宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
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精進料理とは

 精進料理とは、魚や肉を一切使わずに調理された食事のことです。「精進」と言う言葉には仏道の修行を行うという意味があり、昔からお寺の修行僧の食事として作られてきました。この料理の基本は調味料を押さえて食材の味を生かし、また食材を全て使い切ることで無駄を出さないことにあります。栄養の観点から見れば、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど普段の生活に不足しがちな栄養が多く、生活習慣病の予防にも役立ちます。


精進料理の基本

 曹洞宗の開祖、道元禅師が記した書物に『典座教訓(てんぞきょうくん)』という精進料理の解説書があります。この中には精進料理には喜心、老心、大心の三つの心が必要であると説かれています。喜心とは喜んで料理をすること。老心とは細やかな心配りで料理をすること。大心とは冷静にバランスを考えて料理をすることです。

 また精進料理の調理方法として、五味、五色、五法という言葉があります。五味とは甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛い味のこと。五色とは赤、白、緑、黄、黒のこと。五法とは生、煮る、焼く、揚げる、蒸すことです。精進料理ではこれらをバランス良く織り交ぜながら、献立を決めていきます。


精進料理を食べてみよう

 精進料理と聞くと、質素な一汁一菜の料理を思い浮かべる方も多いと思います。しかしお寺の精進料理は見栄えの美しさ、そして美味しさにまず驚きます。これらは伝統の心と技が脈々と受け継がれ、工夫を重ねて発展してきた料理だからこそ、味わえるものなのです。

 そしてお寺の落ち着いた雰囲気。日本庭園を眺め、静かに頂く料理。一度食べると食事に通じる和の心に、きっと心が和んでいくと思いませんか?


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