宿坊攻略 奈良編１
〜奈良は目的地に合わせて！〜
奈良の特徴は、大きなお寺に宿坊があることです。そのため観光名所にそのまま泊まれるお得さがあります。たとえば新薬師寺は奈良の顔の一つと言ってもいいお寺ですし、当麻寺、信貴山、矢田寺など、観光地としても名高いお寺に宿坊が準備されています。そのためこれらのお寺には多くの国宝、重要文化財があり、宿坊に泊まることで歴史的な作品に出会うことが出来ます。
このことを具体的な数字で説明すると、例えば国宝または重文があるお寺の宿坊は、京都では６ヶ所ですが奈良では１３ヶ所もあります（宿坊が複数あるお寺では、宿坊の数だけ計算しています）。この２地域では宿坊の数はほぼ同じですので、奈良がいかに観光の目玉となるお寺に宿坊が多いかということが分かると思います。
ただこの違いは京都は『京都市』、奈良は『奈良県』で考えているので京都が大したことがないということにはなりません。京都では寺院が密集しているので、参拝者を泊める宿坊は大寺院がそれほど作らなかった（もしくは残らなかった）のだと思います。
これらのことを踏まえて、奈良攻略計画を考えます。奈良の宿坊は再び京都と比べてみますが、値段的には若干高く設定されています。だいたい5000〜7000円が相場です。このため旅館やホテルに対する宿泊費のアドバンテージはそれほど大きくなく、むしろ宿坊で何を見たいか、どこに行きたいかが重要になってきます。奈良ではガイドブックを見比べながら散策コースを設定し、それに併せて宿坊を選んでいけば、楽しい宿坊旅行が出来ると思います。
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