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みんなの万葉集 (上野誠)

 万葉集と聞くと、どんな歌を想像するでしょうか。

 難しそう。堅苦しい。わけが分からない。多分、そんな反応が一般的なのではないかと思います。

 国語の教科書では「ますらおぶり」と表され、男性的で雄大な歌が多いと評される万葉集。しかしその実は繊細な恋歌も、苦しみや辛さを紡いだ弱音も多数収録されています。

 千年以上も昔の人の言葉が、一直線に心に響いてくる。本書は出来る限り平易に、親しみやすく。学ぶよりも楽しもうという精神で書かれています。一つ一つの歌がどのような場面、どのような心情で歌われたのか、歌にはそれぞれルビが振られ、読むことで頭にも入るように工夫されています。

 例えば、こんな歌があります。

 西の市に
 ただ一人出でて
 目並べず
 買ひてし絹の
 商(あき)じこりかも

 この歌の作者は平城京の西の市に一人で出かけて、絹を買ってきました。だけど、どうも粗悪な品だったようです。現代でも全く同じことが行われていそうな失敗が、歌として歌われています。

 そして実はこの歌には裏の意味もあります。

 絹は女性を指しており、一人でナンパをしてきたんだけど、声をかけた女性はどうも……。というような具合です。

 等身大の万葉集。翻訳さえしてくれれば、万葉集はこんなにも楽しく、親しみやすいのです。千年以上昔の人も、今の自分と全く同じに悩み、喜び、考えている。そんな世界がこの本にはあります。

 あなたも教科書ではわからなかった万葉集の世界に、ふれてみてはみませんか。

(レビュー:ほーりー)



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