尼さんになるには
尼さんになるには
こんな質問をここですべきではないかも知れないのですが、色々探してもなかなか情報がないので、もしご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。
尼さんになってお寺で暮らすのがわたしの長年の希望なのですが、どういう方法があるのでしょうか。と言っても、仏教の専門知識があるわけでもないのですが、どこかそういう者を受け入れてくださる所はないものか。すみません、変な質問でごめんなさい。
2004/11/04 Aさん
尼さんになるには
尼さん体験の教室ならいくつか知っていますが……。
あとは以前にお坊さん募集と書いてあったお寺がありましたが、今見たらちょっとサーバーが落ちているのか、ホームページが表示されませんでした。
情報が確認が出来たら、またお知らせいたします。
2004/11/05 ほーりー
曹洞宗の場合は!
曹洞宗の場合、正式には男性宗侶、女性宗侶とよび、尼さんという呼称は使っておりません。経歴の面でも男女平等です! 曹洞宗の教師(全国の寺院の住職さんや副住職さんなど)より、得度を受けて出家すれば、いわゆる尼さんにはなれます。ただ修行に関しては、男性と女性で一緒という訳にもいかないので、修行道場は別になっています。
いずれにしても得度を受けたのち、全国各地にある女性専用の修行道場に行き、修行することになります。修行道場で、そこの堂頭さんから出家得度を受けられる場合もありますので、ご相談を! ただこの修行は、ハンパじゃ有りませんよ! 朝の4時頃から夜の10時頃まで、息つく暇も無い一日です。
ほーりーさんの紹介で、とりあえず体験教室などに行ってみるのがいいかもしれません……。
2004/11/05 袋田の住職さん
尼さんになるには
お二人様。早々と、役立つお答えありがとうございます。何も知らない者に、このようなご親切なお話しをしてくださり、感謝感激です。
なるほど、どんなものでもそうですが、よほどの覚悟がなければ、そう簡単には出家はできないようですね。しかし、道はあるとわかっただけでもありがたい。まずはご推薦のように、体験教室に行ってみたいと思います。
2004/11/05 Aさん
尼さんになるには
申しわけありませんが、あと一つ、質問させてください。
現実的なことなのですが、そのような修行をするには、どれくらいの費用がかかるのものなのか。また、それを経てめでたく出家できたとして、その後、それをいわゆる職業として何らかの収入を得る道はあるのか。
収入というのは、もちろん、生活できる程度の何かという意味です。わたしは中年、バツ一、子供なしの割合身軽な身の上です。両親は老いつつあって、わたしは長女のため老後の面倒は見なければならないのですが、幸いにして、彼らには経済的な問題はなさそうな状態です。したがって、わたし一人が食べていく程度の何かがあればよいのですが。
2004/11/05 Aさん
尼さんになるには
それほどの覚悟があるならお教えいたしましょう……。
得度に関する費用、修行にかかる費用はお師僧様が準備してくれますので、必要はありません。ただ、実際に雲水用品をそろえると衣やら袈裟やら手甲脚絆に網代笠、応量器などもろもろで10〜20万位はかかるでしょう。ただ、本来無一物の修行僧にお金は要りません。
わずかばかりのお手当て(永平寺では一日100円ぐらい)がもらえます。6年くらい修行道場ですごして指導者になれば、安月給ならもらえます。それに尼寺は後継者が非常に少ないのが実情、希望すれば引くてあまたです。ですから覚悟さえあればいくらでも、女性僧侶として生きていけますよ!
2004/11/05 袋田の住職さん
尼さんになるには
メールアドレスがわかれば、個人的にお話ししてみたかったです。Aさん、お話の交換ができることがあるかもしれません。
手っ取り早いところでは、尼さんが公開なさっているホームページなど御覧になると、よいかもしれませんよ。いろんなタイプの方がおられますが。僧籍の方の現実が察せられますし、決して出家が「憂き世と決別すること」ではなく、憂き世をどう正しく生きていくかを極めて現実的に見つめることだと……わずかずつでも、何かに気づくきっかけになるような気がします。
実際の女性の僧侶さんは、決して源氏物語の女人達のような、はかなげなものではありませんしね。実像があまり知られていませんが、男性の修行僧と少しも変わるところがないし、むしろ女だから厳しい激務な部分もあるように思います。
実は私、先日の京都の旅は、数人の尼僧さんとお話をする機会を持つための旅でもありました。私も思うところがありましたので……。厳しいお話もうかがいました。
2004/11/05 Bさん
尼さんになるには
袋田の住職様、詳しいお話、ありがとうございます。
なるほど。ということは、そうお金の準備は必要なく、修行の間は少なくとも食べるだけのことはできるということですね。
六年か……。それはけっこう長い歳月です。幸い今は両親が何とかやっていますが、この先いつ状況が変わるやも知れず、その点が不安になりますね。その間は何があっても一時的な中断とか、時々家に帰るなどのことはできないものなのでしょうか。
また修行は精神的にはもちろん、体力的にもかなり厳しいものがあると予想されますが、自分の体のことも、やや不安があるような。現在は幸い、何の支障もなく普通に生活ができておりますが、ちょっとした持病も抱える身です。しかしこれ以上年をとると、(現在四十代後半に突入した所)本当に体力的に耐えられなくなるかも知れず、ここが思案のしどころですね。
2004/11/05 Aさん
尼さんになるには
B様。ご返信、ありがとうございます。何だか、色々とお話できそうで、嬉しく思います。
そうですか。女だから厳しい激務な面というのは、他の仕事でも同様にあることで、それはかなり現実的な部分もあるだろうと察せられます。下の方の投稿(注:掲示板ではこの前に、Bさんの京都旅行のカキコミがありました)も読ませていただきました。仁和寺に宿泊なさったとのこと。実はわたしも、二年ほど前に仁和寺には宿泊しました。なかなかよいお宿でした。
詳しいお話をぜひ伺いたいのですが、実はどなたが見ておられるか知れないインターネット上に、メールアドレスを公開するのはやや不安があります。さほど心配をすることもないとも思いますが、以前に妙な宣伝などが大量に来たことがあり、ちょっと不安なんです。特にこうした宗教がらみのお話ですと、妙な組織の方が見ていらっしゃる場合もないとは言えないので。
しかしながら、何か方法を考えてぜひお話してみたいので、今しばらくここでの対話をさせていただけると嬉しいのですが。
2004/11/05 Aさん
ほーりー様
ほーりー様。このようなサイトの意図とは無関係なお話をしてしまい、たいへん申しわけなく思っています。ここは旅行と宿坊に関するサイトなのに、こんな私的な質問で掲示板を利用させていただき、感謝の念にたえません。
わたしがこのサイトを発見したのは、今から確か3年ほど前のことです。宿坊に泊まることに興味がありまして、検索して見つけたんです。ものすごい情報量に驚き、旅に行く機会があれば、利用させていただいていました。また、わたしが見つけた宿坊のいくつかに関する情報を、掲示板に書き込ませていただいたこともあります。
上に書いていただいた情報も、大変感謝しております。どうぞ今後とも、素晴らしいこのサイトを続けてくださるよう、お祈りしております。
2004/11/05 Aさん
そうなんですよね
メルアド、私も公開してませんし。やっぱり躊躇してしまいますよね。こちらは真面目な掲示板だからとは思いますけど、確かに、どういう形で誰に使われるかなんて、わかりませんもの。
ただ未熟すぎて、他の熟達した皆さんに恥ずかしいことを言ってしまうかも知れず、あんまりおおっぴらに書くのが恥ずかしい。また少々、プライバシーにからむかもしれず(私以外の方の)、公にご紹介できない部分もあるので、メールだといいかなと思ったのでした。
あ、私は妙な宗教はやってないのでご安心を。昔からひとり旅で、聖地巡りをするのが好きだっただけです。また幼い頃から、日本の神話や仏像文化が好きで、それが高じて今に至ります。
そのため個人的な友人知人に、神主さんや僧侶の方がいらっしゃるので……。だから詳しいのじゃなくて、話を知っているという程度です。尼僧さんのことは私も思うところがあるので、Aさんのような方とぜひお話したいです。
2004/11/05 Bさん
B様
もちろん、B様が、妙な宗教をやっていらっしゃるなんて、思ってもみませんでした。ただ、ほかのどなたが見ていらっしゃるかわからないので、ちょっと不安に思っただけです。宗教がらみは、時として妙な人につけ込まれる可能性があるので、お互いに用心しなければなりませんよね。ちなみにわたしの方も、同様に一人旅で聖地巡りをするのが好きなだけの者で、妙なものとは関係ありません。
そうですよね。おっしゃるとおり、掲示板に詳しいお話を書いていただくのも、色々と差し障りがあることもわかります。どうしたら、うまくコンタクトが取れるものか、考えたいですね。
2004/11/05 Aさん
尼さんになるには
僧侶になるのは、人々を救う為です。厳しい修行もそのためにあるのかも? Bさんのご意見参考になりますね! 詳しいお話しは、管理人さんに依頼してメルアドを交換してもらうのが良いのでは? これも、何かのご縁ですから!
私の知ってる女性僧侶の方々は皆さん明るく元気が良いです! 「源氏物語」女人たちのはかなげな感じはありませんね。
2004/11/05 袋田の住職さん
メールの交換
袋田の住職さんの案のように、アドレスの公開に不安があるようでしたら、私にメールを送っていただければ交換の仲介は行いますよ。
まあ、私にはメールアドレスが伝わってしまいますので、そこにも抵抗があるようであれば、難しいですが。
2004/11/06 ほーりー
袋田の住職様
重ね重ねのアドバイス、ありがとうございます。
おっしゃる通り、人々を救うという基本的な心がなければ、軽々しく尼僧になりたいなんて、言ってはいけないことですね。平安時代とは違うんですから、「世を捨てて、仏様とともに隠遁する」なんてことは、現実にはあり得ないでしょう。いい年をして、やっぱりまだ「源氏物語」とか「平家物語」のヒロインみたいなのをどこかで想像していた自分が恥ずかしいです。人々を救う前にまず自分が救われたい気持ちがあって、その面から改革しないといけないんだなあと思いました。
2004/11/06 Aさん
ほーりー様
ありがとうございます。まったく主旨とは違う形で利用させていただいた上に、ご親切なお申し出をいただけるとは、感謝の言葉もありません。B様の方にご異存がなければ、ぜひそのようにさせていただきたいです。
最初に書き込んだ時点ではこんなに皆様にアドバイスや情報をいただけるとは思ってもみず、意外な形でお話が広がり、とても嬉しく思っています。本当にありがとうございます。
今後ちょくちょくここを見るようにし、B様のご同意があれば、その時点でメールにてアドレスを送らせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
2004/11/06 Aさん
ほーりー様、よろしくお願いいたします
袋田の住職様のおっしゃるように、ご縁というものもあるのかしらと、このタイミングに少々驚いております。A様、私と話しても、実際になんの役にもたたないかもしれませんが、もしよろしければ、よろしくお願いいたします。
A様の書き込みと、それに対する袋田の住職様のお話、私も勉強になりましたし、気づきのきっかけをいただけたような思いが致します。ほーりー様、大変恐縮ではございますが、後ほどメールさせていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。
私はまだまだ勉強中、研究中の未熟な身ではありますが、これまでずいぶん長く寺社仏閣を旅してきて、そこそこ理解しているつもりでいました。ただ、これまで奈良に気安く安価な常宿があったので、元興福寺にも泊まらずしまいでしたし、今回の仁和寺が初めての宿坊経験でした。今回の旅で修行中の僧侶の方々や、お訪ねした尼僧の方々とお話しして、自分がいかにぬるま湯の中でぐたぐたと愚痴を言うばかりだったか、甘さを思い知りました。
日常知り得ない方々の日々の誠実ないとなみを、見、知る機会としても、宿坊に泊まり、経験するということの価値を知りました。もっとも、ユースホステル同様、あまり厳しいと最近の人は泊まらないので、宿坊も今のスタイルはずいぶん一般向けなのかもしれませんし、これで「勉強した」気になっているのは、まだまだ世間知らずだと思います。
それでも……夢で招かれた旅は、現実を気づかせてくれる、大きな意味があったと思います。宿坊にご縁が持てて、幸せです。ほーりー様、これからも、よろしくお願いいたします。
2004/11/06 Bさん
ほーりー様
お言葉に甘えまして、先ほどメールフォームにてアドレスを送らせていただきました。お忙しい所、お手数かけて申し訳ありません。よい出会いの場をお与えいただき、本当に感謝しています。
2004/11/06 Aさん
B様
本当に驚くべきタイミングの出会いになりそうで、何だかわくわくします。わたしは年だけはとっておりますが、B様ほどの知識や経験はありません。ぜひ、色々お教えくださいませ。よろしくお願いします。
2004/11/06 Aさん
尼僧体験・尼僧募集しているお寺
まず尼僧体験をさせていただけるお寺ですが、
・奈良の信貴山玉蔵院(宿坊一覧参照)
・京都の笠原寺(坐禅会一覧参照)
・京都の念仏寺(坐禅会一覧参照)
また尼僧を募集しているお寺ですが、
・熊本県の金剛宝寺(坐禅会一覧参照)
・京都の宝泉寺禅センター(坐禅会一覧参照)※現在建て替え中のため休止
などがあります。
2004/11/07 ほーりー
ほーりー様
先ほどメール受け取りました。ありがとうございました。詳しい情報も、ありがとうございます。
玉蔵院に泊まったのは、3年くらい前だったかな。その時はこのサイトで情報をいただき、ぜひここに泊まりたいと思って、勇んで出かけたのでした。信貴山はご存知のように建物自体は古いものではありませんが、『地の気』がわたしに合ったのか、なんとも言えない安らぎやパワーのある所で感激しました。
また玉蔵院のご住職様、その他の方々にも、実にあたたかくお迎えいただき、その後いくつもの宿坊に泊まりましたが、あそこが一番であったと、今でも思っています。
尼僧体験ができるとは、今まで知りませんでした。ぜひ、試してみようと思います。お寺にせよ仏像にせよ僧侶にせよ、自分の直感が大切で、ここと思う場所、この人と感じる人に導いていただくのが何よりでしょう。こういうのが、いわゆる「仏縁」というのでしょうかね。
それと、もしも「尼僧体験」コーナーなどをお作りになる際には追加情報として、このサイトでも紹介されている三井寺の円満院でも、確か「尼僧体験コース」があったと記憶しております。大津もわたしと「気」の合う土地でして、とりわけ三井寺周辺は大好きな土地柄ですので、こちらも体験してみようかと思います。その際は、また情報を書き込ませていただきますね。
2004/11/07 Aさん
円満院の尼僧体験コース
サイトを見てみたら、情報ページがありました。 http://www.enmanin.jp/taiken/sou.htm
2004/11/07 Aさん
尼さんになるには
はじめまして、こんにちは。京都テレビのHPに尼僧体験記が出ています。
http://www.kyoto-tv.com/
他にも精進料理、座禅などあちこちの紹介が載っていました。
体験記は笠原寺のもので、こちらは週刊朝日百科の「仏教を歩く29号 女性の仏教者」でも紹介されていました。
あと尼僧の法話やエッセイで読みやすかったのが
「尼寺巡礼 仏に仕える17人の女達」(林えり子 文・婦人画報社)
「尼は笑う」(麻生桂花 著・角川書店)
「尼僧が行く!」(平尾弘衆 著・新泉社)
などです。あとは瀬戸内寂聴さんの御本も読みやすいですね。
Aさんが、早く御縁のあるお寺や先生と巡り合えますように。
2004/11/07 ぎんぺ〜さん
円満院の尼僧体験コース
ぎんぺ〜様。有益な情報、ありがとうございます。
皆様にこのように色々教えていただき、本当に嬉しいです。ずっと自分一人で考えるだけだったのですが、こういう場所で色々とお話することによってだんだんと道が見え、自分の気持ちが固まって来た気がします。
2004/11/08 Aさん
尼僧さんの著書
ぎんぺ〜さんのご紹介本、さっそくamazonとかで探したんですが……。けっこう品切れが多くて。けれど取次や出版元でなくても、いくつかネット書店を探すとあったりするんですよね。『尼は笑う』は文庫になってるようですし。『尼寺巡礼』はキープできました。
ちなみに、私が見つけたのは、
『幸せは急がないで ー尼僧が語る「愛の法話」45編』(女性自身編集部)
『尼寺 ー髪(かざり)を落とした女人たち』(主婦の友社)
『尼寺三十六所法話巡礼』(下休場由晴著・朱鷺書房)
『尼さんがころんだ』(麻生佳花著・角川書店)
『尼さんのぽっちり説法 のほほんのすすめ』(麻生佳花・角川書店)
以上はエッセー及び法話。以下は学術書のようです。
『尼と尼寺 シリーズ女性と仏教』(平凡社)
『日本史の中の女性と仏教』(法蔵館)
等でした。
女性雑誌編集の本があるのは、もっともなような意外なような。順々に読んでみたいと思います。
2004/11/08 Bさん
注:非常にプライベートな面に渡ったカキコミもあるため、中心のお二方は仮名にしてあります。
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