宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
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川崎大師 リンク
電話 044-266-3420 写経会 1000円
彩色仏画 1000円
写仏会 3000円
アクセス 京急大師線「川崎大師駅」下車、徒歩8分
特記事項

川崎大師(神奈川)、10年に一度の大開帳。供養塔がたてられています。 photo : 360度カメラ研究会(http://camera-360do.com/) by ほーりー - Spherical Image - RICOH THETA

↑上の360度写真はRICOH THETA(リコー シータ)で撮影しました。マウスで動かせますよ。

 写経会や写仏会が定期的に開催されています。開催日は2〜3ヶ月に一度ほどでそれほど多くはありませんので、日程はホームページでご確認ください。写経道具などは全て用意されています。

 また薬師殿では、毎日9〜15時に写経を行うことができます。彩色仏画というものもあり、自分の干支に対応する十二神将の絵なども描く(塗り絵のような感じらしいです)ことができます。椅子席で写経できるので、正座が苦手な方にもお勧めです。

ほーりー記

 信徒会館で行われる写経会に参加してきました。予約などは特に必要なく、1Fで受付を済ませて2Fへ。入り口で塗香を手にすり込んで身を清めて写経室に入ります。広さはかなりのものがあり、150人くらいは入れそうです。その8〜9割がたは席が埋まっていて人気のほどが伺えました。

 時間までしばらく待っていると、まずは鐘が鳴らされてお坊さんが入ってきて、まずは全員で心経勤行式。般若心経などを一斉に唱和します。それから簡単な法話があり、それが終わるといよいよ写経です。

 こちらの写経では筆や硯、文鎮などの写経道具は全て用意されていますが、その中に珍しいものが一つありました。紙でできたマスクみたいなものですが、覆面瓠(ふくめんこ)というものがあります。

 写経で書く文字は一文字一文字が仏様であり、そこに息がかかるのはよろしくないこととされ、写経中はこの紙のマスクをかけます。私も知識としては知っていましたが、このような形で写経をしたのは今回が初めてだったので新鮮でした。

 また用紙に筆をおいて感じたことは、ここの筆は結構良いものを使っているなということでした。私もいろんな写経会に出かけていますが、字を書いても筆先が広がらず、墨の触りも良く、筆を調えなくても2〜3文字くらい平気で書けました。

 極端な例ですが一文字書き終わる前に文字がすれてきたり、筆先が広がって細かな字だと潰れてしまったりする写経会もあるので(そういう写経会は262文字の般若心経を書き終える頃には、へとへとになります)、ここはかなり気持ちよく書けます。もちろん私の筆がたまたま当たりだっただけかもしれませんので、必ず良い筆が来るかはわかりませんが。

 書き写すお経は般若心経で、お手本は筆の名人でもある弘法大師が書いたといわれる隅寺に伝わる般若心経です。ところどころに旧字が使われており、分かりづらい部分もありますが、「無」という字が思いっきり簡略されていたり、なかなか面白い発見もあります。

 そしてお土産に「だるまさぶれ」というクッキーが配られたり、気軽に楽しく参加できる写経会でした。

 写経会場を出ると、信徒会館の受付の方に進められたこともあり、本堂で行われている護摩祈祷にも参列しました。これは毎日1時間〜1時間30分置きくらいに定期的に行われているもので、誰でも参列することができます。

 護摩祈祷が始まる前に本堂で待っていると、真言宗のこと、弘法大師のこと、護摩祈祷のことなど、お坊さんが川崎大師のことをいろいろと説明してくれます。結構気さくで、親しみやすいお話でした。そして時間になると護摩祈祷の始まり。大太鼓をがんがん鳴らし、火を焚いて、衝撃でお堂がビリビリ震えています。

 さらには普段は入れない内陣にも入らせて頂き、本尊の弘法大師や不動明王、愛染明王、そして脇にいる稚児太子や救世観音などに手を合わせることができました。内陣の中では叩いている大太鼓との距離が近く、音の圧力がずんずんと胸を叩いていく感じです。かなりの興奮度でした。
体験者の声

 昨年末と今年の1月2日に写経を行ってきました。写経が行われている建物は「薬師殿」という建物です。薬師殿に入ると正面に薬師瑠璃光如来坐像がお祭りされていました。薬師瑠璃光如来坐像の左側にお守り授与書を兼ねた写経受付があり、受付の後、受付左側にある写経道場に入りました。

 川崎大師平間寺の写経道場は、写経のほか彩色写仏体験ができます。私は写経を行いました。川崎大師では初めての写経であったため、薬師殿の職員に懇切丁寧に作法を教えていただきました。

 写経道場の中は、正面に四国八十八か所修行をされた貫主が八十八か所の御朱印を表装した掛軸がかけられていました。幸い、私一人でしたので、掛軸の正面に座りました。その後、作法を教わり、写経を行いました。

 般若心経の文字は、弘法大師が書写したものを川崎大師貫主が書き写したものだということでした。ところどころに旧字体が出てくるので、他の寺院で写経を体験された方は面を食らったのではないかと思います。私もその一人です。

 そしてもう1点。覆面弧という和紙でできたマスクのようなものをつけるということです。息苦しくなると思ったのですが、意外と息苦しくなく写経を行うことができました。

 写経を終えた後は、書き終えた写経用紙を持って薬師殿にお祀りされている薬師瑠璃光如来坐像の前にある納経用のお盆に乗せ、薬師如来ご真言を3回心の中で唱えて終了です。ご真言は坐像の前に書かれているので、覚える必要はありません。

 写経を行う環境はとても良いです。初めての方も職員の方に懇切丁寧に作法を指導してただけます。


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寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール



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