宿坊研究会 ~座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!~  
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電話 045-581-6086(TEL)
045-581-6348(FAX)
【座禅・写経】
日曜参禅会 参加費 200円
〈初回のみ700円〉
個人一泊参禅会 参加費5500円
写経の会 3500円(昼食代込み)

【精進料理教室】
精進料理教室 5000円
アクセス JR京浜東北線「鶴見駅」下車、徒歩7分
駐車場 あり
収容 最大20名先着順(精進料理教室)
特記事項

 毎週日曜日13時~16時(初心者は12時30分までに集合)に日曜参禅会(予約不要)、毎月最終の土日曜日の9時~翌日16時には個人一泊参禅会(要予約)が行われています。その他団体(4人以上)対象の日帰り・一泊・二泊参禅会や、年に数回行われている長期参禅会などもあります。また毎週土日・祝日には衆寮が開放され、無料で使用できます。

 毎月25日に写経の会が行われています。写経・写佛をしてから精進料理を頂きます。その後は自由参加で月例法話会にも参加できます。

 毎月精進料理教室が開かれています(日程についてはお寺にお問い合わせ下さい)。典座寮(お寺の調理場)で典座和尚(総料理長)指導の元、作った精進料理を頂きます。申し込みは申し込み用紙に記入し、FAX・郵送または、本山受付にて直接受け付けています。申込用紙は電話にて取り寄せ出来ます。受付開始は毎月1日からです。当日のスケジュールは9時20分受付開始で、13時30分解散となります。またホームページでは『今月の精進料理』として、毎月レシピを紹介しています。

ほーりー記

 お坊さんにガイドしていただける拝観、精進料理、そして日曜参禅会に参加してきました。

 受付を済ますとガイド役のお坊さんが来て、一行を案内してくださいました。

 修行のお寺と言うことで、拝観には少しルールがあります。左側を二列で歩き、修行僧が来たら避けて道をあけること(このお寺では雲水さんが、右へ左へ走り回っています!)。仏様の前を通る時は、合掌して頭を下げること、などです。

 最初に案内されたのは、百間廊下。毎日二回、水だけで雑巾がけが行われているそうですが、床は磨き上げられて光を反射し、触るとそのつるつる度合いにびっくりします。

 そしてお寺の中をぐるっと一周しながら解説を受けていきましたが、昔は特別な時にしか開けられなかったという桃山式の向唐門(むかいからもん)、山形県の総穏寺から移築され、釘を使わず雪国特有の柱が多い造りをした放光堂、東京(千駄ヶ谷)の尾張徳川家旧書院を移築した待鳳館など、素晴らしい建築の数々には感動でした!

 また地下通路に日々の修行風景や祭事の写真パネルが展示されていましたが、朝4時に鈴を鳴らしながら山内を駆け巡る振鈴(目覚まし係)など、禅の世界が垣間見える風景がたくさんあります。

 見て、歩いて、解説を聴いて、まさに生きた修行のお寺が感じられました。

 拝観が終わると、次は精進料理を頂きます。私達は16人の団体でしたので、特別に予約して、用意をして頂けました。

 最初に五観の偈を唱え、食事を頂きます。食後にはたくあんを一枚残しておき、器にお茶を注いでたくあんで洗います(ここでは簡易的に、ご飯とお味噌汁の器だけで終わりましたが)。そして応量器を重ねて片付け、終了です。

 メニューはご飯、味噌汁、胡麻豆腐、黒豆、インゲンの和え物、ほうれん草のおひたし、 精進揚げ、煮物、漬物です。禅宗の食事作法が体験でき、料理も美味しく、素敵な昼食でした。

 食事が終わり、香積台に戻ると、参禅会の参加者がだんだんと集まってきていました。受付では初参加の方と二回目以降の方に分かれますが、初参加組みは30人以上(半分弱は私達の団体ですが)いました。

 着替えを済ませ、座禅の説明を受けて、まずは一回目の座禅に入ります。坐蒲をまるく整え、結跏趺坐か半跏趺坐で座ります。身体を前後左右に揺らしてぴたりと定まる位置を探し、目は半眼に、手は法界定印(ほっかいじょういん)に。座禅は20~30分ぐらいでしょうか。時折鳥の声が聞こえるしんとした空間は、座っていても気持ちが良かったです。

 座禅が終わると、全員で叉手(しゃしゅ)をしながら紫雲台へ移動し、法話を聞きました。ここでは初参加、二回目以降参加の方が一緒になりますが、全部で100人近くと参加者はかなり多かったです。

 法話が終わるともう一度戻って座禅開始。このお寺は内部が迷路みたいになっていて途中で思いっきり迷いましたが、案内の方に助けてもらって何とか元の部屋に戻ることが出来ました。

 そして再度、座禅。今度は警策も受けてみました。木の棒で、ばしんと叩かれる、アレです。周りで聞こえる警策の音が(他の座禅会より)かなり痛そうに響いていたので、少しびびりながら叩いていただきましたが、思ったよりも痛くはなく、じんわりと熱さを感じました。

 丁寧な説明があり、参加者も多く、初めての方でも参加しやすい座禅会でした。
体験者の声

 午前中に僧侶さんのガイドで、屋内から広い境内を回りました。受付の香積台から、百間廊下(長かったです)~大僧堂~放光堂を通ります。その先、普段僧侶や関係者しか通れない地下廊下を通り、地下ロビーから大祖堂へ上がります。大祖堂は内から見ても広いですね!

 そして、紫雲台へ向かいます。紫雲台から待鳳館(この辺は武家屋敷風)起点の香積台へ戻ります。最後に香積台の大黒様(木彫りでは日本一大きいです)にお祈りします。

 お昼は精進料理をいただきました。香積台から、別の棟(三松閣の下の階)へ移動します。料理は朱塗されたぼんで綺麗に3×3枚のっておいしいです! 作法も教わりました。食前(後)に偈文を読む作法です。それと、残したタクワンとお茶を御飯茶碗にいれ、タクワンで洗う作法です。

 午後は参禅会に参加しました。まず、祥雲閣の部屋へ移動して(移動の度、距離が有り、うっかりすると迷ってしまいます)、ジャージ等に着替えて準備します。初めてなので、手と足の組み方等を教えられ、丸座布団で座禅します。座禅は2回行われ、間に説法が入ると、紫雲台の部屋へ移動します。
体験者の声

 僧侶の方より見学にあたっての注意や作法などの説明後、見学開始。

 まずはとても長~い百間廊下から。百間というからには180mあるのかと思いきや、現在は工事中ということもあり、そこまではないそうです。廊下は僧侶の方が毎食後、ピカピカに磨いているので、触るとツルッツル。表面と側面との違いにビックリ。この廊下には、朝を表す金鶏門、昼を表す中雀門、夜を表す玉兎門の3つの門があり、玉兎門がなぜ夜を表すかというと月には兎が住んでいるところからそう名付けられたそうです。何か昔話に出てきそう。

 長い廊下を歩いて、次に鐘鼓楼、大僧堂、放光堂を経て、1本も釘を使用していない仏殿へ。それは見事でした。そして何よりも驚いたのは、地下道があり、宿泊施設が地下にあることでした。廊下を走っている僧侶も多いのですが、なぜか不思議と落ち着きます。お寺だからでしょうか?

 倚松庵は茶人高橋箒庵設計の茶室で、横浜市指定文化財です。僧侶たちはお茶の先生から指導を受けているそうです。倚松庵の近くには紫雲庭があり、庭師がきちんと管理しているため、きちんと整えられていました。

 説明をしてくださった僧侶の方は、頭の中にすべての内容がきちんと整理されているようで、とてもお話しが上手でした。すばらしい。見習いたいものです。

 見学を終え、お昼へ。総持寺の精進料理は、少し濃い目の味付けのように感じました。高野山などの宿坊で食べた精進料理はもう少し薄味でした。関東と関西の差などあるのでしょうか? あまりに満腹だったので、昼食後、宿坊のメンバーの方と寺の中を散歩。うーん、外より中の方が断然素敵。

 午後からの座禅は、初めてということで座禅道場の衆寮ではなく畳の部屋で行われました。僧侶の方の指導で基礎から教えていただきました。衆寮で行えなかったのがちょっと残念(衆寮は2回目以降で入ることが出来ます)。
体験者の声

 まずは僧侶の方の案内で境内を回りました。元々は北陸にあった総持寺が明治時代に横浜へ移築された際に、山形県のお寺から寄進された放光堂や、僧侶ですら月2回しか入れない仏殿等、多数の建物を見て回りましたが、時折通って行かれる修行僧の方が駆け足なのにびっくりしました。曹洞宗のもう1つの本山である永平寺では走っている方は見かけなかったので。

 昼食は精進料理をいただきました。簡略化したスタイルでしたが、応量器を扱う作法も教えていただきながらの食事となりました。

 午後1時から日曜参禅会に参加しました。2回目以降の方は衆寮と呼ばれる建物で座禅が出来るようですが、初めての人は畳敷きの講堂でずらーつと並んでの座禅スタイルでした。途中老師さまからの法話がありましたが、座禅をしている時間自体はとても短かったです。
体験者の声

 総持寺の立派さに驚きながらも、興味深くガイドの説明を聞きました。すっかり外を回ると思っていたので、地下通路を通って本堂に直接入るなど、ガイドを付けて拝観する醍醐味を味わいました。

 宿泊も整備された館内で頂いた精進料理は、味付けもしっかりしていてとても美味しかったです。他にも予約が入っていて、法事の時などは皆さん召し上がるのかなぁなどと想像していました。

 座禅では警策をしたいと思っていたのですが、希望するタイミングを逸してしまいました。唯一それが残念です。
体験者の声

 総持寺座禅会、とても良かったです。昨年永平寺に母と行ったこともあり、曹洞宗の関東の大本山ときき、ずっと行ってみたかったのです。修行僧の方々が廊下を走っている姿、廊下を雑巾がけする姿を目にするだけでも感動していました。

 興味深かったのは大河ドラマの影響もあってか(笑)、徳川家の書院を移築した建物でした。それから大黒様を台所の神様として御祭りしてある所以も聞け、お坊さん付きのガイドは本当に勉強になりました(通常は料理をいち早く運ぶという意味で「韋駄天」を御祭りするのですが、総持寺は「大黒様」をお祭りしています)。

 精進料理はお作法通り、たくあんを一枚残してほうじ茶で応量器を洗い、そのたくあんもお茶もすべて頂きました。器も重ねて入れ子のように小さく片付けました。

 座禅は初心者ということで、壁を向いてする座禅ではありませんでしたが、次回からは本格的な座禅道場で参禅できるそうなので次回の楽しみがひとつ増えました。
体験者の声

 今週日曜日、総持寺座禅会に参加してきました。9時半に鶴見駅に集合し、午前中はお寺の中を拝観させていただきました。修行僧の方が案内をしてくださり、色々な修行のお話も聞けたりしてとても有意義でした。

 昼食は精進料理。ほんのさわりですが修行僧の方の食べ方を体験させていただきました。しかもおいしかったです。

 そして、午後はいよいよ座禅会。はじめてとあって少しビクビクしていましたが、あっという間でした。でも、何だかくせになりそう。。。
体験者の声

 午前中は、10時からの案内付き拝観ツアーに参加し、総持寺の建物を参拝しました。

 立ち並ぶたくさんの建物は皆廊下でつながっており、一周すると元の場所へ戻ってくる造りになっています。有りそうで無い伽藍配置ですが、合理的です。

 他にも「火事の延焼を防ぐため、建物を二分して百間廊下でつないだ」とか、「水分の多いイチョウを多く植えて火事から守っている」とか、「雪国の建物だから雪の重みに耐えられるよう柱が多い」とか、「震度8にも耐えられる建物」などなど、寺域内のそれぞれがとても考えられて造られていることに感心しました。説明があるお陰で色々気付くことがたくさんあり、とても勉強になりました。

 昼食に精進料理をいただきました。作法が茶道の茶懐石に、少し似ているように思いました。

 午後は参禅会。1時から4時までとの予定だったので、それほど長く座ったままなのかと内心どきどきしましたが、合間に説明や移動、法話があったため、その心配は無用でした。

 腕時計を含め貴金属はすべて外す指示だったので、時間がはっきり分かりませんが、一回20分前後の坐禅だったように感じます。間に1時間程度の法話をはさんで、二回坐禅を組みました。

 希望者のみ警策で気合いを入れてもらえますが、自分はどうしようか迷っているうちに、お坊様は行ってしまった模様。悟りを開いたとか、無我の境地に到達したとか、からはとても遠い心境のまま終わりましたが、とても心が落ち着いた気分になります。良い経験になりました。
体験者の声

 座禅会、すごくおもしろかったです。私は保育士をしているので、正直土日に(富山から)東京に出かけて体力持つかなと不安だったけど、座禅効果か、元気に一週間のりきり、運動会も終わってほっとしてます。

 感想。永平寺のお坊さんと、総持寺のお坊さんは雰囲気が似てます。ゆるぎない感じが。でも総持寺の方が体育会系ですね。お寺の様子も結構親しみやすいところでした。特にお坊さんのお話がおもしろい。

 座禅の棒でたたかれるのが、あんなに勢いあるものと知らずにビクビクしました。進んでたたいてもらっていた方、すごいと思いました。座禅、またやってみたいです。富山県にも座禅ができるお寺があるそうなので行ってみようと思います。
体験者の声

 事前に総持寺は大本山だからとても大きなお寺と聞いてはいたのですが、想像以上に立派なお寺でした。まず、樹木の大きさと多さに圧倒され、建物の重厚な作りや大きさにも圧倒されてしまいました。とても横浜からちょっといったところにあるとは思えないお寺です(でも、近かったら毎朝散歩したくなる雰囲気と思ってください。気持ちのいい空間でした♪)

 午前中は、お坊さんがお寺の中を一周しながら説明してくださいました。中でももともと石川県にあった総本山を、火災を機に修行される方がもっと来やすくと都会に持って来た話や、その際に山形のお寺のご住職が本殿がないのではと、お寺の本殿をまるごと寄贈して当初の総持寺の本殿にしてしまった話、そしてパネルを見ながらの曹洞宗の修行についての色々な話等を聞くことができ、興味深い時間でした。

 修行のつらさは聞いているだけでも相当大変そうでした。中には20kg以上も体重が落ちる人もいるとか。修行している方は年齢に幅があり、若い方もいれば年を経てから入山する方も多いが、修行をいつ始めたかで上下関係が決まるとのことで、ちょっとやりにくいこともあるそうです。どこも人間関係は難しいですね。

 昼食は精進料理をいただきました。味もしっかりとされていて量もあり、大変美味しくいただきました。五観の偈を唱えるのですが、毎日何気なく食べている食事のことを、もっと感謝して味わって食べないとと改めて考えさせられました。

 後で売店に行ってわかったのですが、調理の際甘さは、沖縄の離島(忘れてしまいました)の黒糖を使用しているので、こくがあって美味しいとか・・・(売店でも販売しています)。他にも色々工夫されているのよと伺いました。こだわりが色々あるようです。

 売店には他にも、「紫雲」というとっても良い香りのお香や、たかさんも購入された「禅」Tシャツが販売されています。墨の字で書かれた素敵なTシャツでした。最近やっぱり欲しくなり、買いに行こうかと悩み中です。

 午後は参禅会。1時から4時までとの予定だったので、そんなに長くどう座禅をするのかなと内心どきどきしましたが、合間に説明や移動、法話があったため、その心配は無用でした。

 曹洞宗の座禅は達磨大師様の面壁九年の精神から壁に向かって行うとのことでしたが、今回は初参加のため畳の部屋で座布という、丸く厚みのあるクッションを用いて、前後左右間隔をあけ行いました。

 希望者のみ首を傾けて合図をして警策で気合いを入れてもらえますが、最初に後ろで鳴った音にビクッとしてしまい。痛そうだな、どうしようかと迷っているうちにお坊様は行ってしまったため諦めました。

 無我の境地には全く到達できませんでしたが、気持ちの良い空間でとても心が落ちつき、良い経験になりました。

追加情報

 『週末出家ガイド(参禅会:P66~71・精進料理教室:P104~107)』 『お寺でいただく精進料理 首都圏編(P21~25)』でも特集されています。

あなたの寺社体験談を募集中です。よろしければ こちら から、お寄せください。




寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール



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