まれて初めて「写経」なるものも1時間ぐらい挑戦。千円で体験できました。写経は、持ち帰るのかと思いきや「願文」を記し、奉納していただけるのだそうです。ありがたい。これは、厄払いになる。帰りは、なんと、お土産(?)の多いこと。住職の奥様から「座禅作法・食事作法」の冊子、曹洞宗宝暦という冊子、そして、「納経証」という名刺サイズの「お経と教えのミニ版」を戴く。驚いたのは、なんと正覚寺の箸を持ち帰れる。うれしい、ご利益がありそうな箸なのです。この箸を使えば、坐禅の心を忘れかけたらまた来なさいという住職の話を思い出させてくれることでしょう。
宿泊者の声

 泊まったのは6月でしたが、朝は寒くてセーター2枚重ねしました。冬はもっと寒いのでしょうが、修行としてはいいかもしれません。

 ひとりになって色々考えたりしたい人には不向きです。ひとり部屋ですが、日本家屋だからふすまだけで遮られており、自分の部屋に行くのに人の部屋を通らないと行けないし(そうでない部屋もあります)、かわいそうなのはトイレに続く部屋にいる人です。(通るほうも気を使う)これも修行と思えばなんてことないのですが。最後に宿坊についた方がこの部屋になると思います。

 住職のお話は、時にはユーモアを交えて楽しかったです。もちろんためにもなります。坐禅(40分)は思ったよりもすぐ時間がきましたが、心を無にするのは大変難しくあれこれと考えてしまいました。それよりも、朝のお勤めの正座がつらかったです。正座を普段から少しずつ練習しようと思いました。

 食事は大変おいしかったです。典座料理と呼ばれる、すべて入れ子に重ねられる丸い器が6つほどあり、ご飯、漬物、味噌汁、高野豆腐、お麩のカツなどが入っています。食事が終わったらお湯を少し入れて一つ一つの器を洗いながら最後の器にまとめ、それを飲み干します。そしてひとまとめに重ねます(朝食はヨーグルトがあり、おかずの汁と混じってしまいますがをこれも修行! と思って飲み干しました)。すべての命、作ってくれた方に感謝して食べるので無言で頂きます。

 朝食後、宿泊者全員でトイレ、部屋、お風呂の掃除を手分けして行います。静かですぐそばをきれいな川が流れている山寺です。また訪問したいと思います。

追加情報

 『宿坊に泊まる(P58〜61)』 『お寺に泊まろう(P56〜57)』 『精進料理紀行(P44〜45)』 『お寺でいただく精進料理 首都圏編(P49〜53)』でも特集されています。

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寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール



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